エアバッグが開いた車=廃車 のイメージがありますが、本当なのでしょうか?
ディーラーや修理業者には、廃車にした方が良いと進められたけど、修理してなんとか乗れないかなぁと、私も悩んだ経験がありました。
実はエアバッグが出てしまった車を、廃車か修理か決める上で大切な3つのポイントがあります。
これらのポイントを踏まえれば、事故車でも廃車するのでなく、修理した方が良いという判断になることも考えられます。
今回は、エアバッグが出てしまった車を、修理か廃車を判断する3つのポイント
- 車のダメージはどれくらいか?
- 保険金はどれくらい下りるか?
- 車の人気や価値はあるか?
についてお伝えします。
事故でエアバッグが出てしまって、修理か廃車で迷っている方はこの記事を読めば、その悩みがすっきり解決するはず。
ぜひ参考にしてみてください。 12月中に廃車すると
最
※普通自動車(1600CC)の場合※軽自動車には自動車税の還付制度はございません※自賠責・重量税の還付金は買取価格に含めて提示します。
大
23,000
廃車か修理かを決める3つのポイント
廃車か修理で迷っている場合、考えたいのは次の3つのポイントです。
- 車のダメージはどれくらいか?
- 保険金はどれくらい下りるか?
- 車の人気や価値はあるか?
これらの要素を単体で考えるのではなく、複合的に見て検討しましょう。
車のダメージはどれくらいか?
修理か廃車を決める1つのポイントは、【車のダメージはどれくらいあるか?】です。
エアバッグが開いたけど、修理してもいい場合と廃車の可能性が高い場合を表で比較してみました。
修理してもいい場合 | 廃車の可能性が高い場合 | |
フレームに損傷 | なし | あり |
エアバッグが開いた原因 | 誤作動、縁石に乗りあげた | 追突事故など |
修理箇所 | エアバッグ+バンパー等 | エアバッグ+バンパー等+フレーム |
修理か廃車の1番の決め手になるのは、車のフレームに損傷にあるかないかです。

フレームのイメージイラスト
なぜなら、フレーム部分は車の骨格部分で非常に大切な役割を担っており、修理費用が高額になることが多いからです。
たとえば、バンパーの凹みやこすり傷は、10~30万円の修理費で済みます。
一方、フレームを修理するには大きな修理が必要で、100万円以上かかることも珍しくありません。
フレームの修理費用が高額になる理由は人間の怪我に例えると分かりやすいです。
人が転んで怪我をしまったことを想像してください。
転んで、服に穴が開いたり破れたりした分には、服を着替えれば済みます。
これは車でいうと凹みやこすり傷にあたります。
一方、骨折や体の内部に損傷を受けると、手術や高度な治療が必要になり、治すのに多額のお金がかかってしまいます。
フレームにダメージ受けるということは、人間でいう骨折や体の内部の損傷したのと同じことになります。
一般的にエアバッグが出るレベルの事故であれば、車の骨格部分であるフレームが損傷している場合が多いです。
稀ですが、エアバッグを修理しても大丈夫なケースは下記のようなケースが考えられます。
- エアバッグが出たものの、車両の損傷は少なく済んだ
- 縁石や路肩に乗り上げた弾みでエアバッグが出てしまった
ただし、エアバッグを修理するには、周辺部品のハンドルやインパネなども取り換える必要があります。
車種によりますが、エアバッグの修理費用の相場として30~50万くらいかかり、修理代は高額になります。
フレームを修理せずに済んだとしても、エアバッグを修理だけで多額のお金がかかることを覚悟しておきましょう。

運転していて「なにかいつも違う」と感じるならば、フレームが損傷している可能性が高いです。
例えば、思うようにハンドルがきれない、まっすぐ運転しているつもりが安定しないなど。
参照元:フレーム修理|三浦モータース、2021/10/19
しかし、外部から異常がないように見えても、内部を確認するとフレームが損傷しているケースもあります。
フレームが損傷していると、事故につながりかねないので、安全のためにも修理業者に確認してもらうことをおすすめします。
自動車保険金はどれくらい下りるか?
