「エキマニの役割は?」
「エキマニが故障するとどうなるの?」
「壊れたときの対処法は?」
エキマニについてこのような疑問を持っていませんか?
エキマニはマフラー部分を指しますが、どんな役割なのか、故障するとどうなるかについて理解しておくことも大切です。
そこで今回は、
・エキマニの役割とは
・故障した場合の修理について
・交換・修理する上での注意点
について解説していきます。
この記事を読めば、エキマニの役割やトラブルが起きた場合の対処法について分かります。
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エキマニの役割は排気ガスの流れをスムーズにすること
エキマニとは、正式名称は「エキゾーストマニホールド」といいます。
マフラー全体の一部として取り付けられています。
エンジンから出る排気ガスは、エキマニのパイプを通って外に排出される仕組みです。
・排出されたガスの通る順番
エンジン
↓
エキマニ
↓
ダウンパイプ
↓
触媒
↓
センターマフラー
↓
マフラーエンド
エンジンの燃焼室から出る複数の燃焼ガスが、エキマニのパイプを通って中で合わさり、1本ないし2本にまとめて触媒に送り込んでいます。
車種によってエキマニのパイプの本数は違い、3~12本とさまざまです。
スポーツカーや高級車はパイプの本数が多く作られていることが多いです。
エンジンから出る排気ガスがスムーズにいかない場合、安定した出力が得られず振動や騒音の原因になることがあります。
エキマニは、排出されたガスの出力効率を上げるため、排気ガスを通して流れをスムーズにする役割を担っています。
エキマニを交換するメリットは2点あります。
・見た目が良くなる
・エンジンの出力アップ
エキマニを交換すると、見た目がグッと良くなり、いかにもチューニングカーという雰囲気を出してくれます。
とくにチタンやステンレスで作られている社外品のエキマニの場合、キレイな美しさを演出してくれるのが人気のひとつです。
もう一つのメリットは、エンジンの出力が上がり性能が良くなることです。
エンジンの特性を変化させることができるので、自分好みにカスタマイズする楽しさがあります。
高回転性を重視して排気の出力アップをしたい方は、エキマニのパイプが太いものを選びます。
主に、通り道が4本から1本に集約されているものを選ぶと、エンジンが高回転まで回りやすくなります。
一方、中回転・低回転を重視したい方は、エキマニのパイプが細いものを選ぶと良いでしょう。
マフラー交換は排気系のチューニングが王道ですが、エキマニの交換も大切です。
フルチューニングを施したエンジンオーバーホールを行うと、100万円以上の費用がかかってしまうことがあります。
しかし、そこまで予算をかけなくてもエキマニを交換するだけで性能をアップさせることができます。
放射熱を抑える目的でエキマニにバンテージを巻くことも
エンジンから放出されるガスはとても高温なため、エキマニも非常に高温になります。
500℃前後の高温のため、エキマニの周りにあるパーツを放射熱から守らなければいけません。
対策としては、エキマニに耐熱・遮熱バンテージを巻くのが一般的です。
バンテージを巻くことで放射熱軽減の効果があり、エンジンルームの熱がこもりにくくなります。
その他の対策では、エキマニ内部に耐熱・遮熱用ヒートペイントを吹き付けてコーティングする方法です。
バンテージを巻いたのと同じ効果が期待できます。
中からエキマニ本体への伝導熱を軽減出来るので、耐久性にも優れています。
エキマニにバンテージを巻く方法
エキマニにバンテージを巻く意味が分かったところで、実際にバンテージを巻く手順を簡単に解説します。
1.エキマニのパイプのつなぎ目(挿し込み部分)にマッキーペンでマーキングをする
↓
2.スプリングを外す
↓
3.ゴムハンマーで叩いてパイプのつなぎ部分を外して、パーツを分ける
↓
4.バンテージを巻く部分のパイプのおおよその長さをメジャーで測り、バンテージの長さを決めて切る
↓
5.切ったバンテージを水に浸す
↓
6.しっかりと力を入れながら幅半分重ねて巻いていく
※しっかりと巻くことで、巻き始め部分にステンレスバンドは必要ありません
↓
7.それぞれのパイプごとに巻いていき、バンテージが隙間を通せない場合は2本まとめて巻いていく
↓
8.分けたパーツに、バンテージを巻いたパーツを最初にマーキングしたところまでゴムハンマーで叩き入れる
↓
9.つなぎ目部分を巻き終えたら、外したスプリングを取り付ける
↓
10.O2センサーの部分はバンテージに穴を開けて通す
↓
11.最後まで巻き終えたらステンレスバンドで固定する
バンテージを巻き終わったら、ゆるくなっていないか確認してからステンレスバンドで固定しましょう。
一度巻いてしまうと簡単に外すことはできないので、確認を怠らないようにしてくださいね。
エキマニが故障した場合は修理が必要
エキマニが故障すると車のパワーダウンにつながってしまうので、早急に修理が必要となります。
純正のエキマニは性能より耐久性を重視しており、スチール素材で作られていることが多く簡単に割れることはありません。
しかし、社外品はステンレスやチタンなどを使い、軽くて高性能な分純正より耐久性は劣ります。
ある日突然ヒビ割れが起こってしまったり、振動からくる金属疲労でヒビ割れを起こしてしまうのです。
エンジンルームから聞こえる不穏な音は、エキマニのヒビ割れが原因で排気ガスが漏れていることが多いです。
ヒビが原因で排気ガスが漏れている場合、耐熱パテや溶接で修理する方法があります。
