車を運転するうえで、エアコンが効かなくなってしまうのは非常に困ります。
夏は外に比べ車中は非常に暑くなりますので、エアコンなしで走行するのは熱中症など具合が悪くなる可能性が出てきます。
また、夏だけでなく冬の寒い時期も寒さで集中力を欠いてしまいます。
この記事では、エアコンの故障の原因と修理費用を詳しく解説していきますので、エアコンの効きが悪くて困っている方はぜひ参考にしてみてくださいね。
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エアコンが効かない原因と修理費用の相場
エアコンが効かない原因は主に8つ考えられます。
原因の一覧はこちらです。
原因2 エアコンガスのトラブル
原因3 コンプレッサーのトラブル
原因4 エバポレーターのトラブル
原因5 サーモスタットの故障
原因6 冷却水の漏れや不足
原因7 ブロアファンモーターのトラブル
原因8 リレーやヒューズのトラブル
様々なパターンがありますので、一つずつ解説していきます。
原因1 エアコンフィルターの詰まり
家にあるエアコンと同じ仕組みで、車のエアコンもフィルターにゴミやホコリが溜まってくると効きが悪くなってきます。
エアコンフィルターは外部からのホコリ、チリ、ゴミ、花粉を取り除く働きをしている大事な場所です。
エアコン自体は作動しているのに涼しくならない、送風の力が弱いと感じる場合はエアコンフィルターを確認してみてください。
ホコリが詰まっているようなら、掃除をして様子を見てみましょう。
長期間交換しないでいると、燃費が悪くなる、詰まったゴミからカビが生えるなど衛生上良くない状態になるので、1年間で10,000kmを目安に新しく交換してください。
交換費用相場は、部品代と工賃合わせて約3,000~6,000円です。
原因2 エアコンガスのトラブル
エアコンガスが不足していると、冷気を作ることができなくなってしまいます。
そのため冷房の効きが悪く、冷たい風を送ることもできません。
エアコンガスは普段の走行で減ることはありませんが、車の振動で部品同士の隙間ができ、ガスが漏れて量が減っていくことがあります。
ガスが減っているかどうか自分では調べることはできないので、ディーラーや整備工場で確認してもらうようにしてください。
交換費用相場は、自分で補充する場合は約1,500~3,000円です。
ディーラーなどに依頼する場合は、部品代と工賃合わせて約2,000~6,000円です。
部品の破損が原因でガスが漏れているときは、ガスの補充だけでなく他の部品の交換や修理になってきますので、約20,000~50,000円程かかってしまうことがあります。
原因3 コンプレッサーのトラブル
コンプレッサーは、エアコンガスを圧縮させて液体にし、液体が気化した瞬間にその冷気が周りの熱を奪うことで冷たい空気を送り出しています。
コンプレッサーが故障していると、ガスを液体にして気化することができずにエアコンが作動しません。
自分で確認することはできないので、エアコンが動かないときはディーラーなどに修理依頼をして確認する必要があります。
交換費用相場は、部品代と工賃合わせて約50,000~100,000円と高額になってきます。
コンプレッサー自体が高額ということもあり、新品よりもリビルト品が使われることが多いようです。
原因4 エバポレーターのトラブル
エバポレーターは、コンプレッサーで液化したエアコンガスを気化して冷やし、車内に送りだす役目を担っています。
エバポレーターが目詰まりしていると冷気を作ることができず、冷房が効かなくなってしまいます。
エアコンの吹き出し口から異音や嫌な匂いがするときも、エバポレーターの故障を疑うようにしましょう。
交換費用相場は、エバポレーターの洗浄だけなら約5,000~20,000円です。
洗浄方法にもよりますが、エアコンが効かない場合は一度洗浄をしてみることをおすすめします。
エバポレーターそのものを交換する場合は約50,000~100,000円になるので、かなり高額になります。
原因5 サーモスタットの故障
サーモスタットはバルブ式構造になっており、冷却水の温度によって弁が開いたり閉じたりしている部品です。
冷却水の温度が低いときは弁が閉じ、温度が一定になると弁が開く仕組みです。
このように冷却水の温度によって開閉を繰り返し、他の部品と連携をとりながらエンジンの冷却をしています。
しかし、サーモスタットが故障してしまうと、冷却水の循環が止まらなくなり水が温まりません。
そして暖房が効かないなどの症状が出てくるので、暖房が効かない場合はサーモスタットの故障を疑いましょう。
サーモスタットの交換時期目安は10年10万kmと言われていますので、タイミングベルトと同時に交換するのもおすすめです。
交換費用相場は、部品代と工賃合わせて約10,000~20,000円ですが、部品だけなら3,000円程と安く、そこまで負担にはなりません。
外車の場合は構造が違ったりしてくるので、部品が倍の金額になることもあります。
原因6 冷却水の漏れや不足
