「車のエアコンの冷房・暖房の調子がおかしい」
「修理の値段はいくらかかるの?」
「どこで修理できる?」
このようなことで悩んでいませんか?
暑い夏場や寒い冬にエアコンの風が出ないなどの不具合があると、快適に運転できませんよね。
車のエアコンの修理は、数千円の修理費用で済む場合もあれば、数万円かかることもあります。
しかし、修理業者によってはお得に修理することも可能です。
そこで今回は、
- 原因別のエアコン修理費用
- お得な業者の選び方
を解説します。
この記事を読むことで、修理に必要な金額金額と時間や、安く修理できる業者がわかります。
お得にカーエアコンを修理したい方はぜひご覧ください。
【比較表あり】車のエアコンが故障?7つの原因と修理費用を解説
カーエアコンはさまざまな部品から構成されています。
以下のように、修理費用や修理時間は原因によって異なります。
原因 | 修理費用 | 修理時間 |
エアコンガス | 3,000円~3万円 | 30分~1週間 |
コンプレッサー | 5~10万円 | 3日~1週間 |
エバポレーター | 5,000円~10万円 | 30分~2日 |
コンデンサー | 3~5万円 | 1~3日 |
冷却水 | 5,000円~1万円 | 数時間 |
サーモスタット | 1万円~15,000円 | 3日~1週間 |
フィルター | 2,000~5,000円 | 数時間 |
ブロアファンモーター | 2~3万円 | 3日~1週間 |
症状別の原因が気になる方は、こちらの記事もご覧ください。
それでは、順番に解説していきます。
エアコンガスの不足:3,000円~3万円
エアコンのガス漏れやガス不足が起こると、冷たい風が出てこなくなります。
車のエアコン内部にはガスが入っており、通常は気密性が高く保たれ、ガスが漏れることはありません。
しかしエアコンが不調な場合、車が振動したときに、ガスが通るホースの経年劣化による亀裂や、ホースと部品との連結部分から少量ずつガスが漏れている可能性があります。
単なるガス不足かガス管の破損が起きているかは、エアコンガスを補充してみないと特定できません。
エアコンガスの補充費用は3,000円〜5,000円ほどで、30分~1時間ほどで完了します。
ガス管の破損による漏れは修理に2~3万円で、3日~1週間ほどかかります。
コンプレッサーの故障:5~10万円
コンプレッサーの故障も、エアコンから冷たい風が出なくなる原因の一つです。
コンプレッサーはエアコンガスを圧縮する役割をしています。
ガスは圧縮されることで液体となります。
冷房は、圧縮された液体が再び気体になる際に熱が奪われる性質を利用しているのです。
上手く圧縮できないとガスは液体にならず、熱が奪われないので、冷たい空気が出せなくなります。
コンプレッサーが故障していると、エンジンルームから「ウィーン」と異音がする場合もあるので、聞きなれない音がしたら早めに修理を依頼しましょう。
コンプレッサーの交換費用は5万〜10万円ほどで、交換に3日~1週間ほどかかります。
頻繁に壊れる部品ではありませんが、エアコンの主要部品の1つなので、どうしても修理費用は高くなります。
コンプレッサーに関しては、以下の記事で詳しく解説しています。
エバポレーターの汚れや故障:5,000円~10万円
エバポレーターの汚れや故障によってもクーラーの不調が起こります。
エバポレーターは取り込んだ空気を冷やす役割があります。
そのため、故障すると冷気が作れず冷房が使えなくなるのです。
また、エバポレーターにホコリや汚れが溜まると、異臭の原因になります。
それだけでなく、腐食して破損し、エアコンガスの漏れを起こすこともあります。
エバポレーターの洗浄費用は5,000〜1万円で、30分〜1時間あれば完了します。
車体から取り出して洗浄する場合は10万円を超える場合もあります。
交換する場合は5万円前後です。
コンデンサーの破損:3~5万円
コンデンサーの不良もエアコンの不調の原因の1つです。
コンデンサーとは、コンプレッサーで圧縮されて温度が上がったガスを冷却するための装置です。
コンデンサーは金属の細かいフィン(網目のようなもの)で構成されており、エンジンルームの前方に位置しています。
