「車の故障を隠して売りたい…バレなければ大丈夫だよね?」
故障している車を売ろうとしている人の中には、もしかしたら上記のように考えている方もいるかもしれません。
しかし結論から言うと、故障している車を「故障していない」と偽って売るのは絶対に避けるべきです。
なぜなら、そこにはかなり大きなリスクがいくつも潜んでいるからです。
では、なぜ故障を隠して売るのはおすすめできないのでしょうか。
また、故障していないというウソの申告がばれた場合、売った側にはどんなリスクがあるのでしょうか。
今回の記事では、車の故障を隠して売ることのデメリットやリスクについて徹底的に解説します。
車の故障を隠して売ろうと思っている方、車の故障を隠して売るとどのようなリスクがあるのかを知っておきたい方はぜひお読みください。 6月中に廃車すると
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※普通自動車(1600CC)の場合※軽自動車には自動車税の還付制度はございません※自賠責・重量税の還付金は買取価格に含めて提示します。
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故障を隠さない方が良い理由
それでは早速、故障を隠さない方が良い3つの理由を解説していきます。
査定士の目は騙せないから
故障を隠すべきではない1つ目の理由は、査定士の目は騙せないからです。
車の買取を行う査定士は、今までにいくつもの車を見てきた車買取のプロです。
査定士は、
「どのような場所をチェックすれば故障がわかるのか」
「どの箇所が壊れやすいのか」といったことを知り尽くしています。
ですので、ドライバーから見て「この程度の故障ならわからないだろう」と判断されるようなポイントでもすぐに故障を見抜いてしまうのです。
トラブルにつながるから
故障を隠さない方が良い理由の2つ目は、トラブルにつながるからです。
査定時に故障を申告しなかった場合、あとからトラブルにつながる可能性があります。
主に考えられるトラブルとしては、以下のようなものが挙げられます。
- 契約が成立した後に買取価格を減らされる
- 契約が強制解除となり、解約料を請求される
- 損害賠償を請求される
- 廃車扱いとなり、廃車の処理料金を請求される
たとえ売却時に査定士が気づかなかったとしても、あとから再チェックされた際に気づかれるというケースも頻繁にあります。
また、店から車を購入した新たなドライバーが気づく可能性も十分にあるでしょう。
故障の発見が後になればなるほどに事が大きくなり、大きなトラブルも起きやすくなります。
車をすっきりとした気持ちで売るためにも、故障は事前に伝えるようにしましょう。
後ろめたい気持ちになるから
故障を隠さない方が良い理由の3つ目は、後ろめたい気持ちになるからです。
故障を隠して売ると、買取業者はもちろん販売業者や車を買ったドライバーにも迷惑がかかります。
周りへの迷惑を考えると、のちのち後ろめたさを感じてしまう方も少なくないでしょう。
また上記でも述べたように、故障を隠したまま売却した場合あとから故障が判明するケースもあります。
査定時に故障が判明しなかったとしても、販売業者や新たなドライバーに気づかれ、そこからトラブルに発展する可能性があるということです。
売却後も故障が判明するリスクがあるため、その場で見つからなかったとしても安心しきることはできません。
「いつ故障が判明するかわからない」という不安を売却後も抱え続けなければならないと考えると、それ自体も大きなデメリットだと言えるでしょう。
晴れ晴れとした気持ちで車の売却を済ませたい方は、故障を素直に申告することをおすすめします。
ウソの申告がバレたらどうなる?
上記からも、車の故障を隠して売ることには多くのデメリットがあることがおわかりいただけたかと思います。
では、実際にウソの申告がバレた場合具体的にどのようなリスクがあるのでしょうか。
隠していた故障がバレた際に起こりうる
再査定になる
1つ目は、再査定になるケースです。
元々の査定額は故障がない前提の価格となるため、故障が判明した場合は当然査定額が取り消しとなります。
故障がバレた場合は再度車を査定されるため、処理の手間が増える・査定価格が以前よりも低くなるといったことにつながります。
減額請求される
2つ目に考えられるのが、減額請求されるケースです。
あとから故障がバレると、たとえ契約後であっても査定額から減額される場合があります。
減額されるケースの場合、「車に問題が見つかったため減額する」という連絡が業者から来ることになります。
訴えられるケースも
3つ目に考えられるのは、買取業者に訴えられるケースです。
後ほど詳しく解説しますが、車を売る場合売り手側には「瑕疵担保責任(かしたんぽせきにん)」という責任が生じます。
瑕疵担保責任とは、車を売却する際、売る人側に生じる責任のこと。
瑕疵担保責任がある以上、売り手が隠していた故障が後から判明した場合、買取業者は売り手を訴えることができるのです。
瑕疵担保責任によって損害賠償などの請求をされてしまった場合、多くのお金を失うことにもつながります。
故障車は故障の度合いで売却先を決める
上記の通り、故障した車を故障車だと明かさずにいるのはさまざまなリスクがあります。
あとからトラブルにつながることがないよう、故障している事実は事前に査定士へ明かすことを強くおすすめします。
