この記事はこんな方におすすめです。
- 家族や友人から譲ってもらった車の名義変更したい
- オークションで購入した車を名義を変更したい
- ローンを支払いが完了し、名義を自分に変えたい
車を譲る時や譲り受ける時には、必ず「名義変更」が必要になります。
『でも、名義変更ってなんだか難しそう……』
『ディーラーや車屋さんに依頼すると費用がかかるので、安く済ませたい』
と思っていませんか?
複雑と思われがちな名義変更ですが、今回ご紹介する通りにすれば、意外とスムーズにできます。
業者に依頼すると、1万5,000円~5万円かかる名義変更ですが、自分でした場合5,000円~6,500円で済みます。
今回の記事では、自分で車の名義変更をする流れ や 必要な書類や準備物を解説!
はじめて名義変更をする方のお役に立てれば幸いです。
なお、名義変更と同時に車を売却したい、廃車・処分をしたい方は「ハイシャル」へとご連絡ください。専門スタッフが買取や処分に必要な工程をサポートします。
名義変更の必要書類
まずは、自分で名義変更をする時に必要な書類をについて解説します。
【新所有者が用意する】
- 車庫証明(取得から1ヶ月以内のもの)
- 印鑑証明書(取得から3ヶ月以内のもの)
- 実印(印鑑証明書と同じもの)
【旧所有者から受け取る】
- 車検証・・・旧所有者から受け取る書類
- 印鑑証明書・・・旧所有者から受け取る書類
- 委任状・・・旧所有者から受け取る書類
- 譲渡証明書・・・旧所有者から受け取る書類
【新所有者が陸運局で記入する書類】
- 手数料納付書・・・運輸支局(陸運局)で記入
- 自動車税・自動車取得税申告書・・・陸運局で記入
- OCRシート 1号用紙
ちなみに、OCRシート1号用紙は、自宅でダウンロードをして記入することもできます。
国土交通省のホームページからダウンロードしてください。
ローンを完済して車を自分の名義にしたい場合は、所有権解除に関する書類も必要です。これらは、ローン会社に連絡すると発行してくれます。
詳しくは、所有権解除の方法を説明したこちらの記事をご参照ください。
0120-610-262
必要書類を取得する流れ
必要書類・準備物がわかったところで、次は、必要書類の取得方法について解説していきます。
車庫証明の取得方法(新所有者)
車庫証明は、管轄の警察署で申請をして取得できます。車の新所有者になる人物が、今後使用する駐車場の申請を行う必要があります。
車庫証明に必要なものは、以下の通りです。
必要書類 | 説明 |
---|---|
自動車保管場所証明申請書 | 車庫証明を行うための申請書のこと 軽自動車の場合は「自動車保管場所届出書」 |
保管場所標章交付申請書 | 車庫証明書とともに交付される、「保管場所標章」というシールを申請するための書類 |
保管場所の所在図や配置図 | 自宅から駐車場の位置関係や、駐車場付近の位置関係を示す書類 |
保管場所を使用する権原を疎明する書面 | 以下の書類のいずれか1通
|
※「保管場所使用権原疎明書面」は、保管場所が自分で所有している土地や建物の場合に必要となる書類
※「使用承諾証明書」・「賃貸借契約書の写しまたは領収書」は、他人が所有する土地などに保管する場合に必要
これらの書類を用意して申請をすると、後日、警察官が駐車場の確認をして、4~6日程度で取得できます。
車庫証明の取得費用は、2,500円程度になります。※地域によって多少異なる
ちなみに、行政書士や代行業者を利用すると、5,000〜10,000円程度かかります。
印鑑証明書の取得(新所有者)
印鑑証明書は、住民票がある役所で取得できるほか、コンビニのマルチコピー機でマイナンバーカードを使って取得できます。手数料は300円程度。印鑑登録が済んでいる方は、すぐに印鑑証明書が発行されます。
実印登録が済んでいない方は、役所へ実印にする印鑑を持って行き、実印登録を済ませてください。実印登録は20分程度で完了し、その後印鑑証明書を取得できます。
印鑑証明書の詳しい説明については、こちらの記事をご参照ください。
委任状・譲渡証明書の入手・書き方(旧所有者)
委任状とは、名義変更の申請を委任する時に必要なもの。
譲渡証明書とは、車の旧所有者が、新所有者へと譲渡することを証明するための書類です。
新所有者は、旧所有者からの「委任状」と「譲渡証明書」がなければ、名義変更はできません。
委任状と譲渡証明書は、国土交通省のホームページ(上記のリンク)からダウンロードできます。
また、書き方については、下記の記事を参照にしてください。
必要書類が揃ったら、陸運局(運輸支局)へ
これらの必要書類が揃ったら、新所有者は、陸運局へと向かいます。
陸運局(運輸支局)とは、国土交通省に属する行政機関で、全国に存在します。そして、車の登録・名義変更(移転登録)・廃車手続きなどを行えます。
また、陸運局へ行くときは、「実印」を忘れずに持っていきましょう。記入ミスがあると、訂正印として必要になります。
廃車手続きをするのは、「使用の本拠の位置」を管轄する運輸支局になります。
「使用の本拠の位置」とは、車の使用者の住んでいる場所で 基本的にはご自宅の住所です。 もし、不明な場合は車庫証明に記載があります。
手続きは管轄でないとできないのでご注意ください。陸運局(運輸支局)は、こちらの全国運輸支局等のご案内から検索できます。
