「ウインカーが点灯しなくなったけど、原因が分からない。」
「ウインカーの修理はどのくらいの期間や費用がかかるの?」
「ウインカーの調子が悪いけどそのまま運転しても平気?」
このようなことでお困りではありませんか?
ウインカーは車を安全に運転する上で、重要なパーツです。
「ウインカーに異常があったために事故が起きた」ということも十分に考えられます。
そこで本記事では、ウインカーの故障原因や修理期間・費用について解説します。
この記事を読めば、故障原因や修理費用の目安を知ることができ、安心して修理依頼ができるようになります。
ウインカーについての悩みがすべて解消され、安心・安全に運転ができるようになるでしょう。
【一覧表】ウインカーの故障原因は症状で判断可能
ウインカーの故障といっても、故障の種類はいくつかあります。
ウインカーレンズ割れやウインカーの玉切れなどであれば、目視で判断することができます。
しかしウインカーリレーの故障や接触不良などは、目視で判断するのが難しいケースもあります。
そんな時は、下記の表を参考に症状から故障の原因を判断してみましょう。
症状 | 故障の原因 |
点滅しない |
|
片側が 点滅しない |
|
点滅が早い |
|
エンジン 始動直後に 点滅しない |
|
次の章からは、それぞれの症状・原因について詳しく解説していきます。
ウインカーがつかない:5つの原因と修理費用
ウインカーがつかない場合のよくある原因と対処法、かかる費用の目安は、以下の通りです。
原因 | 対処法 | 部品代 | 工賃 |
ウインカーリレー の不良 |
部品 交換 |
1,000 円〜 |
1,000 円〜 |
ウインカーの 玉切れ |
部品 交換 |
500 円〜 |
1,000 円〜 |
ヒューズ切れ | 部品 交換 |
500 円〜 |
1,000 円〜 |
バッテリー 劣化 |
交換か 充電 |
5,000 円〜 |
550 円〜 |
ウインカーレバー の故障 |
交換か 修理 |
1万 円〜 |
5,000 円〜 |
上記の表の通り、故障箇所によって修理費用や作業の難易度が異なります。
ウインカーの玉切れであれば、交換作業は簡単なので、自分で取り替えることも可能です。
しかし、ヒューズ切れやウインカーレバーの故障などの場合、専門的な知識や技術が必要です。
パーツ代に加えて、交換工賃が多くかかる場合があります。
費用については車種によってパーツ代・工賃が大きく変わる場合がありますので、あくまで目安としてお考えください。
輸入車の場合、国産車よりパーツ代・工賃が高くなる傾向があります。
それでは、原因ごとに詳しく費用を解説していきます。
ウインカーリレーの不良は2000円~
ウインカーがつかない1つ目の原因は「ウインカーリレーの不良」です。
ウインカーリレー(別名:フラッシャーリレー)は、ウインカーの点灯や点滅を制御しているパーツです。
ウインカーリレーの場所は車種により異なりますが、メーターパネル上部や、運転席の足元などに設置されているケースが多いです。
ウインカーリレーが正常であれば、点滅のタイミングでカチカチと音が鳴ります。
そのためウインカーリレーから音がしない場合、ウインカーリレーの故障を疑いましょう。
ただし、故障していても音がするケースもあります。
ウインカーリレーの不良を直すのにかかる費用は、2000円〜です。
ウインカーリレーの不良の場合、新品のウインカーリレーに交換することで解決できます。
修理することも可能ですが、手間がかかるため交換が一般的です。
ウインカーの玉切れは1500円~
ウインカーがつかない二つ目の原因は「ウインカーの玉切れ」です。
ウインカーバルブ(電球)が切れてしまった場合、その箇所のウインカーは点灯しなくなり、ウインカーの点滅が早くなります。
ウインカーの点滅が早くなることで、運転者にウインカーの異常を知らせてくれます。
電球が真っ黒になっていたり、内部が切れているのを目視で確認できる場合、ウインカーの玉切れを疑いましょう。
ウインカーの玉切れを直すのにかかる費用は、1500円〜です。
電球には寿命があり、使用頻度によるものの、3〜7年ほどで切れるケースが多いです。
そのため、5年ほど使用したら電球の点検を行いましょう。
ちなみにLEDの場合は高寿命な傾向にあり、具体的には10年程度もつケースがほとんどです。
ウインカーバルブを新品に交換することで、点滅は元通りになり問題は解決します。
真っ黒になっている等の異常が見られる場合、切れていなくても交換がおすすめです。
ヒューズ切れは1500円~
ウインカーがつかない三つ目の原因は「ヒューズ切れ」です。
ヒューズとは、電装品が壊れないよう保護しているパーツのこと。
配線のミスやショートなどによって過剰な電流が流れると、普通は電装品自体が壊れてしまいます。
この時ヒューズがあれば、電装品の身代わりになって切れるため、電装品自体が壊れるのを防止できます。
ヒューズの設置場所は、運転席の足元やエンジンルームの中など車種によって異なりますが、アクセスのよい場所に設置されているケースが多いです。
ヒューズ切れの確認方法は、以下の2つです。
