「Vベルトはどのくらいの頻度で交換したらいいの?」
「Vベルトがキュルキュルと鳴っている。そろそろ寿命かな?」
上記のような疑問をお持ちではありませんか?
Vベルトとは、エンジンの動力周辺の動きをさまざまなパーツに伝達するベルトのこと。
Vベルトは、安全かつ快適にドライブする上で重要なパーツとなるため、適切な交換時期がわからないと不安になりますよね。
結論、Vベルトは以下のタイミングで交換するのがおすすめ。
・5年&5万kmを超えたら
・「キュルキュル」というベルト鳴きが聞こえたら
当記事では、Vベルトの交換目安や交換すべき理由、修理費用などについて解説します。
記事を読めばVベルトを正しいタイミングで交換でき、安全にドライブを続けていけるようになるでしょう。 4月中に廃車すると
最
※普通自動車(1600CC)の場合※軽自動車には自動車税の還付制度はございません※自賠責・重量税の還付金は買取価格に含めて提示します。
大
23,000
Vベルトの交換目安・寿命は?
Vベルトは、走行中常に熱による影響を受けているパーツ。
さらに素材はゴムでできており、負荷を受けて伸び縮みを絶えず繰り返しています。そのため、車に長く乗り続ければ劣化は避けられません。
消耗品であるため、どうしても定期的な交換が必要となります。
適切な時期に交換を行わず使用し続けると、劣化がさらに進み、ひび割れが起きたり亀裂が入ったりします。そこからさらに使い続けた場合、最後には切れてしまうケースもあるでしょう。
では、Vベルトはどのようなタイミングで交換を行えば良いのでしょうか。
交換すべきタイミングの目安は、以下の2つです。
・5年&5万kmを超えたら
・キュルキュル音(ベルト鳴き)が鳴ったら
それぞれの詳細については、以下で解説していきます。
5年&5万kmを超えたら
Vベルトを交換すべきタイミングは、「新車の購入もしくは最後のVベルトの交換から5年経ったとき」もしくは「走行距離が5万kmを超えたとき」です。
交換目安の時期を過ぎても使い続けると、どんどんゴムが硬くなっていきます。
ゴムが劣化して硬くなると、ひび割れや欠けが生じます。
ひび割れが進むと、中にあるベルトを頑丈にするための針金が分離し、ベルトが弱ってしまうのです。
ベルトが極限まで弱って切れた場合、運転する上でさまざまな悪影響を及ぼすケースも。
具体的な影響については、後ほど詳しく紹介します。
キュルキュル音(ベルト鳴き)が鳴ったら
ベルト鳴きがあった場合も、交換時期が来たと考えて良いでしょう。
音が鳴るということは、Vベルトがすり減っている証拠であるためです。
具体的には、エンジンを始動させたときや加速したときに「キュルキュル」・「キー」という音が聞こえるようになります。
Vベルトの異音の正体は、ゴムが擦れる音。
劣化したベルトは柔軟性が落ちているため、エンジンを回転させた際にスリップしやすくなっています。
そのため、エンジンが回転するタイミングでゴムがスリップする摩擦音が聞こえるようになるのです。
Vベルトを交換すべき5つの理由
ここまで、Vベルトを交換すべきタイミングの目安や寿命について解説しました。
Vベルトは、エンジン動力と補機類(エンジンを動かすために必要となる機器)との橋渡しを行う存在。
切れてしまえば、動力が各パーツに伝わりにくくなり、車のあらゆる場所で不具合を引き起こす結果となるでしょう。
ちなみにVベルトは、切れる際に「バン」という音がします。
切れると、以下のような不具合が車に起こります。
・エンジンが作動できなくなる
・オーバーヒートになる
・ハンドルが重くなる
・パワステが効かなくなるから
・エアコンが効かなくなる
・Vベルト以外のパーツが損傷する
上記のような事態になれば、車検に通らなくなったり、深刻な事故を引き起こしたりする可能性も。トラブルを防ぐためにも、Vベルトは早めに交換を行いましょう。
以下からは、それぞれの不具合について詳しく解説していきます。
エンジンが作動できなくなる
1つ目に、エンジンが動かなくなるリスクがあります。
Vベルトが切れることで、オルタネーターが作動できなくなるためです。
オルタネーターとは、簡単に言えば発電機のこと。エンジンの動く力を使って、バッテリーに電力を与えています。
エンジンとオルタネーターは普段、Vベルトを通して繋がっています。
しかしVベルトが切れてしまうと、エンジンの動力がオルタネーターに届かなくなり、発電する機能が作動しなくなってしまうことに。
オルタネーターが発電しなくなってしばらく経つと、バッテリーの中にある電力がゼロになり、エンジンがかからなくなってしまうのです。
オルタネーターに異常が起こることから、オルタネーター警告灯が点灯するケースもあります。
オーバーヒートになる
オーバーヒートとは、エンジンが過剰に熱くなった状態のこと。
オーバーヒートが起こる原因の1つに、ウォーターポンプが正常に作動していないことが挙げられます。
ウォーターポンプとは、エンジンを適切な温度に冷やすための冷却水を循環させる装置。
