「車のブレーキが効かなくなる原因が知りたい」
「対処法はあるの?」
「普段から気をつけることは?」
自分が思っていた距離で車が停止できなくて、ヒヤッとしたことはありませんか?ブレーキの効きが悪くなると、安心して運転できませんよね。
そこで今回は
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・ブレーキの効きが悪くなる原因6つ
・ブレーキが効かなくなったときの対処法
・日常点検の方法
について解説します。
この記事を読むと、ブレーキが効かなくなる原因がわかります。普段から気をつけるべきポイントがわかるので、急にブレーキが効かなくなるリスクを減らせますよ。
走らない車よりも止まれない車のほうが危険です。
ブレーキはあなたや同乗者の命を守る大切な部分なので、点検を怠らないようにしましょう。
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ブレーキの効きが悪くなった6つの原因
ブレーキの効きが悪くなる原因は、主に次の6つが考えられます。
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1.ブレーキオイルに空気が混入する
2.ブレーキオイルの劣化
3.ブレーキパッドの残量不足
4.ディスクローターの波打ち
5.ブレーキキャリパーのピストンの不具合
6.フェード現象
ひと口にブレーキといっても、さまざまな部品から構成されているので、どこに不具合が出るかによって症状は異なります。
注意していればすぐに気づけるものもあるので、運転中の「いつもとちがう」を見逃さないでください。
それでは、主な6つの原因を詳しくみていきましょう。
ブレーキオイルに空気が混入している
1つ目の原因は、ブレーキオイルのエアかみが考えられます。
エアかみとは、ブレーキオイルに空気が混入し、ブレーキペダルを踏んでもブレーキの各部品に圧力が上手くかからない状態のことです。
ブレーキオイルのエアかみが起こる原因は主に2つあります。
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・劣化したブレーキオイルの使用
・ブレーキオイル交換時のエア抜き不足
劣化したブレーキオイルは水分をふくみやすくなっているので、沸点が低くなりブレーキオイルに空気の泡が発生しやすくなります。
発生した空気の泡が原因で、ブレーキオイルが各部品に上手く圧力をかけられなくなり、ブレーキの効きが悪くなります。
また修理時のブレーキオイル交換のとき、きちんとエア抜きが行われていないこともエアかみの原因に。
エアかみを起こすと、ブレーキペダルを踏んでもグッと圧力がかかる感覚がなくなり、スコンと奥まで踏み込んでしまうことも。
ブレーキオイルのエアかみは非常に危険です。
ブレーキペダルを踏んでも圧力がかからない、軽く感じる、フワフワするなどの症状があれば、エアかみを起こしている可能性が高いでしょう。
ブレーキオイルの劣化
2つ目の原因は、ブレーキオイルの劣化です。
先ほども説明しましたが、ブレーキオイルの劣化はエアかみの原因の1つです。
もともとブレーキオイルは水分をふくみやすい性質をもっており、使用期間が長くなると余計な水分を吸収し、ブレーキオイルの沸点が下がり沸騰しやすくなります。
ブレーキはブレーキオイルによって、圧力をかけられた部品を接触させて作動しています。
そのため部品同士が接触するときに発生する摩擦熱がブレーキオイルに伝わり沸騰すると、空気の泡が発生しエアかみの原因に。
普段は少し黄色がかった透明な色をしていますが、劣化すると黒くにごってきます。
ブレーキオイルも消耗品なので、劣化する前に交換することをおすすめします。
ブレーキパッドの残量が少ない
3つ目の原因は、ブレーキパッドの残量不足です。
ブレーキパッドの役割は、タイヤと共に回転するディスクローターをはさむことにより車を停止させることです。
高速で回転しているディスクローターをギュっとはさむので、当然ブレーキパッドは消耗しすり減っていきます。