とはいえ、故障が原因で愛車の値段が下がってしまうのは誰もが悔しく思うものです。
故障車だとしても、せっかく売りに出すのならばできる限り高く売りたいものですよね。
故障車を少しでも高く売る有効な方法は、「故障の度合いから適切な売却先を見極めて売る」ということです。
一般的には故障が軽度であればあるほど高く売りやすくなりますが、その一方で重度の故障でも大きく値を下げずに買い取ってくれる業者も存在します。
以下で詳しく解説します。
軽度な故障なら中古車買取業者
故障の程度がそこまで大きくないのであれば、中古車買取業者に買取を依頼することをおすすめします。
- 一部に故障があるが、外装は綺麗な車
- 走行にはまったく問題がない車
- 新しい車、まだほとんど走っていない車
上記のような状態の車であれば、価格もそこまで大きく引かれないケースがあります。
重度な故障なら廃車買取業者
かなり重度の故障をしている車の場合、中古車買取業者では値段をつけてもらえないケースも多くなります。
具体的には、以下のような状態にある車です。
- 水没してしまったことがある
- 事故で大破している
- 外見に相当のダメージがある
- エアバッグが出てしまっている
- 年式が古い
- 走行距離が長い
- 故障の度合いが大きく、走ることが難しい
重度の故障がある車を中古車買取業者に出すと、廃車と認定され、逆に処理するためのお金を請求されることもあります。
故障の度合いが大きいケースの場合は、中古車買取業者ではなく廃車買取業者に売ることをおすすめします。
廃車買取業者とは、大きく故障して走れなくなった車など「廃車」に分類される車を買い取る業者です。
廃車買取業者は廃車の買取を専門としているため、酷く壊れた車でも買い取ることができます。 0120-932-037
故障車を売る際の注意点
ここからは、故障車を売却するにあたっての注意点について具体的に解説していきます。
故障箇所は事前に伝える
車のどこが故障しているのかについては、査定士に事前に伝えるようにしましょう。
故障箇所を曖昧にしておくと、隠した場合と同じくトラブルにつながってしまう危険もあります。
運転中に気づいた不具合については、しっかりと報告
しましょう。
見た目でわかる故障点はもちろん、異音が鳴った場合やエンジンマークのランプが点灯した場合についても査定士に伝える必要があります。
そのほか、過去に修復歴がある場合にはそれについても伝えましょう。
「修復歴あり」に該当するのは、過去にフレームを修理・交換した車です。
フレームは車の骨格部分ともいわれ、車両の安定性や走行性を左右する非常に重要です。そのため、修理を行っていたとしても売却時には報告の義務があるのです。
また、車が過去に浸水したことがある場合はそれも伝えます。
車の浸水は、エンジンの故障やシートへのダメージにつながっている可能性が高いためです。
車の浸水が床面部分までであれば、中古車買取業者でも対応できる可能性があります。
一方床面を越えるほどまで水に浸かってしまった場合、エンジンへの深刻なダメージが予想されます。
浸水の度合いが激しい場合は、廃車買取業者の方が高い価格で売れる可能性が高まります。
契約書をしっかりと確認する
車を売る際には、契約書の内容をしっかりとチェックするようにしましょう。
車の引き渡し日や金額の支払い方法など、契約内容にしっかりと目を通すことで、後々トラブルになることを防げます。
また、車の売買に関する契約で特に注意しなければならないのが瑕疵担保責任です。
「瑕疵」とは、正常な機能や性能などが欠如しているさまを指す言葉。
売却時に申告されなかった車の瑕疵が後日見つかった場合、車を売った人は買った業者などに対し損害賠償などの責任を負う必要があるということです。
ちなみに瑕疵担保責任は、売る側が車の故障について知らなかった場合にも適用されます。
あとから訴えられることがないよう、故障していないかのチェックは事前にしっかりと行う必要があります。
瑕疵担保責任では、車の故障を修理するための修理費を請求されるのが通例です。
なお、契約書に「車に不具合があった場合は契約の解除料金を請求する」など追加の内容が書かれていた場合、より多くのお金を支払う必要が出てきます。
故障を隠した場合どんなリスクがあるのかを確認するためにも、契約書にはしっかりと目を通しましょう。
まとめ
今回の記事では、車の故障を隠して売ることに対するさまざまなリスクやデメリットについて解説しました。
故障の事実を隠して車を売った場合、減額請求や損害賠償などさまざまなトラブルに巻き込まれるケースがあります。
査定時には故障が発覚しなかったとしても、あとから販売業者やドライバーによって発見され、より大きなトラブルになる可能性もあるでしょう。
車を売った後にも故障がバレないかヒヤヒヤして過ごすくらいであれば、初めから正直に申告する方がずっと良いですよね。
とはいえ、故障による減額はかなり惜しいものです。
「故障のせいで良い査定額が期待できない…」「故障が酷すぎて、もしかしたら買取自体拒否されるかも…」とお悩みの方は、廃車買取業者に査定を依頼することをおすすめします。
廃車買取業者は故障の度合いが必ずしも値段に直結しないため、故障を隠して売る必要もありません。
故障車の買取を検討している方は、ぜひ廃車買取業者のハイシャルにご相談ください。