ウォーターポンプがエンジンの熱を奪うことで、普段オーバーヒートを起こさずに済んでいます。
そんなウォーターポンプは、Vベルトから伝わるエンジンの動力によって動いているパーツなので、Vベルトが切れた場合、作動しなくなってしまうのです。
ウォーターポンプが冷たい水を送らなくなれば、エンジンはどんどん熱くなっていき、やがてオーバーヒートを引き起こすこととなります。
オーバーヒートが発生した場合、エンジンが焼き付いたり、壊れたりするケースも。
Vベルトの交換を行っていない方の中には、経済的な理由から交換を躊躇っている方もいるでしょう。
しかしオーバーヒートが起こってエンジンが破壊された場合、数十万円という多額の出費が発生するケースもあります。
より大きな出費が発生するのを防ぐためにも、早めに交換を実施するようにしましょう。
ハンドルが重くなる
Vベルトが切れると、ハンドルが重くなってスムーズな運転が難しくなります。Vベルトの切断によって、パワステが効かなくなるためです。
パワステ(パワーステアリング)とは、ハンドルの回転をサポートする機能のこと。
数トンにも及ぶ重い車をハンドルひとつで誰でも動かせるのは、パワステが働いているおかげです。
パワステには、下記のように油圧式と電動式の2種類が存在します。
パワステの種類 | 説明 |
油圧式 | ・油圧を送り込むことでステアリングの操作を支える |
電動式 | ・モーターによってステアリングの操作を支える |
油圧式のパワステの場合、Vベルトが切れることで油圧を送るポンプが駆動できなくなり、パワステが動作しなくなります。結果、ハンドルが重くなるのです。
エアコンが効かなくなる
Vベルトが切れると、エアコンが使えなくなってしまいます。これは、クーラーコンプレッサーというパーツが関係しています。
クーラーコンプレッサーとは、エアコンを作動させた際に冷たい風を作り出してくれる装置のこと。これがうまく作動しなければ、室内は涼しくなりません。
クーラーコンプレッサーはVベルトによって動いているため、ベルトが切れることで正常に動作できなくなってしまうのです。
Vベルト以外のパーツが損傷する
Vベルトが切れることで、Vベルト以外のパーツにも悪影響を及ぼすリスクがあるでしょう。
上記の通り、Vベルトが切れるとさまざまなパーツが動作しなくなってしまいます。
しかしこうしたトラブルについては、Vベルトを交換すれば直せるケースがほとんどです。
それよりも危惧したいのは、切れたVベルトがほかのパーツに絡まること。回っているパーツにVベルトが絡まると、そのパーツまで破損してしまうケースがあるのです。
ほかのパーツが壊れれば、さらなるトラブルが車に発生する可能性も。
それだけでなく、修理にかかる費用もますます増えてしまうでしょう。
二次的な被害を防ぐためにも、Vベルトは切れる前に交換するのがおすすめです。
Vベルトの修理費用は15,000円~20,000円
上記では、Vベルトが切れた際に起こるさまざまなトラブルについて解説しました。
続いては、Vベルトの交換費用について解説します。
Vベルトの交換にかかる費用は、パーツ代や工賃を含めて15,000円〜20,000円程度。
ちなみに修理作業は、30分〜1時間程度で行えます。
なお先ほどの通り、Vベルトが絡んだことでほかのパーツまで壊れた場合、さらに費用がかさむ可能性もあるでしょう。
Vベルトの交換が行える主な場所は、ディーラーや整備工場です。
交換にかかる費用は、交換する本数やエンジンの種類、依頼する業者によっても変わってきます。
交換したいと思った方は一度ディーラーや整備工場に相談し、見積もりをもらってみましょう。
劣化しているVベルトは早めに交換を
Vベルトが劣化して切れてしまった場合、エンジンが動かなくなったりオーバーヒートになったりと、さまざまなトラブルが発生する可能性があります。
突然トラブルが起これば大きな事故につながるリスクもあるため、早めに交換を行うようにしましょう。
当記事を読んだ方の中には、以下のような方もいるかもしれません。
「そろそろ乗り換えようと思っていた車のために、Vベルトを交換するのはもったいない…」
「Vベルトがほかのパーツに絡んで修理費用が高くなってしまった…」
修理費用が高くなったりVベルトを交換するのが惜しいと感じたりした場合は、思い切って車を売ってしまうのも良いでしょう。
しかし長く乗った車や故障した車の場合、中古車買取業者やディーラーに売るのはおすすめできません。
こうした業者は車を再販するために買い取っているため、壊れた箇所がある車や古い車については価値を付けにくいのです。
中古車買取業者などで良い値が期待できない車については、廃車買取業者に売るのがおすすめです。
当サイト「ハイシャル」も、廃車買取業者のひとつ。ハイシャルであれば、古い車や壊れた箇所がある車でも利益を出せるため、高価買取が期待できます。
車を手放す際は、ぜひお気軽にご相談ください。