「車のコンプレッサーってどんなもの?」
「故障して放置したらどうなるの?」
「修理費用は高いのかな……」
このようなことで悩んでいませんか?
コンプレッサーは車のエアコンシステムにかかせない重要な部品です。
故障するとエアコンが上手く作動できません。車内を快適な温度に保てず、運転にストレスがかかってしまいます。
そこで今回は、
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・コンプレッサーとは何か?
・故障原因
・故障したまま放置するとどうなるのか
・修理方法と費用の相場
について解説します。
この記事を読むと、コンプレッサーがどんな部品なのかや、故障の原因となる事例がわかります。
修理費用の相場や修理内容もお伝えするので、コンプレッサーが故障しても慌てずに対応できますよ。
エアコンが使えない夏場の運転は、熱中症の危険もあります。
「エアコンが効かなくても平気」と軽く考えずに、異常を感じたら早めの修理を依頼しましょう。
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コンプレッサーってどんなもの?
コンプレッサーとは、ひと言でいうと「圧縮機」です。
エアコンシステムの主要部品で、低温低圧のエアコンガスをギュっと圧縮して高温高圧にし、気体であるガスを半分液体にします。
コンプレッサーの役割は、気化したエアコンガスを圧縮して液化しやすくすることです。
ほとんどの車種でベルトをかいしてエンジンに駆動され、エアコンのスイッチを入れるとコンプレッサーについている「マグネットクラッチ」がオンになり、コンプレッサーの電源が入ります。
※マグネットクラッチとは、エアコンのスイッチ操作と連動して動き、コンプレッサーを作動させる働きがあります。
コンプレッサーが作動しないと、エアコンガスを圧縮できず、気体を上手く液体にできません。
気化と液化のサイクルを行えなくなるので、エアコンのスイッチを入れても冷たい風が車内に送られなくなるのです。
コンプレッサーの故障原因
ここまでコンプレッサーについて解説しました。エアコンにはかかせない部品だということをおわかりいただけたと思います。
では、コンプレッサーにはどのような故障原因があるのでしょうか?
主な故障原因は次の4つから考えられます。
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・マグネットクラッチ
・亀裂
・詰まり
・寿命
それでは、故障原因を1つずつ解説します。
マグネットクラッチ
コンプレッサーの故障で一番多くみられるのが、マグネットクラッチの故障です。
マグネットクラッチとは、コンプレッサーを起動させるスイッチのような役割があります。
車内からエアコン操作をすると「カチッ」とエンジンルームで音がします。これはマグネットクラッチが作動し、コンプレッサーを起動する合図です。
マグネットクラッチが故障すると作動音がしなくなり、コンプレッサーも起動しません。
また、エアコンリレーが故障している可能性もあります。
エアコンリレーとは、エアコンのスイッチ操作により電気回路をつなげたり閉じたりしている部品です。
マグネットクラッチの作動音が聞こえなくなったら、マグネットクラッチ本体かエアコンリレーの故障が考えられます。
亀裂
次に考えられる故障原因は亀裂です。
コンプレッサーはファンベルトによってエンジンとつながっているので、エンジンがかかっているときはずっと振動しています。
エアコンをオンにしなければエアコンシステムは可動しませんが、コンプレッサー本体にはずっと負荷がかかる状態です。
常に振動し、負荷がかかる部分なので、亀裂が入りエアコンガスが漏れてしまう可能性が考えられます。
大きな亀裂はもちろんですが、小さな亀裂も軽視できません。
エアコンガスの量が足りなくなると、コンプレッサーが上手く圧縮できなくなり、冷たい風を送れなくなるからです。
詰まり
3つ目の原因は、詰まりによる焼き付きです。
コンプレッサー内部には、焼き付きを起こさないようコンプレッサーオイルが封入されています。
コンプレッサーオイルはコンプレッサー内部の潤滑とエアコンガスの漏れを防止しており、エアコンガスと同じくエアコン内部を回っています。
しかし、ゴミなどの異物がコンプレッサーに侵入し、上手く潤滑が行われないと焼き付きを起こし動かなくなることも。
また、コンプレッサーだけでなく、エアコンシステム内での詰まりも焼き付きの原因です。
原因は、高圧ラインに不具合を起こしている可能性が高く、出ていったガスとオイルが戻ってこられなくなりコンプレッサーが詰まります。
コンプレッサーが焼き付きを起こすと、動きがロックされまったく動かなくなります。
寿命
4つ目の原因はコンプレッサーの寿命です。
コンプレッサーはファンベルトでエンジンとつながっているので、いつも振動しています。
エアコンを使用していなくても、エンジンの振動によりずっと負荷がかかり続ける部分です。
頻繁に交換が必要になる部品ではありませんが、トラブルが多い部品なのも事実です。
エアコンの主要部品であり、使用頻度が高い部品でもあるので、消耗するのはしかたがないでしょう。
コンプレッサーの寿命は7年〜10年といわれています。
コンプレッサーの故障を放置するとどうなる?
ここまでコンプレッサーの故障原因について解説してきました。
では、故障したコンプレッサーをそのまま放置しても問題ないのでしょうか?
コンプレッサーの故障を放置すると、スイッチを入れても冷たい風が出なくなります。
中にはエアコンをオンにすると「ウィーン」と異音がする場合もあります。
そのまま放置してしまうと、エアコンの部品だけでなく、他の部品にも支障をきたし、故障する可能性も。
コンプレッサーの修理だけではすまなくなるので、交換部品は増え、修理費用は高額になる場合もあります。
軽く考えていると、取り返しのつかないことになりかねません。
効きが悪くなった、変な音がするなど、異常を感じたら早めに修理を依頼しましょう。


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コンプレッサーの交換手順
コンプレッサーの故障を放置する危険性についておわかりいただけたと思います。
では、コンプレッサーを交換するにはどのような手順で行えばいいでしょうか?