走行風にのってきたゴミや虫などでフィンが目詰まりを起こすと、上手く冷却機能が働かず、エアコンが効かなくなってしまいます。
コンデンサーの修理費用は3〜5万円ほどです。
1~2日で完了するので、放置せずに早めに交換しましょう。
冷却水の不足:5,000円~1万円
暖かい風がでないのであれば、冷却水が不足している可能性があります。
車の暖房は、エンジンで温められた冷却水の熱を利用することによって暖かい風を車内に送っています。
冷却水が不足していると利用できる熱が少なくなるので、暖房の効きが悪くなり、冷たい風しかでてきません。
十分にエンジンが温まっても暖房の効きが悪いのなら、冷却水不足の可能性が高いです。
冷却水を補充して、暖かい風が出るようにしましょう。
冷却水を補充するだけなら、費用は5,000円~1万円ほどで、作業は数時間で完了します。
しかし、冷却装置にもトラブルが発生している場合は、冷却水の補充に加え高額な費用がかかる可能性もあります。
放置するとエンジンがオーバーヒートしてしまう場合もあるので、冷却装置から冷却水漏れがないかを点検してください。
冷却水の漏れに関しては、以下の記事で詳しく解説しています。
サーモスタットの故障:1万円~15,000円
エアコンの温度調整ができないときは、サーモスタットの故障が考えられます。
サーモスタットとは、エンジンに送る冷却水の量を調節している部品です。
身近な例をあげると、トースターの温度が上がりすぎたときにヒーターが自動で切れてしまうのと同じように、サーモスタットはエンジンの温度を管理しています。
そのため、温度調整が上手くできない場合は、サーモスタットが開きっぱなし、もしくは閉じたまま動かなくなり、エンジンが冷えすぎたり、温まりすぎたりしている可能性があります。
サーモスタットが故障したときにでる症状は、エンジンのオーバーヒートかオーバークールがほとんどです。
どちらにしてもメーターにある警告灯が知らせてくれることが多いので、警告灯がついたら早めに修理を依頼してください。
放置してしまうと、最悪の場合エンジンが焼きつき走行不能になってしまいます。
サーモスタットの交換は1万円~15,000円で、かかる時間は3日~1週間ほどです。
サーモスタットの修理については以下の記事で詳しく解説しています。
フィルター詰まり:2,000~5,000円
エアコンから風が出ない場合、エアコンのフィルターが詰まっている可能性があります。
エアコンのフィルターは助手席のグローブボックスの奥にあることが多く、主にほこりや花粉の除去が目的です。
室内で利用するエアコンと同じで、フィルターが詰まってしまうと風が通らなくなってしまいます。
また長期間交換せずに放置してしまうと、嫌なにおいの原因にもなります。
車内の空気を清潔に保つためにも、定期的に交換するようにしましょう。
フィルターは2,000円〜5,000円ほどで交換でき、通販サイトで購入して自分で取り替えることも可能です。
ブロアファンモーターの故障:2~3万円
エアコンから風が出ない原因として、ブロアファンモーターの故障が考えられます。
ブロアファンモーターは、エアコンの各部品で作られた冷たい風を車内に送る扇風機のような役割をしています。
ファンモーターが故障すると風を送れなくなるので、エアコンのスイッチを入れても風がでません。
また、故障の前兆として「ブウォー!」という異音がする場合もあります。
完全に止まってしまう前に、異音がしたら交換しましょう。
ブロアファンモーターは2万〜3万円ほどで交換でき、所要時間は3日~1週間ほどです。
【おすすめ順】修理業者の選び方3選
車のエアコンの故障原因についてわかったところで、修理はどこに出せばいいのかが気になります。
車のエアコン修理は、以下の表のように、業者によって価格や対応可能な修理内容が異なります。
一番おすすめな業者は、技術力があり、かつ安く修理可能な電装業者です。
修理業者 | メリット | デメリット |
電装業者 | ・安い ・高い技術 |
一部業者には依頼できない |
ディーラー | ・質の高いサービス ・信頼できる |
費用が高い |
カー用品店 | ・気軽さ ・無料点検できる店舗あり |
・専門性は高くない ・修理不可の可能性 |
では、おすすめ順に、電装業者・ディーラー・カー用品店を解説していきます。
