「軽自動車のエンジンが壊れたけど、気に入っているからまだ乗りたい…」
「軽自動車のエンジンスワップ(載せ替え)する場合いくらになる?」
上記のようにお考えではありませんか?
大切に乗り続けている愛車のエンジンが壊れた場合、できる限り買い替えずそのまま乗りたいところですよね。
また、カスタムで載せ替えを検討している方もいると思います。
そこで当記事では軽自動車のエンジン交換費用の相場や、載せ替え費用を安くする方法を解説。
記事を読むことで、エンジン交換をお得に行える可能性がアップするでしょう。
また、エンジンの交換費用が高すぎると感じた場合は、思い切って車を買い替えてしまうのもおすすめ。
買い替えの際は、ぜひ廃車買取業者であるハイシャルにご相談ください。
ハイシャルであれば、エンジンが壊れてしまった軽自動車でも数万円で買取することも可能です。
軽自動車のエンジン交換費用は30万円ほど
結論から言うと、軽自動車のエンジンを交換するには、30万円程度かかります。
費用の内訳として、リビルトエンジンの相場は20〜30万円、工賃が3〜8万円程度です。
これらを合計すると、全体の費用は23〜38万円程度になります。
軽自動車のエンジン交換には、新品ではなくリビルトエンジンが主に使用されます。
リビルトエンジンは、使用不能になったエンジンをリニューアルしたもので、新品同様の性能が期待できます。
安全性についても、整備が行き届いているため、心配は不要です。
リビルト品であっても、やはりエンジンは様々なパーツが組み合わさった精密機械であることから、どうしても価格が高くなってしまいます。
さらに、重量のあるエンジンを傷つけないように積み降ろすというのは、最低でも半日はかかる作業。そのため、工賃も万単位になるのです。
交換完了まで1か月かかることも
費用が高額になることに加えて、エンジン交換の際は、交換完了までに1か月という長い時間がかかる可能性があります。
時間がかかりやすい理由は、エンジンがすぐに見つかるとは限らないため。
エンジンにはさまざまなタイプがあり、車によっても使用できるエンジンは異なります。
例として、自身の車にマッチするエンジンがなかなか見つからなかった場合、作業に取り掛かるまでに長いエンジン捜索の時間がかかってしまうでしょう。
また、車によっては車体に合うリビルトエンジンを見つけられないケースもあります。
もしどうしてもマッチするリビルトエンジンが見つけられなければ、高価な新品で交換することに。
さらに新品を選んだとしても、取り寄せに時間がかかるケースがほとんどです。
このように、エンジンをすぐに手に入れるのは簡単ではありません。
こうした事情から、1か月程度と長い期間がかかると考えておくのが良いでしょう。
エンジンの交換費用を抑える3つの方法
上記では、軽自動車のエンジンを交換するのにかかる費用や期間について解説してきました。
精密機械ゆえにお金のかかるエンジン交換ですが、やはりできる限り費用は抑えたいところですよね。
以下のポイントを意識すれば、エンジンの交換費用をさらに抑えられる可能性がアップします。
- ディーラーではなく整備工場に依頼する
- 部品を持ち込む
- 複数の業者で相見積もりをとる
それぞれの詳細について、順番に見ていきましょう。
ディーラーではなく整備工場に依頼する
整備工場は工賃がディーラーより安い、社外パーツを利用可能という理由から費用を安く抑えることが可能です。
整備工場の場合、依頼する場所によって工賃に大きな違いがあります。
したがって複数の工場を回り、見積もりをもらって比較すれば、より安い工場に依頼できる可能性があるのです。
一方でディーラーの場合、行う作業の内容や量が同じであれば、どこに持ち込んでも工賃は変わりません。
そして工賃は、多くの場合一律で割高となっています。
したがってディーラーに依頼するよりも、複数の整備工場を回って料金の安い工場を探した方が、安く交換してもらえる可能性が高まるでしょう。
また整備工場に依頼した場合、親切な整備士が融通を利かせ、高価なエンジン交換費用をいくらか下げてくれることも期待可能です。
一方でディーラーの場合、整備工場のようなサービスを期待するのは難しいでしょう。
というのもディーラーは、メーカーの看板を背負った正式な店舗であるため。
整備士個人の考えでサービスしてしまうというのは、どうしても許されにくいのです。
上記のような事情から、ディーラーよりも整備工場の方が総合的な費用を抑えられる可能性が高いと言えます。
部品を持ち込む
工場は仕入れ値に利益を足しているケースが多いため、自分で部品を購入して持ち込んだ方が安く済みます。
例えば軽自動車向けのリビルトエンジンをインターネット上で購入した場合、10万〜15万円程度で買える場合も。
なお業者によっては、持ち込み代を別途請求されたり、断られたりするケースもあるでしょう。
