車を廃車にした後、保険会社に解約手続きをすると、自賠責保険料の還付を受け取れます。
今回は、自賠責保険(共済)の解約返戻金が分かる早見表を準備しました。
ややこしい計算なしで、いくら返金されるかがひと目でわかります。
また、自賠責保険の解約返戻金は、廃車手続きをしたからといって、自動的に受け取れるわけではなく解約手続きが必要です。
後半では、自賠責保険の解約手続きの方法や注意点も解説します。
自賠責保険の解約辺戻金は保険の残り期間によっては、10,000円以上になることもあるため、確実に受け取りましょう。
なお、面倒な手続きなしに廃車・車の処分したい方は「ハイシャル」へとご連絡ください。専門スタッフに面倒な廃車手続きや自賠責保険の解約手続きを全て丸投げできます!
自賠責保険の還付金(解約返戻金)がひと目でわかる早見表
自賠責保険の還付金(解約返戻金)は保険期間の残り期間で決まります。
下記の早見表は2021年4月~2023年3月31日に自賠責保険を契約した場合の解約返戻金になります。
保険期間の残り期間 | 軽自動車の還付額 | 普通自動車の還付額 |
24カ月 | 14,500円 | 14,780円 |
23カ月 | 13,890円 | 14,150円 |
22カ月 | 13,280円 | 13,530円 |
21カ月 | 12,670円 | 12,910円 |
20カ月 | 12,060円 | 12,290円 |
19カ月 | 11,450円 | 11,670円 |
18カ月 | 10,840円 | 11,040円 |
17カ月 | 10,230円 | 10,420円 |
16カ月 | 9,620円 | 9,800円 |
15カ月 | 9,010円 | 9,180円 |
14カ月 | 8,400円 | 8,550円 |
13カ月 | 7,790円 | 7,930円 |
12カ月 | 7,180円 | 7,310円 |
11カ月 | 6,580円 | 6,700円 |
10カ月 | 5,980円 | 6,090円 |
9カ月 | 5,390円 | 5,480円 |
8カ月 | 4,790円 | 4,870円 |
7カ月 | 4,190円 | 4,260円 |
6カ月 | 3,590円 | 3,660円 |
5カ月 | 2,990円 | 3,050円 |
4カ月 | 2,390円 | 2,440円 |
3カ月 | 1,800円 | 1,830円 |
2カ月 | 1,200円 | 1,220円 |
1カ月 | 600円 | 610円 |
※2021年4月1日~2023年3月31日に契約を開始した自賠責保険料を想定
※2年車検を受けた自家用車
※離島を除く沖縄県の解約返戻金は概ね約55%程度
たとえば、自家用車の普通自動車で保険期間の残り期間が6ヵ月の場合は、自賠責保険の還付金は3,660円になります。
このように、保険期間の残り月数で自賠責保険の還付金を知ることができます。
早見表以外の条件に当てはまる下記のようなケースは、自賠責保険解約一覧表のPDFをご参照ください。
自賠責保険を解約するときの手続き
廃車時に自賠責保険の還付金を受け取るためには、解約手続きが必須です。
こちらでは、解約手続きの手順や必要な書類についてお伝えします。
廃車であることを証明する必要がある
自賠責保険は加入が義務付けられている強制保険なので、廃車したことが証明できなければ解約できません。
廃車の証明に関しては、登録を抹消した下記のような書類で行います。
▼普通自動車の場合
・登録事項等証明書
・登録識別情報等通知書 など
▼軽自動車の場合
・自動車検査証返納証明書
・検査記録事項等証明書 など
そのほか、解除事由証明書、自動車重量税還付申請書付表1、、登録識別情報等通知書、輸出抹消仮登録証明書、輸出予定届出証明書でも証明ができます。
発行された自動車の廃車を確認できる書類を手に入れた上で、解約手続きをしましょう。
解約の手続きは保険会社の営業店か郵送で行う
手続き先はご自身の加入されている保険会社です。保険会社によって手続きの内容は若干異なりますが、例として、三井住友海上の手続きは下記の通りです。
※お急ぎの場合は、必要書類を持ち込んで最寄りの営業店で手続きができます。
1.自動車損害賠償責任保険承認請求書を印刷し、必要事項を記入2.自賠責保険証明書(原本)や 廃車したことが分かる書類(一時抹消登録証明書もしくは登録事項等証明書など)を準備
3.専用封筒を印刷し、自動車損害賠償責任保険承認請求書と廃車したことが分かる書類を同封
4.自賠責事務センターに書類一式を送付