陸運局での流れ
陸運局での流れは、以下の通り。基本的に窓口で確認をすれば、スムーズに名義変更の手続きを進められます。
- 「移転登録申請書」と「自動車税・自動車税取得税申告書」を入手して申請。
- 印紙販売窓口で印紙を購入(500円程度)※移転登録手数料
- 陸運局の窓口に必要書類一式を提出
- 新しい車検証を受け取る
以上で、車の名義変更が完了します。
名義変更の注意点
名義変更をする時の注意点について解説をします。
自賠責保険・任意保険の名義変更を忘れずに
車の名義変更をした場合、自賠責保険の名義変更も必要です。加入している保険会社へと連絡をして、必要な手続きを済ませてください。
また、任意保険の名義変更もしなくてはいけません。家族間での譲渡なら、契約者が変わっても等級の引き継ぎが可能です。加入している任意保険への連絡を忘れずに行ってください。
個人間の譲渡でも自動車取得税などの費用がかかることも
個人間の譲渡でも、自動車取得税、ナンバープレート代(必要な場合)がかかることも。ナンバープレート代は、1,500円〜3,000円程度になります。
環境性能割(旧自動車取得税)は車両価値によって異なるため一概には言えません。ちなみに、取得価格が50万以下の場合は、課税されません。
自分で名義変更をするのにかかる費用
最後に、自分で名義変更をする費用をまとめていきます。目安として参考にしてください。
- 移転登録手数料|500円
- 印鑑証明書の取得手数料|300円程度
- 車庫証明の取得費用|2,500円程度
- ナンバープレート代(変更をする場合)|1,500円〜3,000円程度
計|5,000円~6,500円程度
乗らなくなった車は、廃車にすることも考えて
ご説明してきたように、名義変更するには時間と手間がかかります。
そのため、その時間とお金をかけるなら、一層古い車を処分してしまおうと考える方もいるかもしれません。
多くの人が勘違いをしていることは、「廃車処分には廃車費用がかかる。」ということ。
ディーラーや車屋さんに依頼すると、1万円ほど手数料がかかることもあります。
一方、弊社、廃車買取のハイシャルなら、「廃車費用は全て無料」「レッカー代などの引き取り費用も無料」と、お金も時間もかけることなく、廃車にできます。
他の業者では、「廃車費用がかかる」と言われた車でも、思わぬ高価買取価格がつけられることもあります。
「なぜ、廃車でも買取価格がつくのか?」と疑問を持たれるかたも多いのではないでしょうか?弊社、廃車買取のハイシャルには、海外への販売ルートや中古車のパーツ販売のルートがあります。
他社では、「廃車費用がかかる。」「ボロボロで買取価格がつけられない。」と言われた車でも、車両価値を引出すことにより、廃車費用をかけることなく廃車手続きを進められます。
「廃車にお金も時間もかけたくない!」という方は、廃車買取のハイシャルにお任せください。
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まとめ
名義変更は自分で行うことができます。代行業者に依頼をすれば、1万5,000円~5万円程度の費用がかかりますが、自分での名義変更は5,000~6,500円程度で済みます。
必要書類を集めて陸運局での手続きをしなければならないので、手間と時間はかかりますが、安くしたいというかたは自分でするのもおすすめ。
古くなって乗らなくなった車の処分は、廃車買取のハイシャルへとお任せください。
以上、「自分で車の名義変更をする方法・やり方」でした。
よくある質問(FAQ)
最後に車の名義変更に関するよくある質問にご回答していきます。
車の名義変更に必要な書類はどこでもらえるの?
必要な書類ごとの入手場所は、以下の通りです。
必要書類 | 入手場所 |
車庫証明書 | 警察署・車を購入した販売店 |
印鑑証明書 | 役所・マルチコピー機のあるコンビニ |
譲渡証明書 | 国土交通省のホームページ |
委任状 | 国土交通省のホームページ |
車検証 | ご自身の車のグローブボックス |
手数料納付書、自動車税申告書、申請書 | 陸運局(運輸支局) |
車の名義変更にいくらかかるの?
名義変更を自分で行った場合、全部で4,000〜5,000円程度かかります。
内訳は以下の通りです。
- 移転登録手数料(印紙代):500円
- 車庫証明書の取得費用:約2,000円
- ナンバープレート代:約1,500円
ただしナンバープレート代は、車を使う管轄地域が変更となる場合のみ発生します。
また、軽自動車は事務手数料が無料となっています。そのため軽自動車の場合は、基本的にナンバープレート代の約1,500円のみがかかることになるでしょう。なお地域によっては、車庫証明書の取得にお金がかかるケースもあります。
行政書士に書類作成を依頼する場合、上記の費用に加えて代行手数料が発生します。
ローンを完済しました。名義を変更しないとどうなりますか?
ローンを返済した後も名義を変更しないでいると、名義は車の持ち主ではなくローンの借り入れ先会社のままとなります。
名義がローン会社になっている場合、ドライバーはその車を「所有」ではなく、「使用することを認められているだけ」という状態になります。
運転はできても、車を他人に譲る・売る・廃車にすることができなくなるので、ローンを返済したら直ちに名義を変更しましょう。