修理か廃車を決める2つのポイントは、【保険金がどれくらい補償されるか?】です。
なぜなら、保険金が下りない場合は修理費用を自己負担する必要があるからです。
事故で下りる可能性のある自動車保険は次の2パターンになります。
①車両同士の事故の場合:相手側の対物賠償+(自身の車両保険)
車両同士の事故を起こした場合、相手に過失があるなら相手方から対物賠償の保険金が下ります。
②単独事故の場合:自身の車両保険
また、単独事故を起こした場合、車両保険に加入していると保険が下りる可能性があります。
もし、相手方の対物賠償保険が下りる場合でも、修理額の全額が補償されるわけではありません。
というのも、自動車保険には経済的全損という考え方があり、保険額は車両の事故時の時価が上限になるからです。
いくら相手の過失の方が多かったとしても、購入して年数が経った車や中古車で事故した場合、修理額が車両価値を超える場合が多く、修理費の全額が補償されないことはよくある話です。
たとえば、停車中に後続車に突っ込まれるなど、過失割合が相手100、自分0の事故で、自身の車が損傷した場合
その修理金額に100万円だったとしても、自分の車の車両価値が80万円であれば、下りる保険額は80万が上限になります。
(車両価値については後ほど説明します)
その場合は20万円の修理費用は自己負担する必要があります。
ですので、事故に対しての保険金がいくら下りるのか?を把握しておくことが必要です。

保険金がどれくらい受け取れるかは、事故のシチュエーションや自動車保険の契約内容によって変動します。
車両同士の事故と単独事故のそれぞれの一例をあげて見ていきましょう。
・車両同士の事故の場合
保険金=
車の修理費用×相手の過失割合/100
※車が全損でない場合
例)車両同士の事故でエアバッグが開いてしまった。
修理費用:100万円
過失割合:4(自分):6(相手)の場合
保険金=100×40/100 = 40万円
保険金は40万円まで下ります。
・単独事故の場合
保険金=
車の修理費-車両保険の免責金額
※車両保険に加入している場合
例)単独事故でエアバッグが開いてしまった。
修理費用:50万円
免責金額:10万円
保険金=
50万円-10万円 = 40万円
保険金は40万円まで下ります。
上記はあくまでは一例になります。
事故の状況、車の価値、保険につけている特約などによって、正式な金額は保険会社に確認しましょう。
車の人気や価値はあるか?
修理か廃車を決める3つ目のポイントは【車の人気や価値(車両価値)があるか?】です。
なぜなら、車両価値によって下りる保険金が変わってくるからです。
前述しましたが、保険料は基本的に自分の車の時価までが上限金額になります。
ですので、修理か廃車を決めるに至って、自分の車の時価を確認することが大切です。

ざっくり市場価格を知りたい場合は、トヨタ自動車が提供している下取り価格を調べるサイトを参考するのがおすすめです。
登録不要で、操作も簡単なのでご安心を!
まず車のメーカー、車名、年式を選択
参照元:下取り参考価格シミュレーション|トヨタ自動車、2021/10/19
その後、ボディタイプやモデル、グレード、仕様を選択すると、
参照元:下取り参考価格シミュレーション|トヨタ自動車、2021/10/19
ざっくりと下取り金額を知ることができます。
トヨタのサイトですが、トヨタ以外のメーカーの車でも下取り金額を調べることが可能です。
ただし、この金額は車を買い替える際の下取り価格となり、あくまでも参考値になります。
一般的に、車両価値が見積もられる際には、この金額より下回ることが多いという認識を持っておいてください。
エアバッグを修理をする際の注意点
エアバッグを修理したり、修理に自動車保険を使ったりすると、
- 車両価値が下がること
- 来年度以降の保険料が上がること
を覚えておかなければなりません。
修理すると事故車扱いになり、車両価値が下がる
エアバッグを修理すると事故車扱いとなってしまい、売却時に価値が下がってしまうことを知っておくのも大切です。
エアバッグを修理した場合は、修復歴のある事故車になり、事故の程度や車種にもよりますが、一般的に3~4割ほど車の価値が下がってしまいます。
もし、修理して一見外装が元通りに直ったとしても、車を手放すときに安く通常より安く買い取られてしまいます。
修理した車を今後売るつもりはなく、この車に乗り続けるといった場合は良いです。
ですが、売却予定がある方は、上記のことを踏まえて、修理か?廃車か?を考えるのが良いでしょう。
修理に保険を使うと、来年度以降の保険料が上がる
自動車保険を使用する際に覚えておきたいことは、保険を使うと等級が下がり、来年度以降の保険料が高くなってしまうことです。
たとえば、エアバッグが開く原因になるであろう、単独事故や車両間の事故では3等級下がってしまいます。
もし、ソニー損保の自動車保険に加入しており、現在の等級が6等級で保険料を年10万円の支払っている場合、自動車保険で修理をすると、次年度の保険額が13万8,000円になります。(青線部分参考)
下記のように、自動車保険を6年間契約することを考えると、自動車保険を使うかどうかで、
626,000円-427,000円=199,900円となり、約20万円の差が発生します。
保険を使うと、どれくらい保険料が高くなるの?|ソニー損保、2021/10/18
自動車保険を使う際には、来年度以降の自動車保険がいくら高くなるのか?を考慮することが大切です。
エアバッグが出ても修理してもよいケース
エアバッグが出ても廃車にせず、修理してもよいケースは、3つのポイントが重なる白い部分です。
- 車へのダメージが少ない
- 修理費を超える自動車保険が下りる
- 車の人気や価値(車両価値)があるか?