ブレーキパッドの残量が少なくなると、ブレーキを踏むたびに「ギィー!」とかなり不快な音がします。
これはブレーキパッドについているインジケーター(ブレーキの状態を知らせる装置)がディスクローターに接触し、もうすぐブレーキパッドの残量がなくなることを伝える警告音です。
もしそのまま放置してしまうと、ブレーキパッドの残量がなくなり、ブレーキがまったく効かなくなる恐れがあります。
インジケーターからの警告音が聞こえたら、すぐに修理を依頼しましょう。
ディスクローターの波打ち
4つ目の原因は、ディスクローターの波打ちです。
ディスクローターとは、タイヤと共に回転しており、ブレーキパッドにはさまれることによって車の動きを止める役割をしている部品です。
もしディスクローターが平ではなく、ブレーキパッドが接触する部分がガタガタだったとすると、ブレーキの威力を十分に発揮できません。
ブレーキを踏むとガタガタと振動し、ブレーキの効きが悪くなってしまいます。
ディスクローターが波打つ原因で一番多いのが、ブレーキパッドのインジケーターが接触し長期間そのままにしていたケースです。
ブレーキパッドはディスクローターが傷つかないような素材でできていますが、インジケーターは金属でできています。
ディスクローターの素材も金属なので、接触するとディスクローターに傷がつきガタガタになってしまいます。
また、ディスクローターの錆つきも原因の1つです。
海の近くに住んでいる、頻繁に海へ行く人はディスクローターが錆びる可能性が高いです。
中には週3日ほど趣味で海釣りに出かけた人が、車検時にディスクローターが錆びて交換になった事例もあります。
ブレーキを踏むとガタガタする、効きが悪くなるなどの症状がでたら、ディスクローターの波打ちを疑ってください。
ブレーキキャリパーのピストンの不具合
5つ目の原因はブレーキキャリパーのピストンの不具合です。
ブレーキキャリパーのピストンは、ブレーキパッドをディスクローターに押しつける役割をしています。
もしピストンが押し出されてもとに戻らず、ブレーキがかかったままピストンがロックされてしまったら、ブレーキを踏んでいなくてもずっとブレーキが効いている状態になってしまいます。
この状態は「ブレーキの引きずり」とよばれ、非常に危険です。
ブレーキ周辺は高温になり、ブレーキオイルが沸騰し最悪の場合ブレーキがまったく作動しなくなる可能性があります。
ピストンの不具合は錆や異物の混入、またはピストンをもとの位置に戻すピストンシールの劣化が原因です。
ブレーキの戻りが悪くなった、点検時にブレーキパッドの減り方に左右差がみられる場合は、ブレーキキャリパーのピストンの不具合が考えられます。
フェード現象が起きている
フェード現象とは、ブレーキを多用しすぎたためディスクローターとブレーキパッドの接触面が摩擦熱で高温になり、本来の力を発揮できなくなる状態です。
坂道を下るときや、長く急なカーブを曲がるときなどに、ずっとブレーキペダルを踏んでいませんか?
ブレーキを踏み続けて減速するのはブレーキの効きが悪くなるだけでなく、ブレーキが効かなくなる可能性もあります。
最悪の場合、放熱が間に合わずブレーキオイルが沸騰し、ブレーキオイルがエアかみを起こす可能性も。
減速するときは坂道やカーブの手前で十分に速度を落とし、ブレーキを踏み続けないようにしましょう。
故障以外でも効きにくいことがある?
ここまでブレーキの効きが悪くなる原因について解説してきました。
では、ブレーキの故障以外でも効きにくくなることはあるのでしょうか?
ブレーキが故障したわけではないのに、ブレーキが効かなくなることもあります。
「ハイドロプレーニング現象」とよばれ、雨の日の高速道路で起きやすい現象です。
ハイドロプレーニング現象とは、タイヤと路面の間に水の膜ができ地面からタイヤが浮いてしまう状態のことで、ブレーキやハンドル操作が一切できなくなる現象のことです。
つるつるした床の上に水がこぼれていて、その上を歩こうとすると滑ってしまったことはありませんか?