暖房は冷却水がエンジンに温められて作られます。
そのため、冷却水が不足していると暖房の効きが悪くなるため補充が必要になります。
しかし、冷却水を循環させるホースからの漏れやラジエーターが故障している場合は、早急に交換が必要です。
冷却水の補充は約2,000~5,000円程ですが、冷却水を全て交換する場合は約5,000~10,000円程かかります。
ホースの交換は部品代と工賃を合わせると約10,000~30,000円、ラジエーターの交換は約20,000~80,000円なのでかなり高額になってきます。
原因7 ブロアファンモーターのトラブル
ブロアファンモーターは、エアコンの風を車内に送る役割を担っています。
エアコンから風が出てこない、エアコン吹き出し口から異音がするなどの症状がある場合はブロアファンモーターの故障や劣化が考えられます。
交換費用相場は、部品代と工賃合わせて約30,000~50,000円です。
部品自体はそこまで高くありませんが、作業は少し長めになるので時間に余裕を持って預けるようにしてください。
原因8 リレーやヒューズのトラブル
エアコンのスイッチとコンプレッサーをつないでいる電装部品がリレーです。
ヒューズは、家で例えるとブレーカーの役目をしており、車の故障などで車の発火を防ぐ防災機能も備えています。
さらに過電流が通ると切れるようになっています。
リレーとヒューズにトラブルがあると、コンプレッサーが作動しなくなりエアコンも効かなくなってしまうので、修理依頼して確認してもらうようにしましょう。
リレーの交換費用相場は、約1,000~3,000円です。
ヒューズの交換費用相場は、約500~2,000円程になりますが、ヒューズの故障原因の部品がある場合は約10,000円~20,000円に跳ね上がることがあります。
車のエアコンが効かないケースで修理費用が高くなりやすい例
エアコンの修理では、その車の年式や構造によって部品代も作業の仕方も違ってきます。
その場合、修理費用が高くなる場合のパターンを紹介します。
外車
外車のケースでは、元々全ての部品代や工賃が高額になることが多いです。
理由としては、外国から部品を取り寄せるための配送料が高くなり、修理できる整備士が少ないことから工賃も高めに設定されています。
実際に外車のエアコン修理で300,000円近くかかった例もありますので、外車のエアコン修理を検討している方は見積もりを事前に行うようにしてくださいね。
希少性が高い車
希少性が高い車ほど部品があまり流通していないため、部品代も工賃も高額になることが多いです。
エアコン修理にかぎらず、外車と同じで全ての修理において費用は高くなり、部品取り寄せの時間もかかってくるので、直るまでにしばらく時間が必要になります。
年式が古い
もう一つは、年式が古い車に乗っている場合です。
車が古すぎると、こちらも部品の数が少なく工賃が高く付くことがあります。
さらに、高額な修理費用を出してエアコンが直ったとしても、車が古いことですぐに他の場所が故障してしまい、新たに修理費用を出さなければならないことも考えられます。
エアコンが効かないとき、故障原因を調べる方法
「エアコンが効いてないかも…」
そう思ったときに、まずは自分で故障原因を調べてみることができます。
ここでは故障原因を調べる方法3点を紹介します。
・内気循環にして風量を最大まで上げる
・最低温度に設定して冷えるか確認する
一つずつ解説していきます。
エアコンフィルターの掃除や交換をする
一番疑われる原因の一つとして、エアコンフィルターの目詰まりを一度自分で掃除してみましょう。
エアコンフィルターを取り外し、ゴミやホコリが溜まっていたらブラシで取り除いて水洗い、そして乾燥させます。
再び取り付けてエアコンの効き目を確認します。
掃除前よりエアコンの効きが良くなっていたら、エアコンフィルターの目詰まりが原因だったとわかりますが、掃除しても変わらない場合は他のところが故障していると考えられます。
掃除してもなかなかエアコンフィルターがキレイにならない場合は、新しいものに交換してみましょう。
内気循環にして風量を最大まで上げる
エアコンから冷たい風が出ているかを確認するときは、窓を全て閉めて内気循環にしてから冷房にします。
最大風量にして、しばらくそのまま様子を見てください。
しばらくしても冷たい風が出てこない場合は、どこか故障していると考えられます。
この方法は、外気循環では冷風を感じづらいので、必ず内気循環で行うようにしましょう。
最低温度に設定して冷えるか確認する
内気循環のまま最大風量にし、冷房温度を一番低い設定にしてみます。
一番低い温度でも冷風が出てこない、感じられない場合は、エアコンガス不足や中の故障が考えられますので、早急に修理依頼するようにしてください。
エアコンガス不足の場合、補充するだけで暑さから解放されますので、我慢はせずにすぐに対処しましょう。


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エアコンの修理を受けている場所はどこ?