なぜなら、1つでもこの条件から外れてしますと修理するより、新しく買い替えた方が経済的な負担を減らせる可能性が高いからです。
具体的にひとつずつケースを説明していきます。
車のダメージが少ない+車の人気や価値が高い+相手方の対物賠償保険が出る
例)信号のない交差点で交差点を直進していたが、右折してきた車と衝突し、エアバッグが開いてしまった
過失割合:20(自分):80(相手)
車両価値が100万円で、修理費用は100万円がかかる場合
⇒車両価値が修理費用80万以上を超えているので、相手方の対物賠償の上限金額である80万円まで補償されます。
自己負担額20万円で、修理した車に乗れるので、買い替えることを考えると安く済ませることができます。
車のダメージが少ない+車の人気や価値が高い+自分の車両保険が出る
例)車両保険に加入していた車で電信柱にぶつかって、エアバッグが出てしまった
(車両保険の免責金額は20万円)
車両価値が100万円で、修理費用が100万円かかる場合
⇒単独事故の場合でも、車両保険に入っている場合は修理費用が補償される可能性があります。
車両保険の免責額20万円を自己負担することで、修理した車に乗ることができます。
その他、自動車保険が下りない場合でも、愛着があって自分の愛車を手放したくない車の場合は、修理も選択肢として考えられます。
しかし、これらのいずれの場合にも当てはまらない場合は、実は廃車にしたほうがお得になるケースが多いです。
エアバッグが出た車をお得に廃車する方法
車を廃車するには、以下の4つの業者に依頼する選択肢があります。
- 廃車業者
- 新車ディーラー
- 中古車販売業者
- 解体業者
それぞれの特徴を比較し、表にまとめてみました。
廃車業者 | 新車ディーラー | 中古車販売業者 | 解体業者 | |
事故車の査定金額 | ◎ | 〇 | △ | ◎ |
引き渡し方法 | ◎
自宅引き取り |
×
基本持ち込み |
△
車両状態による |
〇
解体業者による |
不動車の引き取り費用 | ◎
無料 |
有料 | 有料 | 〇
無料(解体業者による) |
書類手続き費用 | ◎
無料 |
×
対応不可 |
×
対応不可 |
〇
解体業者による |
即日対応 | 〇
地域による |
×
対応不可 |
×
対応不可 |
△
対応不可 |
向いている人 | 早く・高く・簡単に廃車したい人 | 車を乗り換える予定で廃車の手続きが面倒な人 | 車両価値が高い車を売却する人 | 1円でも廃車を高価買取してもらいたい人 |
エアバッグが出てしまった事故車は、新車ディーラーや中古車販売店で買取してもらうのは難しいです。
というのも、新車ディーラーは専門業者でないため、他の業者に廃車を依頼します。
そのレッカー代や諸々の費用を含め、1~3万円以上の手続き費用が必要になるからです。
ですので、エアバッグが出た車を廃車するには、廃車業者か解体業者に依頼するのがお得です。
それぞれの特徴を詳しく見て、どちらの業者が向いているかを確認しましょう。
早く・高く・簡単に廃車したいなら廃車業者
廃車業者とは、古い車や事故車などの買取を専門にしている業者です。
日本では値段がつかない車でも買取、中古自動車や中古のパーツとして海外に輸出しています。
廃車の引き取り業者や解体業者などとの幅広いネットワークを持っており、廃車を依頼してから迅速な対応が魅力です。
場所によっては即日対応もでき、早く廃車したいという願いを叶えてくれます。
加えて、廃車のややこしい書類の手続きも代行してくれます。
自分で廃車するには、諸々の書類を手続きするために陸運局に行く必要があります。
陸運局は基本的に平日のみの営業で、閉館時間も16時と早いです。(市町村により異なる)
私も自分で廃車手続きをしたことがありますが、書類等が非常に複雑で難しかった記憶があります。
また、自動車税がかかる前の3月付近ということもあり大変混雑しており、すべての手続きを終えるのに3時間ほどかかりました。
ですが、廃車業者に依頼すると、そんな面倒な廃車の諸々の業務を代行してくれるので、時間の節約になります。
1点注意点としては、廃車業者と契約すると、取りやめするのにキャンセル料がかかることがあることです。
ですので、廃車にしようと決断した後に依頼するのがおすすめです。
1円でも高価買取してもらうなら解体業者
解体業者とは、車などの解体を専門にしている業者です。
