知っておきたい!廃車後の任意保険と等級の維持方法
車を廃車にするとき、毎年積み上げた任意保険の等級が消えてしまったら、とてももったいない気がするのではないでしょうか。
自動車保険の等級は6から始まり20までありますが、6等級と20等級では毎年の掛け金に大きな差が出てきます。
「次に車を買う時にその等級を使いたい」のであれば、廃車前に手続きをしないといけません。
今回は、廃車にした後の任意保険と等級の維持方法について紹介します。
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廃車にするときに保険を解約する方法
任意の自動車保険の証券を見てみると、「等級」と書かれた部分があります。
自動車保険における等級とは、わかりやすくいうと「保険料の割引率」を示しているものです。
自動車保険加入時には6または7等級から始まり、最終的には20等級まであります。
数字が上がれば上がるほど割引率は高くなり保険料も安くなっていきます。
等級は1年間無事故であれば1上がり、保険期間の1年間で1回事故を起こすと1~3下がります。
これは、事故をおこす人と無事故の人の保険料を公平にするために導入されているものです。
事故を重ねて1等級になってしまったときには保険料が5割以上割増しに、無事故で20等級まで上がれば保険料が5割以上割引されるシステムです。
(※保険会社により割増・割引率が異なります) この割引方法だと、6等級から20等級まで、無事故でも14年かかることになります。
もし廃車にする車の保険が20等級だった場合、このまま解約するのはとてももったいないです。
廃車と同時に保険を解約してしまうと、もちろん等級による割引は消滅します。
もし新しい車を買う予定で古い車を廃車にするときには、解約ではなく保険の「車両入替」をしてください。
これであれば、廃車の車でためておいた割引等級をそのまま新しい車にスライドできます。
また、「廃車にするから」といって、保険料がもったいないという理由で保険を解約するのはやめましょう。
保険期間の途中で保険を解約すると残り期間分の保険料が戻ってきますが、保険料を月払いにしている場合には微々たる金額しか戻ってきません。
自動車保険は、解約によるメリットがほとんどないのです。
廃車前に解約してしまったときには、万が一廃車前に事故が起きた場合に任意保険が使えなくなります。
さらに自動車保険は、「解約」以外の方法で「保険料を支払わずに等級を維持できる」お得な制度が用意されています。
廃車にするときに保険を中断して等級維持
上記で触れた「保険料を支払わずに等級を維持できる」方法を「中断」といいます。
中断とは
中断とは、読んで字のごとく「保険契約を中断する」ものです。
解約ではないため等級は維持され、契約を継続していないことから保険料を支払う必要もありません。
中断をすると、例えば20等級の保険契約を一定期間保存ができます。
その保存期間を過ぎると再び等級は6または7に戻ってしまいますが、期間内であれば20等級から保険を開始ができます。
(※ただし被保険者は同一またはその近しい親族に限られる)
中断の期間はおおよそ10年間です。保険会社によって前後しますので、加入している保険会社に確認しておきましょう。
「今は車に乗らないけれど、5年後にはまた乗りたい」という場合は、保険は解約せずに中断しておきましょう。
現在の保険契約の等級を確認して、7以上であれば中断しておくことをおすすめします。
中断する条件
ただし、どんなときでも中断できるというわけではありません。
条件は保険会社により異なり、いくつかありますが、「保険解約日までに廃車手続きが完了していること」「中断時点での等級が7以上あること」などが例に挙げられます。
「中断できるかどうか不安」という方は、廃車手続きをする前に自動車保険の保険会社に問い合わせてみましょう。
手続き方法
中断の手続きは保険会社で行います。廃車前に保険会社に相談し、手続き内容を聞いておきましょう。
手続きが終わると、「中断証明書」が発行されます。
これは再契約の際に必ず提示しなければいけないものですので、10年間は大切に保管しておきましょう。
廃車のタイミングで保険を入替して等級維持
こちらも少し触れましたが、廃車のタイミングで保険を「入れ替える」ことで等級を維持できます。
廃車と同時に新しい車を購入する場合には、こちらの手続きをしてください。
また、すでに車を2台所有している場合、廃車にする車の等級が高く、乗り続ける車の等級が低い場合にも車両入替は可能です。
例えば廃車にしたいと考えている保険が20等級、現在使用している車の保険が15等級のとき、車両入替を行うことで15等級から一気に20等級まで等級を上げることができます。
車両入替とは
車両入替とは、加入している自動車保険の「車だけを替えてしまう」ことをいいます。
車を変えても保険自体を変える必要はないということです。ただし、車両入替に伴う契約内容の変更は可能です。
車両入替のデメリット
車両入替のデメリットは特にありませんが、自動車保険は加入する車によって料率や補償金額が変わるため、保険料が車両入替前よりも高くなってしまうことがあります。
車両入替できない場合
すでに複数台を所有している場合、廃車や増車を伴わない車両入替は認められません。
車の台数・内容に変更がない状態で車両入替はできないので注意しましょう。
まとめ
自動車の任意保険は保険料も割高ですので、廃車をしたあとに車に乗る予定がなくとも、いったんは中断して、中断証明書を保管しておいたほうがいいでしょう。
廃車になる車と同時に別の車を購入しようと考えている場合には、車両入替手続きをしてください。
この手続きについては、必ず廃車にする前に保険会社に連絡を入れておく必要があります。
車両入替のタイミングを間違えると、新しい車が補償をされない場合もあるので気をつけましょう。
廃車手続きも車両入替手続きも面倒、もしくは忙しくて対応しきれないという場合には、ハイシャルまでご相談ください。