また、自身の車に対応するエンジンをインターネット上で見つけられないケースもあります。
自分の車のエンジンがインターネットなどで購入できそうか、整備工場に持ち込み可能かどうかについては、事前にチェックしておきましょう。
複数の業者で相見積もりをとる
先ほども触れましたが、整備工場の場合は発生する工賃が工場によっても大きく異なります。
工賃の計算の仕方は、業者によって異なるためです。
もしも一社の整備工場にだけ訪れてそのまま交換を依頼した場合、その交換費用が正当であるかを判断できません。
そのため、足元を見られて過剰に高い修理費を請求されるケースもあります。
一方で複数の業者から相見積もりをもらった場合、複数の業者の中から最も工賃の安い業者を選択することが可能です。
一社から高い費用を請求されても、その業者を選ばなければ問題がないため、損をする心配がありません。
例えばA社からもらった見積もりの工賃が40万円、B社が30万円であれば、B社を選ぶことができます。
しかしA社しか行っていなければ、「この値段が普通なのだ」と考えてA社に依頼してしまい、10万円も損することになりますよね。
業者を何個も回るというのは面倒に感じるかもしれませんが、同じ作業内容で大きく損をしてしまうリスクを考えると、いくつか相見積もりを取ることは重要だと言えるでしょう。
エンジン載せ替えに車両保険を使えるケースとは?
紹介したコツを利用することで、エンジンの交換費用を抑えられますが、「車両保険の加入者なら保険適用にならないのか?」と気になることでしょう。
結論から言うと、車両保険を使用可能かどうかは、載せ替えが必要となった理由によって異なります。
まずエンジンを載せ替える理由として最も多いと考えられる「経年劣化などによる故障」の場合、車両保険は適用できません。
というのも、車両保険とはそもそも、偶然発生した事故を中心に保障するサービスであるためです。
また保険を適用できるかどうかは、加入している保険が一般型かエコノミー型かによっても異なります。
ほとんどの車両保険は、一般型とエコノミー型という2種類から選択可能です。
エコノミー型は一般型よりも料金が安い代わりに、補償の範囲が狭くなっています。
載せ替える理由ごとの保険適用可否については、以下の表の通りです。
故障の原因 | 一般型 | エコノミー型 |
車との事故 | ○ | ○ |
---|---|---|
当て逃げされた | ○ | × |
電柱などにぶつかった | ○ | × |
自転車との事故 | ○ | × |
転覆した、墜落した | ○ | × |
火災や台風などの災害に巻き込まれた | ○ | ○ |
いたずらされた | ○ | ○ |
飛び石を受けた | ○ | ○ |
上記の表では災害も適用内と記載していますが、適用できるのは一部の災害のみ。
津波や噴火、地震によって壊れた場合は、特約がなければ補償の対象となりません。
車両保険を使った場合の保険料の増額
車両保険を利用した場合、翌年度の等級がダウンする点についても覚えておきましょう。
載せ替え理由と、ダウンする等級の数は以下の通りです。
- 車と車の事故、自損事故といった主な事故による載せ替え:3等級ダウン
- 火災や爆発といった自然災害、いたずらによる載せ替え:1等級ダウン
ソニー損保のシミュレーションを使って保険料を計算してみると、以下のようになります。
合計 | ¥149,000 | ¥178,000 | ¥225,000 | |||
---|---|---|---|---|---|---|
差額 | +¥29,000 | +¥76,000 | ||||
年度 | 等級ダウンなし | 1等級ダウン | 3等級ダウン | |||
今年度 | 6等級 | ¥30,000 | 6等級 | ¥30,000 | 6等級 | ¥30,000 |
次年度 | 7等級 | ¥25,000 | 5等級 | ¥34,000 | 3等級 | ¥48,000 |
2年後 | 8等級 | ¥21,000 | 6等級 | ¥30,000 | 4等級 | ¥37,000 |
3年後 | 9等級 | ¥19,000 | 7等級 | ¥25,000 | 5等級 | ¥34,000 |
4年後 | 10等級 | ¥19,000 | 8等級 | ¥21,000 | 6等級 | ¥30,000 |
5年後 | 11等級 | ¥18,000 | 9等級 | ¥19,000 | 7等級 | ¥25,000 |
6年後 | 12等級 | ¥17,000 | 10等級 | ¥19,000 | 8等級 | ¥21,000 |
現在6等級で3万円の保険料を払っている方の場合、車両保険を使わなければ翌年の等級が上がり、保険料は2万5,000円になります。