事故で修理不可能な車や水没車などのボロボロの車は、廃車業者に廃車を頼んだ場合も最終的には解体業者に車が運び込まれることになります。
解体業者に依頼すると業者との直接の取引となり、手数料がないので高く買い取ってもらえる可能性があります。
修理するのが難しいくらいの損傷が激しい車を廃車するのであれば、解体業者が良いでしょう。
しかし、解体業者によっては廃車までの時間がかかったり、複雑な廃車の書類の代行をやってくれなかったりする場合もあります。
(書類代行が有料な場合もあり)
ですので、廃車がはじめて方や自分で手続きをする時間がない方は、しっかりとした実績のある廃車業者に頼むのがおすすめです。


0120-610-262
廃車業者で、できるだけお得に廃車する方法
もし、廃車業者に依頼する場合はなるべくお得に廃車したいですよね。
なるべく損をしないように廃車するポイントが2つあるので、お伝えします。
自動車税の還付を多く受け取るために早く売る
自動車税とは、毎年4月1日時点の自動車の持っている人が支払う義務のある税金のことです。
総排気量や使用用途によってその税額が変動します。
たとえば、排気量2Lのトヨタのハリアーの場合、年間45,000円の自動車税がかかります。
※2019年4月以前の新規登録車の場合
普通自動車の場合、廃車にすることで、自動車税の還付を受け取りことができます。
※軽自動車は自動車税の還付制度はありません
自動車税は月ごとに還付されるので、なるべく早く廃車することで、多めに受けることが可能です。
たとえば、さきほどのハリアーの場合、一か月遅れるごとに3,750円の還付を受け損なうことになります。
廃車するためには、車の引き取りや陸運局での手続きなどが必要になります。
一般的に、申し込んでから廃車の手続きが終えるまでの期間は1週間必要です。
なるべく多くの自動車税の還付を受けたいのであれば、早めに廃車買取の申し込みをすると良いでしょう。
いろんな廃車業者に見積もりを取る
同じ状態の車でも、廃車業者によって、買取金額が違うことはあります。
A社に見積もり依頼したら5,000円で提示された車がB社に依頼すると、2万円の金額がついたなど、会社によって買取金額が違うのはよくある話です。
廃車業者は買い取った車を廃車にした後、素材をスクラップにしたり、オークションに出品したりします。
スクラップの買取金額や、オークションに出品する価格付けの基準は、会社によって異なっているため、廃車業者によって価格差が生まれます。
ですので、廃車を検討する際は3つほどの廃車業者に見積もりを取ることをおすすめします。
弊社の廃車買取サービス・ハイシャルでもエアバッグが出た車の買取を1日10件以上しています。
一例をあげると、下記のような実績があります。
ホンダ シビック 買取価格10万円
トヨタ ピクシスエポック買取価格5万円
日産 NV100クリッパー 買取価格10万円
電話で車種、年式、車検の期間、自走可否などを伝えるだけで、すぐに査定額を知ることができます。
8:00~22:00営業で土日祝も対応できるので、お気軽にお電話やインターネットから問い合わせてみてくださいね。
まとめ
エアバッグが出てしまった修理と廃車を決めるポイントは以下3つでした。
- 車のダメージはどれくらいか?
- 車の人気や価値はあるか?
- 保険金はどれくらい下りるか?
全体の傾向としては、エアバッグが出てしまった車は、フレームが損傷している可能性が高いので、廃車になる可能性が高いです。
しかし、修理をした方がいいケースもあります。具体的な場合は下記の通りです。
パターン1
車のダメージが少ない
+
車の人気や価値が高い
+
相手方の対物賠償が出る
パターン2
車のダメージが少ない
+
車の人気や価値が高い
+
自分の車両保険が出る
上記に当てはまれない場合は、廃車した方がメリットを享受できます。
もし、廃車する場合は、高く買い取ってもらえやすい廃車業者か解体業者にするのがおすすめです。
というのも、ディーラーや中古車業者で頼むと相場より安く下取られますし、逆にお金がかかってしまう場合もあります。
その中でも、早く廃車したい、手続きを任せたいという方は廃車業者に任せてしまうのが安心ですし、手続き等の時間を節約することができます。
お得に廃車をして、新しい車を買う資金を作ったり、生活の足しにしたりして、最大限に廃車のメリットを受け取りましょう。
修理か廃車に悩んでいる方の参考になれば幸いです。