安くて技術の高い電装業者
車のエアコンをお得に修理したいなら、電装業者がおすすめです。
電装業者とは、車修理の中でも電気関係を専門とした業者です。
ディーラーなどに出した車は、故障箇所によっては専門の下請け業者のもとで修理されます。
電装業者は、その中でも電気関係(エアコンなどの電装品やカーナビ・オーディオの取付など)の修理を専門とする、車の電気のプロです。
ディーラーの下請けになっているところも多く、ほかの業者では対応できないトラブルでも修理できる場合があります。
そのため車のエアコン修理には、確かな技術力で安く修理できる電装業者に出すことをおすすめします。
しかし、一般からの修理依頼を受け付けていない電装業者もあるので、まずは電話で問い合わせてみるといいでしょう。
電装業者がある場所は、電整連(全国自動車電装品整備商工組合連合会)のWebページから検索することができます。
保証期間内なら信頼度が高いディーラー
新車を購入し、まだメーカー保証期間内である人は、無料または格安で修理してもらえるディーラーがおすすめです。
ディーラーではメーカーの純正パーツで修理してもらえるうえに、どの店に行ってもサービスの質が変わらないので信頼できます。
しかし保証期間外であれば修理費用が高額になる可能性があります。
保証期間は、トヨタだと一般保証が新車3年間か6万km走行時点まで、特別保証が新車5年間か10万km走行時点までとしています。
中古車の場合でも、ディーラーで保証継承手続きをすればメーカー保証を受けられる場合があります。
ただし、保証継承をする前の故障はメーカー保証を受けられないなど、いくつか条件があります。
中古車の人は保証手続きができるかどうか、保証書を確認してみてください。
軽度の故障なら気軽に寄れるカー用品店
オートバックスやイエローハットのようなカー用品店は、気軽に足を運びやすいのがメリットです。
しかし専門性は高くなく、複雑な修理はできない場合があります。
対応可能な修理は店舗によって異なりますが、エアコンフィルター交換や、エアコンガスの補充など点検だけであれば無料の場合もあるので、一度近くのカー用品店に行ってみるといいでしょう。
放置していたら修理費用がさらに高額になることも
エアコンが故障しても、直接車の走行に支障がでるわけではありません。
しかし、エアコン故障の原因にはエアコン以外の部品が大きくかかわっている場合もあります。
故障箇所が冷却系統だった場合などは、エンジンがオーバーヒートして動かなくなってしまうこともあります。
「エアコンを使わなければ問題ない」と放置せずに、異常を感じたらすぐに修理を依頼してください。
修理費用が20万!?高いなら手放す決断も
もし、重度の故障で修理費用が高くなってしまったら、車を手放すことも1つの方法です。
エアコンの修理は故障内容によってかなり費用が高く、重度の故障になると20万円を超えてしまうこともあります。
特にコンプレッサーやエバポレーターの交換、配管の穴によるガス漏れの修理などは高額な場合が多いです。
というのも、車のエアコンは定期的に交換が必要なものではないので部品代が高く、修理に時間がかかり工賃も高くなるのです。
また、年式が古い、走行距離がかなり走っているなどの車は、高いお金をかけて修理をしても、ふたたび他の箇所が故障し、さらなる修理が必要となる可能性が高いです。
実際にエアコンの不調で修理をする車は新車登録から10年、走行距離は100,000㎞を超えている車が多く、高額な見積もりを見て「どこまで修理するのか」と悩んでいる人は多いでしょう。
年式の古い車に高い修理費用を払うのであれば、手放して新しい車に乗り換えるほうがお得です。
しかしエアコンが故障している車は、下取りにだしても思うような値段がつかないのが現実。
少しでもお得に車を手放したいのなら、廃車買取業者をおすすめします。
廃車買取業者なら、エアコンが壊れていても問題なく買い取ってくれます。
もし他の部分が壊れていてエンジンが動かなくても、自宅まで引き取りにきてくれる業者も多いです。
廃車買取のハイシャルでは、エアコンが故障している車でも、どれだけ年式が古い車でも、0円以上で買い取っています。
エアコンが故障した車の手放しをお考えの方は、ぜひ一度ハイシャルまでお問い合わせください。