運転中にブレーキから異音がすると不安になりますよね。
実は、このブレーキを踏んだ時になる音が不快音かそうでないかで、車の不具合がわかるのです。
異音から不具合がわかると、修理・交換などの対策も見つかり不安も一気に解消されます。
今回はその詳細について
- ブレーキからなる異音の正体
- ブレーキからなる異音の原因
- 異音の正体を修理する目安や費用
を徹底的に解説します。 12月中に廃車すると
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車のブレーキ音が「キーキー」「キュルキュル」と鳴る異音の正体
車を運転してブレーキを踏んだ際にブレーキの辺りから「キーキー」「キュルキュル」という異音がなったことはありませんか?
また、晴れの日と雨の日ではブレーキ異音の頻度も異なる事があります。
ブレーキの「キーキー」という音と「キュルキュル」という音では根本的にブレーキ異音の種類が異なります。
「キーキー」の場合であれば、単に音鳴きしているだけの不快音である事がほとんどです。
「キュルキュル」の場合はブレーキ部品の交換時期に来ている可能性があります。
ブレーキ音が「キーキー」鳴る異音の原因
では、何故車のブレーキ音が「キーキー」となるのでしょうか?
自動車のブレーキは、ディスクローターと呼ばれる部品(円盤のような形状をしています)をディスクキャリパーに取り付けられたディスクパッドを左右から挟み込む事で制動力を発生します。
この、ディスクキャリパーとは、ブレーキパッドを油圧の力によって挟み込む(制動力を発生させる)装置の事です。
走行中はディスクローターとディスクパッドは接触していません。
運転者がブレーキを踏む事によって、ディスクローターをディスクパッドが左右から挟みながら制動させます。
そのため、ディスクローターとディスクパッドは摩擦しますので使用状況によっては車のブレーキから「キーキー」と音がなることがあります。
ブレーキパッドをブレーキャリパー固定している金具が原因となるケースと、ブレーキパッドとディスクローターの当たり面が原因となる場合があります。
金具が原因の場合、このブレーキパッド両端のガイドにはブレーキ鳴きを防ぐ為に専用のグリスが原因のひとつです。
そのため、天候や使用環境が原因となり走行中にグリスがなくなり、ブレーキを踏んだ際に「キーキー」という音が鳴る結果に至ります。
ブレーキパッドとディスクローターの当たり面から「キーキー」音がする場合には、ブレーキパッドのパッド面に角が立っている事が原因になっている事が多いです。
角が立っている為に、ディスクローターと摩擦した際に「引っかく」結果になります。
この「キーキー」音ですが季節や天候が原因となるケースもあります。
雨や雪の環境下で車を運転した際にブレーキを踏むと、「キーキー」音が発生する事があります。
また、冬場のように気温が低い環境下でブレーキを踏むと、同様に「キーキー」という音が鳴るケースがあります。
これらはブレーキパッドとディスクローターとの間に水分が入り込む事によって一時的に異音が発生しているものです。
ブレーキ音が「キュルキュル」鳴る異音の原因
次に、ブレーキ音が「キュルキュル」と鳴る異音の原因の解説をします。
車のブレーキは前述のとおりディスクブレーキをブレーキパッドで挟み込む事によって制動力が発生します。
しかし、そもそもブレーキの原理上ブレーキパッド・ディスクローターは摩擦します。
摩擦させる事によって制動力が発生するため、これらの部品は消耗部品です。
特に、ブレーキパッドは定期的に交換する必要があり、この交換時期を超えると「キュルキュル」と異音が発生します。
これが「キュルキュル」音の正体です。
異音が鳴った時の交換・修理費用の目安
ブレーキの異音が発生した際にはどのように対応するべきなのでしょうか?