- 目視で確認する
- テスターで確認する
1つ目は、目視での確認。
ヒューズは、真ん中あたりが細くなった形をしています。
ヒューズを抜き、真ん中の細い部分をチェックしましょう。
真ん中が切れていたり、焦げたような状態になっていたりしたら、ヒューズ切れを起こしています。
2つ目は、テスターでの確認。
市販の検電テスターを使用すれば、より確実にチェックできます。
テスターを導通モードにし、検電棒をヒューズの両端に当てましょう。
抵抗値が0Ωであれば、ヒューズは切れていません。
抵抗値が1Ω以上か∞になっていれば、切れている可能性が高いです。
ヒューズ切れを直すのにかかる費用は、1500円〜です。
アンペア(A)の異なるヒューズでは、最悪の場合、配線が耐えられなくなり断線や発火を起こすことも。
したがって、必ず同じアンペアのヒューズに交換する必要があります。
また、過電流やショートなど何らかの原因でヒューズが切れた場合、その原因を特定したうえで交換しないと、再度切れてウインカーがつかなくなるので注意しましょう。
バッテリー切れは5500円~
ウインカーがつかない四つ目の原因は「バッテリー切れ」です。
バッテリーが弱っていると、ウインカーがつかなくなることがあります。
この症状のほかに、ヘッドライトが暗くなったり、パワーウィンドウの作動が遅くなるなど別の症状もある場合、バッテリーの劣化を疑いましょう。
バッテリー切れを直すのにかかる費用は、5500円〜です。
バッテリー切れは、新品バッテリーに交換することで解決します。
ウインカーレバーの故障は15,000円~
ウインカーがつかない五つ目の原因は「ウインカーレバーの故障」です。
ウインカーレバーでは上手く作動しないのにハザードボタンではウインカーがつく場合は、レバーの故障を疑いましょう。
頻繁に操作するパーツなので、接点不良や断線などの故障を起こす場合があります。
ウインカーレバーの故障を直すのにかかる費用は、15,000円〜です。
レバー一式を交換することで問題は解決しますが、バルブやリレー交換と比べ、交換費用が高くなります。
ウインカーの点滅が速い(ハイフラ現象):2つの原因と修理費用
ウインカーの点滅スピードが不自然なほど速くなる現象のことを、ハイフラ現象と呼びます。
「ハイフラ」は、「ハイフラッシャー」の略称です。
ハイフラ現象が起きている場合、以下の2つの原因が考えられます。
原因 | 費用の目安 |
片方のウインカーの玉切れ | 1500円〜 |
LEDランプの使用による不具合 | 1000円~ |
それぞれの原因について詳しく解説します。
片方のウインカーの玉切れは1500円~
片方のウインカーが切れた場合、ハイフラ現象になることで運転者にウインカーの異常を伝えます。
走行中にハイフラ現象を確認したら、ウインカーバルブ(電球)の確認を行いましょう。
接点不良で点滅しないケースもありますが、玉切れのケースがほとんどです。
片方のウインカーの玉切れを直すのにかかる費用は、1500円〜です。
ウインカーバルブはカー用品店やホームセンターなどで簡単に手に入れることができます。
作業自体も簡単なため、自分で交換することもできます。
ウインカーが切れたままの走行は非常に危険ですので、早めに交換しましょう。
LEDランプの使用による不具合は1000円~
ハロゲンバルブのウインカーを採用している車にLEDバルブを取り付けた場合、ハイフラ現象を起こすことがあります。
ハイフラ現象の原因は、ハロゲンバルブとLEDバルブの消費電力の違いによるためです。
21W程度のハロゲンバルブに比べ、LEDバルブは0.3Wほどしかありません。
ハロゲンバルブからLEDバルブに交換した場合、以下のどちらかの対策が必要です。
- LED対応のICウインカーリレーに交換する
- ハイフラを防止する抵抗を取り付ける
ICウインカーリレーとハイフラ防止抵抗器は、どちらも1000〜2000円程度で購入できます。
ハイフラ防止抵抗は、安価で取り付け作業が簡単なことがメリット。
一方で、抵抗自体が高温になることや、抵抗によってLEDの省電力効果が薄れてしまうことがデメリットです。
その点、LED対応のICウインカーリレーは発熱もなく消費電力も少なく済むメリットがあります。
しかし、パーツ自体が高価な点や車両によっては取り付けできないケースがある点がデメリットです。
どちらが自分や愛車に合った方法かを考えて、対策してみましょう。
ウインカーがつきっぱなし:ウインカーリレーの不良
ウインカーが点灯しないだけでなく、つきっぱなしになる不具合があります。
ウインカーがつきっぱなしになる場合、原因はウインカーの点灯や点滅を制御するウインカーリレーにあることが多いです。
先ほども触れた通り、ウインカーリレーから、カチカチという作動音がしなかったらウインカーリレーの故障を疑いましょう。
つきっぱなしのウインカーは、事故を招く危険やバッテリー上がりを起こす可能性があるため、早めの修理が必要です。
新品のウインカーリレーに交換することで解決でき、交換費用は、2000円〜です。
ウインカー故障の修理にかかる時間は?