エキマニは主に鋳鉄製で、性質上高温にさらされると錆を発生させてしまいます。
非常に錆びやすいため、故障しやすく整備性が悪いのがデメリットです。
エキマニの修理はプロに任せるのが無難
経年劣化でのエキマニの修理は、ボルトが熱で固着してしまっていることが多く、通常の取り外しは難しいです。
溶接で切ったりする専門的作業が含まれるため、プロに依頼するのが望ましいでしょう。
修理費用は作業内容によって幅がありますが、目安は15,000円~になります。
ミニバンなどサイズが大きく作業工程が複雑になるほど工賃は上がっていきます。
エキマニ部品代は中古パーツで数千円~、新品で数万~数十万円などパーツによって異なります。
新品の部品の場合は高額になりますが、中古部品として売り出されているものなら、10,000円以下で購入することもできます。
ただし、中古パーツの品質は保証できないのでリスクがあるので注意が必要です。
フリマアプリやオークションなどで中古パーツを探し、エキマニを持ち込んで修理を依頼すると費用を抑える可能性が高いです。
ただし、修理工場によっては、パーツを持ち込むとその分工賃が高くが多いのも念頭に入れておきましょう。
エキマニ交換・修理する上での注意点
エキマニの修理費用の相場が分かったところで、交換・修理する際の注意点について解説していきます。
主に次の2点になります。
・エンジンの熱がこもりやすくなる
・車検が通る範囲内で交換する
エンジンの熱がこもりやすくなる
社外品のエキマニには、遮熱板が付いていないことがほとんどです。
そのため、エンジンルームに熱がこもりやすくなってしまいます。
熱がこもることで、エキマニ周辺のゴムやプラスチックに影響を及ぼし劣化を早めます。
最悪の場合、オーバーヒートを起こす可能性があるので遮熱対策をすることが重要です。
エンジンルーム内や周辺パーツは高温に耐えられるようになっていますが、それでも熱が多く発生することは良い環境とはいえません。
エキマニを交換・修理した際は、遮熱板を追加で取り付ける他に、遮熱バンテージを巻きつける、遮熱用ヒートペイントを吹き付けるなどの対策をしましょう。
車検が通る範囲内で交換する
エキマニを交換する際、取り付けを正確に行い、排気ガス漏れとO2センサーの異常に気を付けることで車検には問題ありません。
O2センサーとは、その名の通り酸素の濃度を測るセンサーです。
エキマニを交換することで、O2センサーに影響し不具合が起きないように注意しましょう。
エキマニを交換することによって、排出効率が上がり軽量化を図ることができます。
排出効率良くなると同時に、排気ガスの規制・基準を知っておくことも大切です。
車検には排出ガス検査があり、排気漏れやCO(一酸化炭素)とHC(炭化水素)の濃度数値を測定します。
排気ガスの数値はエキマニにも関わってきますので、しっかりと理解しておくことが必要です。
・CO(一酸化炭素)1%以下及びHC(炭化水素)300ppm以下
上記の基準を満たすことが条件となっています。
車には異常燃焼を知らせるO2センサーが付いており、O2センサーが故障していると誤作動でCOとHCの数値が高くなってしまうことがあります。
車検前は、排気ガス漏れとO2センサーの異常をチェックしておくようにしましょう。
エキマニの構造によっては遮熱対策をする必要があります。
前述でも述べたとおり、エキマニは高温になるため、遮熱対策をしっかりとして周辺パーツへの影響をおさえることが重要です。
排気ガス漏れやO2センサーの異常を普段から点検しておくことで、エキマニを交換しても無事車検を通すことができるようになります。
修理費用が高額になることも
エキマニの修理・交換の費用は、作業内容によって高額になる場合があります。
新しい車はエキマニの取り外しがスムーズにいくことが多いですが、ある程度年数のたった車はボルトの固着が進み、取り外しも難しくなります。
その場合、作業工程も複雑になり工賃も上がることがほとんどです。
その場合、エキマニだけを取り外すことができないので、エキマニ周辺のパーツ全部を取り出すことになります。
エキマニで見られる故障は、ヒビ割れや穴があいてしまうのが一般的ですが、溶接やパテで修復不可能な場合は交換をします。
リビルト品などの中古部品は10,000円以内で購入することもできますが、新品の場合は数万~数十万円ほどかかることが多いので、総額の修理費用が高額になってしまいます。
まとめ
最後におさらいをします。
エキマニとは、正式名称「エキゾーストマニホールド」といいます。
エンジンから排出された燃焼ガスの流れをスムーズにする働きをするということでした。
エキマニを交換するメリットは、見た目を良くしてエンジンの性能をアップさせることです。
エキマニの故障は、ほとんどがヒビ割れからくる排気ガスの漏れで、修理には交換か溶接での対応が必要になります。
車の年数がたっている場合は、ボルトの固着が多く自分でDIYすることはできません。
エキマニの修理・交換はプロに依頼するようにしましょう。
エキマニのみを交換する場合は費用も抑えることができますが、経年劣化で作業内容が複雑になるほど作業工賃は上がっていきます。
エキマニはパーツ自体も高額なので、見積もりで修理費用が高額になるようなら車の売却も検討するのも1つの手です。
高年式の車はディーラーで下取りしてもらったり、中古買取業者に依頼すると高額で買い取ってもらえたりする可能性があります。
しかし、低年式、多走行、不動車、事故車の場合は金額が付かないことがほとんどです。
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