一方で、車両保険を使って等級が1つ下がった場合は翌年の保険料が3万4,000円となり、使わなかった場合より9,000円高くなる計算。
3つ等級が下がった場合だと翌年の保険料は4万8,000円となるので、2万3,000円高くなる計算です。
その後、保険を使わず1年に1つずつ等級が上がったとしても、6年後までに払う保険料を合計すると最大で7万6,000円の差が出ることになります。
車両保険を使うかどうかは、修理費と保険料の増額を比較してみて判断するのが良いでしょう。
エンジンを載せ替えるときの2つの注意点
ここまで、車両保険をエンジンの載せ替えに使用できるケースについて解説してきました。
エンジンを載せ替えることにした方は、載せ替えの前に以下2つの注意点についてチェックしておくことをおすすめします。
- 型式が違うエンジンへの載せ替えは車検や買取価格に注意
- エンジン以外の故障にも注意
それぞれについて、詳しく解説していきます。
型式が違うエンジンへの載せ替えは車検や買取価格に注意
パワーアップさせるために違う型式のエンジンに乗せ替える場合は、改造車両となることを知っておく必要があります。
改造車両となった車はそのままだと車検に通らないため、所定の手続きを踏まねばなりません。
具体的には陸運局で構造変更申請を実施し、車検証に書かれているエンジンの型式を、新しく搭載したエンジンの型式に書き換える必要があるのです。
構造変更申請を実施した場合、車検に通過する難易度が高まります。
さらに、改造することで中古車として売った際の買取価格も低くなりやすいでしょう。
車を改造してしまうと、車自体の需要が下がってしまいます。
というのも、やはり改造された車よりも改造していない車の方が一般的に好まれやすい傾向にあるためです。
需要の少ない車はお客さんに買ってもらいにくいため、中古車買取業者も良い値段をつけにくくなります。
型式の違うエンジンへ載せ替える際は、上記のようなリスクがあることもしっかりと覚えておきましょう。
エンジン以外の故障にも注意
エンジンが壊れて車が走れなくなった場合、「エンジンさえ交換すれば完璧に直るだろう」と思う方も多いでしょう。
しかし、必ずしもエンジンを直したからといって安心できるとは限りません。
特に年式が古い車の場合、エンジン以外のパーツも激しく経年劣化しているケースがほとんど。
エンジンを交換してもすぐに他のパーツが故障し、再度修理や交換を行わねばならなくなることが多いのです。
何度も修理や交換を繰り返していれば、その分かかる費用もかさんでいくでしょう。
軽自動車のエンジン故障を予防する方法
上記では、エンジンを交換する際に注意すべきポイントについて解説してきました。
軽自動車のエンジン故障を予防したい場合は、以下2つの点を意識して車に乗ることをおすすめします。
- アクセルを踏み込み過ぎないようにする
- こまめにメンテナンスをする
順番に見ていきましょう。
アクセルを踏み込み過ぎないようにする
車を走らせる際は、過度にアクセルを踏み込みすぎないようにしましょう。
軽自動車は普通車に比べ、パワーや加速に劣ります。そのため、ついアクセルを強く踏み込んでしまう方も多いでしょう。
しかし急にアクセルを踏み込むような走らせ方をしていると、エンジンも劣化しやすくなります。
また軽自動車は、普通車よりも足回りの作りが簡易になっている車種も多くあります。
こうした車種でアクセルを踏み込むと、足回りも劣化しやすくなることに。
足回りが劣化すれば車の寿命も縮んでしまうため、丁寧な走行を心がけましょう。
こまめにメンテナンスをする
愛車をこまめにメンテナンスすることで、ほとんどのエンジンの故障を予防できます。
具体的なメンテナンスとしては、以下のようなものが挙げられるでしょう。
- オイルを交換する(3ヶ月〜6ヶ月、走行距離3,000〜5,000kmに1回程度)
- 冷却水を補充する(2年に1回程度)
- エンジン周りの消耗品を交換する
特に雪道やデコボコとした道を走ることが多かったり、アイドリング時間が長かったりする場合は、よりこまめにメンテナンスを実施する必要があります。
こうした走り方はシビアコンディションと呼ばれており、エンジンに大きな負荷をかけるためです。
交換費用が高い場合は買い替えがおすすめ
エンジンの交換には高額な費用がかかります。
交換を実施するよりも、年式やグレードが同程度の中古車を買った方が安く済むケースがほとんどでしょう。
交換費用が高すぎると感じた場合は、思い切って車を買い替えるのも選択肢のひとつです。
買い換えることに決めた際は、現在の車を廃車買取業者に売却することをおすすめします。
廃車買取業者であれば、エンジンが壊れて動かなくなった車であっても買取が可能です。
当サイト「ハイシャル」も、廃車買取業者のひとつ。
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