ウインカーが故障した場合、修理は1日で終わるケースがほとんどです。
ライト周辺の修理や交換を行うのに、そこまでの時間は要しません。
また、ランプを交換するだけであれば、数十分で終わることもあるでしょう。
多くの場合当日中に修理が完了するため、ご安心ください。
ウインカーが運転中に故障した場合の対処法
運転中にウインカーが故障すると、最悪の場合、事故を引き起こす可能性があります。
運転中に故障した際の対処法としては、手を出して合図する「手信号」が挙げられます。
右にウインカーを出したい時は、右手を外に出して合図しましょう。
なお左ウインカーの場合は、左の窓まで手が届きません。
そのためもし助手席に人が乗っていれば、その人に手を出してもらいます。
助手席に人がいない場合は、右手を真横で水平にあげ、肘から先を垂直に上へ曲げる形で合図しましょう。
上記のような形で合図することはできるものの、そのまま走り続けるのは危険です。
よって、手で合図するのはあくまでも応急処置としましょう。
故障したまま乗り続けることはせず、できる限り早めに修理してください。
ウインカーの故障を防ぐためには定期的なメンテナンスが必要
ウインカーの故障を未然に防ぐためには、定期的なメンテナンスを行いましょう。
メンテナンスの項目は以下の通りです。
- バルブを定期的に交換する(点検する)
- ウインカースイッチ(レバー)を10万kmで交換する
- ヒューズのチェック
- バッテリーのチェック
ウインカーバルブは消耗品であるため、使い続けていればいつかは切れてしまいます。
そのため、バルブが切れる前に交換することで、ウインカーの故障を未然に防ぐことができます。
ウインカーの使用頻度によってバルブの寿命は変わりますが、以下を目安に点検・交換をしましょう。
- ハロゲンバルブ:2〜3年
- LEDバルブ:3〜10年
ハロゲンバルブの場合、バルブが真っ黒になっていたり、電極に錆や腐食が見られたら交換した方がよいでしょう。
ウインカースイッチ(レバー)も消耗品です。
バルブよりは長持ちしますが、使い続けていれば、いつかは不具合が生じます。
10万kmを目安に交換することで、ウインカーの故障を未然に防ぐことができます。
ウインカースイッチは目視での状態判断が難しいため、心配な方は部品交換がおすすめです。
ヒューズやバッテリーも定期的なチェックを行いましょう。
バッテリーは電圧を測ることで、バッテリーの状態を確認できます。
バッテリーの劣化はウインカー以外の電装品にも悪影響が出るため、早めの交換がおすすめです。
ヒューズは、予備のヒューズの点検を行うことで、万が一ヒューズが切れてしまった場合にも、予備のヒューズに交換することで対応できます。
このように、車の安全運転に必要不可欠なウインカーは、定期的な点検を行うことで、未然に故障を防ぐことができます。
バルブ・バッテリー・ヒューズの点検は自分でも簡単にチェックすることができるので、定期的に点検を行いましょう。
まとめ
ウインカーが故障すると、点滅しなくなったり、点滅が早くなったりします。
ウインカーリレーの不良やウインカーの玉切れなどさまざまな原因が考えられるため、当記事を参考に、異常がどこにあるのかチェックしてみましょう。
定期的なメンテナンスを行うことで、ウインカーの故障を未然に防ぎやすくなります。
車が古くなっている場合や、想像以上に修理費用が高くなった場合は、修理せず車自体を買い替えるのも一つの手です。
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