エアコン修理を依頼できる場所は大きく分けると5つあります。
それぞれ特徴が異なりますので、一つずつ解説していきます。
ディーラー
ディーラーから車を買った場合は、メーカー保証が残っている期間であれば無料で修理してもらえることがあります。
しかし、保証期間を過ぎている場合は実費になりますが、他の業者と比べ高い傾向にあります。
エアコンなどの電装系修理は外注することが多いので、余計に修理費用が高くなるようです。
ディーラーの強みとして、自社の車については機能や構造を知り尽くしているプロなので、安心して任せられるのが特徴といえます。
整備工場
民間の整備工場は多種多様の車に対して経験豊富なため、安心して任せられます。
さらにディーラーに比べて修理費用も安く設定されているため、コスパの面でもありがたい存在です。
普段利用している地域の整備工場があれば、そこに依頼するのが安心でしょう。
行きつけの整備工場がない方は、評判が良かったり口コミがいい整備工場を探してみてくださいね。
ガソリンスタンド
ガソリンスタンドでの修理は、民間の整備工場と変わらない金額でしてくれる場所が多くあります。
しかし、エアコン修理でも内容によっては対応していないところもあるため、必ず修理できるとは限りません。
ガソリンスタンドによっては、スタンド内ではなく他の場所に修理工場を設けていることもありますので、事前に電話で確認することが望ましいです。
カー用品店
現在はほとんどのカー用品店で点検・修理を行っています。
ガソリンスタンド程の金額で修理してもらえますので、気軽に相談してみるのもいいでしょう。
しかし、ガソリンスタンド同様、エアコン修理の内容によっては対応していない店舗もありますので、依頼できなかったときのために他の場所も検討しておくようにしてください。
自動車電装業者
自動車電装業者は、車の電装部品を取り付けたり修理する、専門の業者です。
車の電装系については知識も経験も他の業者より豊富なため、安心して修理を依頼することができます。
電気に関しては専門に取り扱っているので、車の電装部品について相談してみるのもいいでしょう。
修理費用も比較的安く設定されています。
車のエアコンが効かないときの応急処置
エアコンが故障してしまったとき、すぐに修理依頼ができない場合はどうしたらよいのでしょうか。
そのようなときは、すぐにできる応急処置があります。
一時的な対処方法ですがその場の暑さをしのぐことはできるので、故障してしまって困ってる方は試してみてください。
窓を開けて風を通す
エアコンが効かなくなったときにすぐできる方法は、窓を開けて風の通り道を作ることです。
走行中は風が入ってくるので暑さを軽減することができますが、窓を全開に開けるのは危険なので、上の方を窓全体の3分の1程開けましょう。
そうすることで、車内の熱も逃がしつつ暑さ対策を一気に行うことができます。
日陰に退避する
窓を開けることに加え、日差しが強い日などは日陰に避難することも一つの手です。
車全体の温度を上げないようにすることで暑さを軽減することができるので、窓を開けつつ日陰に避難するようにしてください。
屋根がある駐車場に停めるといいでしょう。
屋根がある駐車場が見つからない場合は、高い建物の影を利用して停車することをおすすめします。
小型扇風機や保冷剤などで対処する
エアコンが効かなくなってしまったら、近くのホームセンターなどに寄って小型扇風機や保冷剤を購入して体を冷やしましょう。
体調不良や熱中症対策にも有効なので、保冷剤で体を冷やしながら小型扇風機を当てるとより効果があります。
それと同時に、車にサンシェードを用意しておくとさらに温度の上昇を防ぐことができますので、夏は車に常備しておくといいでしょう。
コンデンサーに水をかけて冷やす
コンデンサーは、一言でいうと室外機の役割を果たしています。
コンデンサーが熱くなりすぎているとガスが冷えるのに時間がかかってしまうため、水をかけてコンデンサーを冷やすことで、エアコン効率が上がることも期待できます。
コンデンサーはフロント周りにあることが多いので、直接水をかけてみてエアコンの様子を見てみましょう。
修理費用が高額になれば廃車も検討
エアコンが壊れてしまうと運転や体調に支障をきたすため、早めに点検や修理に出すようにしましょう。
夏の車中は我慢できる暑さではないので、エアコンが壊れた状況に合わせて必ず何かしらの応急処置や対策をする必要があります。
体調を優先に行動するようにしてくださいね。
エアコン修理を依頼すると、数千円~数十万と金額の幅が広くなります。
見積もった金額より高額になってしまう場合は、廃車を検討することも視野に入れてみてはどうでしょうか。
せっかく高額な金額を支払ってエアコンが直ったとしても、年式が古かったりするとまた他の場所で不具合が出て高額な修理費用が発生することも考えられます。
ハイシャルでは、年式が古い車から不動車までどんな車でも0円から買い取りを行っています。
エアコン修理の見積もりが思ったより高いと感じた場合は、ぜひハイシャルに一度ご相談くださいね。 0120-932-037