5.手続き完了後「自賠責保険解約返還保険料のご案内」が届く
参照:三井住友海上
一時抹消登録を行った場合は一時登録証明書、永久抹消登録を実施した場合は登録事項等証明書を用意してください。
あとは自賠責保険証、さらに印鑑、そして還付金を受け取る振込先の口座情報を提供します。印鑑は、認印でも問題ありません。
必要書類で注意してほしいのが、自賠責保険証です。自賠責保険証は原本が必須であり、コピーでは対応してもらえません。
下記はお客さまの各保険会社のホームページとサポートデスクになります。ご自身で書類の印刷が難しい・案内が必要な場合は問合せてみてください。
保険会社と問い合わせ先
保険会社 | ご連絡先 |
損害保険ジャパン株式会社 | 0120-281-552 |
東京海上日動火災保険株式会社 | 0120-530-580 |
三井住友海上火災保険株式会社 | 0120-281-554 |
AIG損害保険株式会社 | 0120-016-693 |
楽天損害保険株式会社 | 0120-610-788 |
こくみん共済coop (全国労働者共済生活協同組合連合会) |
0120-00-6031 |
あいおいニッセイ同和損害保険会社 | 0120-395-101 |
共栄火災海上保険株式会社 | 0120-445-778 |
セコム損害保険株式会社 | 0120-756-399 |
日新火災海上保険株式会社 | 0120-007-741 |
大同火災海上保険株式会社 | 0120-671-071 |
サポートデスクの受付時間は会社により異なりますが、平日9時~17時で、土日祝および12/31~1/3は休業であることが多いです。
詳しくは各会社のHPでご確認ください。
自賠責保険解約時に注意すべきこと
自賠責保険の返金額の計算は保険期間の残り月数で算出され、1ヶ月未満に関しては切り捨てとなります。
たとえば、次の車検まで3ヶ月と15日残っていた場合でも3ヶ月として計算され、15日分の保険料はカウントされません。手続きが遅れるほど戻ってくる額が少なくなるため、廃車後すぐに手続きをしましょう。
自賠責保険の解約日は、加入者が保険会社に必要書類一式を提出し、受理された営業日になります。
そのため、書類の不備があったり、土日になった到着の場合は月曜になったりすることもあります。その場合は、自賠責保険解約返戻金が減ってしまうため、注意しましょう。
手続きが面倒と感じた方は、廃車手続きと一緒に自賠責保険の解約もしてくれる廃車買取業者に依頼するのがおすすめです。
まとめ
廃車時における自賠責保険の解約辺戻金についてお伝えしました。
車検の残存期間が1ヶ月以上残っているのであれば、自賠責保険が返ってきます。
自賠責保険の解約は、保険会社の店頭または郵送で行います。
解約時には、廃車を証明する「一時抹消登録証明書」または「登録事項等証明書」などを提出しなければなりません。
車検の残存期間によっては、10,000円を超える保険料が戻る可能性もあるので、廃車時には自賠責保険の解約手続きを忘れずに行ってくださいね。
また、ハイシャルでは、自賠責還付もお客様にお渡しした上で、廃車費用0円で買取できます。
お電話口ですぐに買取価格もお伝えできます。廃車をご検討されている方はハイシャルへとご連絡ください。
今回は、自賠責保険の解約についてご説明してきましたが、自動車保険(任意保険)の場合は下記の記事を参照にしてください。
車の廃車時に自動車保険(任意保険)はどうすればいい?手続き方法について解説
よくある質問(FAQ)
最後に自賠責保険の解約返戻金に関するよくあるご質問にご回答します。
自賠責保険の解約はどこでできますか?
ご自身の加入されている保険会社へ郵送もしくは最寄りの営業店で解約の手続きができます。指定の書類が必要になりますので、確認の上、ご用意ください。
自賠責保険解約の返金はいつされますか?
解約手続きが問題なく終了した場合、 2週間程度で指定の銀行口座に振り込まれます。もし、1ヶ月経っても振り込まれない場合は、保険会社に問い合わせてみてください。
車を廃車して新しく乗り換えた場合、自賠責保険は引継ぎはできますか?
これまで乗っていた車と新しい車の車種や保険料が同じ場合、新しい車に自賠責保険を引き継ぐことができます。ただし、ご自身で車両入替の手続きが必要になるので、ご注意ください。
自賠責保険の解約をしないとどうなりますか?
自賠責保険の保険料は、車検時に2年分を前払いしています。そのため、保険期間が残っているにも関わらず解約手続きをしない場合、残りの期間分の保険料を払い過ぎている状態になります。