はじめにお伝えしておきますが、専門知識と専門的な機械が必要になるため、必ずプロに修理を依頼してください。
また、交換手順は車種やメーカーによって異なります。細かい手順などは変わる場合もありますが、ここでは一般的な手順を紹介します。
まずは、コンプレッサーの取り外し手順を紹介します。
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1.バンパーを外す(タイヤを外す場合もある)
2.コンプレッサーから配線を外す
3.ファンベルトを外す
4.エアコンのガスを抜く
5.コンプレッサーについている配管を取り外す
6.コンプレッサーを車体から取り外す
コンプレッサーを取り外す手順を解説しました。
続いて取り付け手順を紹介します。
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1.コンプレッサーオイルを入れる(もともと入っている場合はそのまま)
2.コンプレッサーを車体に仮付けする
3.配管のOリングを交換し、コンプレッサーに取り付ける
4.コンプレッサーを車体に取り付ける
5.真空引きを行う
6.ファンベルトやその他の部品を取り付ける
7.ガス漏れがないかを確認し、エアコンガスを封入する
8.エアコンの効きを確認する
以上となります。
コンプレッサーの交換にかかる費用相場
コンプレッサーの交換手順について解説しました。
では、業者に交換を依頼すると費用はいくらかかるのでしょうか?
コンプレッサーを交換すると、費用は50,000円〜100,000円ほどかかります。
かなり高額な修理になりますが、頻繁に壊れる部品ではないこと、エアコンの主要部品であることを考えればやむを得ません。
しかし、頻繁に交換の必要がない部品が故障するということは、年式が古く走行距離もかなり走っている場合が多いはず。
あと何年乗るのかにもよりますが、新品の部品を使うのは少しもったいないと考える人は多いのではないでしょうか。
コンプレッサーの交換には、新品よりもリビルト品をすすめられる場合が多いです。
リビルト品とは、中古の部品を分解し、消耗品や壊れた部品を交換し洗浄して再利用できる部品のことです。
再利用品といっても、作動テストを行い、保証がついている部品もあるので、中古の部品を使用するより安心できます。
リビルト品なら新品の値段より少し安く手に入るので、修理費用を抑えられるメリットがあります。
上手く活用して、少しでも安く部品を交換してください。
コンプレッサーの修理方法
ここまでコンプレッサーを交換する費用の相場を解説しました。
では、交換ではなく修理で対応するにはどうすればいいでしょうか?
修理方法は、依頼する場所によって内容や費用が異なります。
コンプレッサーの修理を依頼できるのは次の3つの業者です。
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・ディーラー
・ガソリンスタンド
・カー用品店
車の状態によっては修理を断られる場合もあるので、まずは相談してみましょう。
それでは1つずつ解説します。
ディーラーによる修理
ディーラーで修理を依頼した場合、ほとんどの作業に対応してくれます。
中でもコンプレッサーの修理で多いのがマグネットクラッチの修理です。
マグネットクラッチ単体で部品がある車種なら、修理で対応できます。
保証期間内であれば無償で修理してくれる可能性もあるので、まずはディーラーで相談してみるのもいいでしょう。
ただし、有償の場合だと修理費用は他の依頼場所より高くなる傾向があります。
理由は純正の部品を使用することと、1時間あたりの作業工賃が高くなるからです。
故障原因によっては交換するほうが安くなる可能性もあるので、まずは故障診断を依頼してください。
ガソリンスタンドでの修理
ガソリンスタンドで修理を依頼した場合、ディーラーよりも安く修理を受けられるケースが多くみられます。
給油のついでに点検や修理を依頼できるので、気軽に相談できるのがメリットです。
しかし、故障原因によっては修理を断られる可能性もあります。
複雑な修理や故障箇所が多く特定が難しい場合や、部品などが調達できないケースも珍しくありません。
中には原因を特定する前にエアコンガスを入れてしまい、大きな故障につながったという例もあります。
まずは修理を依頼する前に、きちんと故障原因を特定してから修理しましょう。
カー用品店での修理
カー用品店で修理を依頼した場合、価格設定がはっきり決まっており、わかりやすいのがメリットです。
エアコンのガス漏れ点検や修理にも幅広く対応している店舗もあります。
1時間当たりの工賃もディーラーより安く、修理費用を抑えられるのも特徴です。
ただし、技術力ではディーラーに劣るケースが多く、部品の調達にも時間がかかる場合があります。
大がかりな修理が必要になった場合は、修理を断られてしまう可能性も。
車の状況によっては、修理を依頼するのが難しいケースもあります。
定期的にコンプレッサーのメンテナンスしましょう
コンプレッサーは頻繁に交換が必要になる部品ではありませんが、位置している場所や使用頻度を考えると、トラブルが起こりやすいパーツでもあります。
修理や交換にならないように、少しでも寿命をのばすにはエアコンシステムの定期的な点検と、異音などの不具合が出ていないかをチェックすることが大切です。
また、まったく使用しないのもコンプレッサーの寿命を縮めることになります。
あまりエアコンを使わない人は、車に乗ったときに1回はエアコンのスイッチを入れるなど、定期的に使用してコンプレッサーを作動させてください。
少しでもおかしいなと思ったら、早めに修理を依頼しましょう。
ですが、コンプレッサーも消耗品なので、寿命がきてしまい修理や交換が必要になるときがきます。
コンプレッサーの他にも故障箇所が多く、修理費用が高額になってしまったら廃車を検討するのも1つの方法です。
高額な修理費用をかけて乗る価値があるのかを考えてみましょう。
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