タイヤも同じで、水の上ではブレーキの力が働かず、グッと力を入れて止まることができません。
雨天時や水たまりを高速で走行するだけでなく、タイヤの溝や空気圧の不足も原因です。
天候が悪いときや水たまりの上を走行するときは速度を落とし、タイヤの点検も忘れないようにしましょう。


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ブレーキが効かないときにやるべき対処法
走行中にブレーキが効かなくなると「どうしよう!」と焦ってしまいますよね。
周りの人の命を守るためにも、次の4つの対処法を理解しておきましょう。
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・停車したらブレーキを冷やす
・シフトダウンしてエンジンブレーキをかける
・サイドブレーキを引いて減速する
・ガードレールや路肩に車を当てる
焦るだけでは状況は悪くなる一方です。もしものときにできる対処法を知っていれば、冷静に判断できますよ。
それでは、4つの対処法を詳しくみていきましょう。
安全に停まれたらブレーキを冷やす
安全な場所に停車できたら、まずはブレーキを冷やしましょう。
一番避けたいのはブレーキオイルが沸騰することなので、ブレーキの各部品を冷やし、ブレーキオイルの温度を下げることを考えます。
ここでの注意点は、ブレーキに水かけるなどの行為は絶対にやめてください。
金属は急な温度変化に弱く、変形してしまう恐れがあるからです。
身近なものでいえば、フライパンなどもそうですね。調理後すぐ水につけないように注意書きがあるはずです。
急激に冷やすのではなく、自然にまかせて冷えるのを待ちましょう。
シフトダウンしてエンジンブレーキをかける
車の減速を行うのはブレーキ装置だけではありません。エンジンブレーキにも車の減速が期待できます。
エンジンブレーキとは、エンジンの動きを抑えたときに起きる抵抗力を利用したブレーキのことです。
アクセルを踏まなければ車は徐々に減速していきますが、シフトダウンをすることでより負荷がかかり、エンジンブレーキは強く働きます。
アクセルペダルを離した後、MT車なら徐々にシフトダウン、AT車ならD3やLにシフトを入れます。
注意点は、いきなりギアを下げすぎないことです。早くエンジンブレーキをかけたいからといって速度にあわないギアに入れると、ミッションを傷めてしまいます。
ゆっくり1つずつシフトダウンしていきましょう。
サイドブレーキを引いて減速させる
サイドブレーキを利用して減速させる方法もあります。
サイドブレーキは停車時に後輪をロックして動かないようにするブレーキです。
走行中は使う必要のない機能ですが、ブレーキペダルを踏んでもブレーキが効かなくなった場合はサイドブレーキを利用しましょう。
ただし、一気にサイドブレーキを引くと速度が落ちる前に後輪がロックしてしまい、非常に危険です。
後輪がロックして滑らないように、少しずつサイドブレーキを引くようにしましょう。
ガードレールや路肩に車を当てて停止させる
あらゆる対処法を試したけれど、車が止まらない……そんなときは、ガードレールや路肩に車を当てて停止させましょう。
あまり良い方法ではありませんが、ブレーキの効かない車をずっと暴走させるわけにはいきません。
あなたや同乗者だけでなく、歩行者や他の車にも危険が及びます。
どうにもならないときの最終手段として、覚えておきましょう。


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通常時から行えるブレーキの点検方法
ここまでブレーキが効かないときの対処法について解説しました。
もしものときの対応は知識として知っておくべきですが、できればそのような事態はさけたいですよね。
安全走行をするためにも、ブレーキの日常点検を普段から意識して行いましょう。
点検方法は、まずブレーキにきちんと圧力がかかっているかを確認します。
エンジンを始動し、ブレーキペダルをグッと踏んでください。
踏みごたえがちゃんとあるか、軽いと感じることはないか、フワフワした感触がないかを確認しましょう。
走行中は異音がないか、効きが悪いと感じることはないかなど、異常にすばやく気づけるように普段から心がけてください。
修理費が高い場合は廃車を検討する
ブレーキは命を守る大切な装置です。走行中のブレーキの故障は、重大事故をまねく恐れのある非常に危険な状態です。
普段から整備や点検をきちんと行い、異常にすぐ気づけるようにしておきましょう。
ですが、年式や走行距離によっては、劣化したり不具合が出たりすることもあります。
故障した場所によっては、高額な修理費用が必要になる可能性も少なくありません。
もし、修理費用が高いと感じたら、廃車を検討するのも1つの方法です。
いまの車にあと何年乗るのか、高い修理費用をかける価値があるのかをじっくり考えてみてください。
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