先程解説したように、ブレーキの異音には「キーキー」音と「キュルキュル」音があります。
これらはそれぞれ異音の原因が異なるため、修理内容が異なります。
「キーキー」の音であれば、基本的にはブレーキパッド残量に異常はなく、ブレーキパッドのグリスが切れてしまっている事やパッド面とディスクローターの摩擦によって異音が発生しています。
この修理内容としては、ブレーキの各部品の点検を行うと共にパッドグリスのグリスアップとブレーキパッドの面取り加工(角を落とす作業)です。
修理費用としては5000~10000円前後が目安となります。
異音の種類が「キュルキュル」音の場合はブレーキパッドの残量が少なくなっているケースが考えられるため、ブレーキパッドを交換します。
ブレーキパッドの交換費用の目安は35000~40000円前後が目安です。
この金額は、作業工賃とブレーキパッドの部品代を合計した目安です。
ブレーキパッドは自動車メーカーが出している純正品で交換するのが望ましいですが、社外品を使用すれば安価で済む事もあります。
安価なブレーキパッドであれば部品代が5000~10000円程度のものもあり、その場合であれば「キュルキュル」音は10000~20000円前後と修理が可能です。
この時、「キーキー」音と「キュルキュル」音が混在している場合には修理内容が異なります。
ブレーキパッドを交換しながらブレーキパッドの面取り加工が必要となります。
パッドグリスはブレーキパッドを交換する際には必ず新しく塗るため同じです。
修理費用の目安は、ブレーキパッド交換と面取り加工の両方が必要になるため、38000~45000円前後が目安です。
安価なブレーキパッドを使用した場合でも13000~25000円前後必要になります。
ブレーキパットの交換時期の目安
ブレーキパッドですが、この使用限界は1.6mmと法定で決められています。
車検時に1.6mmを下回っている場合は車検不適合となってしまいます。
しかし、この1.6mmという数値は限界値です。
ブレーキは運転者・同乗者・歩行者を守る為の非常に重要な部品(重要保安部品)です。
ブレーキパッドの新品は8~10mm程度ですが、この半数以下である5~3mmを目安に、新品ブレーキパッドに交換するようにするのが望ましいです。
ディーラーなどで12ヵ月点検や車検整備の際に、必ずブレーキパッドの点検をしてもらいましょう。
ブレーキパッドの残量が少なければ交換の案内がありますが、できるだけ早めに交換する事をおすすめします。
ブレーキパット以外の異音の可能性
ブレーキパッド以外の異音として、ディスクローターの摩耗が考えられます。
車のブレーキが制動力を発生するにはブレーキパッドでディスクローターを挟み込む必要があります。
ブレーキパッドと同様で、当然ながらディスクローターも摩耗します。
ブレーキパッドよりも寿命は長くなりますが、それでも消耗はします。
ディスクローターが摩耗する際は均一に減り限界値を越えてしまう場合と、使用環境が原因となり、ディスクローターに段付き摩耗が発生してディスクローター表面(ブレーキパッドと接触する面)がガタガタになる事があります。
こういった症状がある場合にもブレーキからは異音が発生します。
まとめ
ブレーキの異音には大きく分けて「キーキー」音と「キュルキュル」音のふたつの種類
の異音があります。
それぞれは同じ異音でもその原因が異なっており、「キーキー」音はグリス切れやブレーキパッドとディスクローターが摩擦する事が原因でした。
改善する為にはグリスアップや面取り加工を整備工場に依頼する必要がありましたね。
「キュルキュル」音はブレーキパッドの残量不足が主な原因で、こちらも整備工場に車を持ち込み、ブレーキパッドの交換を依頼する必要があります。
ブレーキパッド以外の不具合としてディスクローターについても解説させて頂きました。
ブレーキが作動する簡単な仕組みと合わせて、ディスクローターの交換が必要となる理由も解説しました。
これらの事を総合的に考え、ブレーキの異常にいち早く気付く為には定期的に整備工場で点検を受ける事が大切です。
安全に車に乗る為にも今回のコラムを少しでもご参考にして頂ければと思います。