クルマのリアバンパーは、位置的に傷が付きやすい部分です。
「バックで駐車しようとしたら行き過ぎてぶつけた」
「曲がる際に後方が膨らみガードレールで擦った」
など、日常的な運転でリアバンパーを傷つけてしまうこともあります。
リアバンパーが損傷した場合、直すのにはどの程度のお金が掛るのでしょう。また、自分で直すことは出来るのでしょうか。
そこで当記事では、
- リアバンパーの修理費用・交換の相場
- 安く修理できるフランチャイズ店について
- リアバンパーを自分で修理する方法(DIY)
などについて詳しく解説します。
プロに依頼した場合の平均的な料金相場を紹介するとともに、自分でDIY補修する具体的な方法についても解説します。
リアバンパーを傷つけてしまい、修理に出そうか迷っている方は、ぜひご参考下さい。
5月中に廃車すると
最
大
23,000
※普通自動車(1600CC)の場合※軽自動車には自動車税の還付制度はございません※自賠責・重量税の還付金は買取価格に含めて提示します。
リアバンパーの修理費用・交換の相場
通常、リアバンパーはフロントバンパーに比べ修理費用が高くなります。
また、損傷の大小によっても修理費用は上下します。
ここでは、以下3つのケースにわけ、目安となる修理費用について解説します。
- 軽い傷の補修
- 歪み、凹み、割れがある場合
- 損傷が酷く交換する場合
傷の補修なら1万円~25,000円程度
「軽くこすっただけの傷」「浅く表面が剥がれただけの傷」のような軽度な傷であれば、表面を補修する簡単な修理で済むことが多く、費用的にも安上がりです。
傷のサイズにもよりますが、10㎝以下(手のこぶしサイズ)の小さく浅い傷であれば、リアバンパーの補修費用は1万円~25,000円が目安となります。
修理期間も短く、大抵は数時間~当日中に修理可能です。
ただし、「10㎝以上の範囲の広い傷」「傷の箇所が複数ある」場合などは、補修費用が5万円を越えることがあります。
歪み・凹み・割れがある場合は5~10万円程度
やや大きめの衝撃が加わってしまい、リアバンパーに歪み・凹み・割れなどが生じていると、修理費用は5〜10万円程度が目安となります。
修理期間は、2日~3日程度掛かることがあります。
傷が深かったり、変形の度合いが大きいほど、修理が難しくなりますので、その分、修理に掛る費用や期間は増えます。
交換なら10万以上かかることがほとんど
「事故で大きな衝撃が加わった」「深部までダメージが入っており板金では直せない」「破損個所が複数箇所に及んでいる」といった場合、バンパーを修理するのではなく、そのまま新品(もしくは中古品)に交換する形となることがあります。
交換の場合、バンパー本体購入価格+修理費用となり、新品のリアバンパー本体は10万円以上する事が多く、出費は高額となります。
車種によってもパンパー価格は異なり、高級車のリアバンパーはその分高額です。
輸入車においては、海外から部品を取り寄せが必要になることがあり、その分の費用も上乗せされてしまいます。
修理期間については、リアバンパーの在庫があれば数時間で済む場合もありますが、在庫がなく取り寄せる場合は1週間以上掛かることがあります。
フランチャイズ店なら修理費用を安くできる可能性がある
リアバンパーの修理費用を安く抑えたい場合、「業者選び」も重要です。
リアバンパーの修理を依頼できる業者には、主に以下3つがあります。
- フランチャイズ店(カー用品店やガソリンスタンドなど)
- 板金塗装専門工場
- カーディーラー
この3つの業者の中で、修理費用が最も安いのは、フランチャイズ店です。
それぞれの業者の特徴やメリット、デメリットについて、以下の表にまとめます。
業者 | 料金 | メリット | デメリット |
フランチャイズ店
(カー用品店やガソリンスタンドなど) |
安め |
|
|
板金塗装専門工場 | 普通 |
|
|
カーディーラー | 高め |
|
|
カー用品店やガソリンスタンドのようなフランチャイズ店は、板金塗装専門工場やカーディーラーに比べ修理費用が一段安いです。
気軽に入店できますので、利用しやすい点もメリットです。
ただしフランチャイズ店は修理や整備を本業としている訳ではないため、設備が不十分のお店もあります。
そのため、バンパーの損傷が酷い場合、バンパー以外にも損傷が広がっている場合などは、修理対応ができないことがあるのです。
また、フランチャイズ店での修理の仕上がりは、必要最低限の水準となることが多いです。
修理の「質」を重視する場合も、フランチャイズ店ではなく、板金塗装専門工場やカーディーラーがおすすめです。
フランチャイズ店の修理費用の例
フランチャイズ店の修理費用は、実際にどれくらい安いのでしょう。
参考として、カー用品店大手『オートバックス』系列のフランチャイズ店におけるバンパー修理費用をピックアップします。
店舗名 | 修理料金 | URL |
スーパーオートバックス
横浜ベイサイド店 |
【バンパーこすりキズ修理】 軽自動車:19,800円(税込)より 小型自動車:19,800円(税込)より 大型自動車:22,000円(税込)より |
https://sa-yokohamabayside.ia-gr.com/maintenance2/sheetmetal/ |
スーパーオートバックス
KODAIRA(小平) |
キズ1リング:14,300円(税込) キズ2リング:28,600円(税込) |
https://kodaira.autobacs.jp/bankin/ |
オートバックス
浜線店 |
軽いこすりキズ:13,200円(税込)~ | https://autobacs-hamasen.jp/repair.html |
ご覧のように、同じオートバックス系列でも、フランチャイズであるため、店舗によって料金設定は異なります。
傾向として、こすりキズや軽いキズの修理であれば、修理料金は1万円〜2万円程度に設定している店舗が目立ちます。
板金塗装専門工場やカーディーラーと比べると一段安く、リーズナブルな水準といえます。
フランチャイズ店では「エーミング作業」ができないことが多い
「衝突被害軽減ブレーキ」や「車間距離制御」などADAS(先進運転支援システム)を搭載したクルマの場合、フロントやリアのバンパーに、周囲の状況を検知するためのカメラやセンサーが備えられています。
リアバンパーをぶつけると、バンパー付近のカメラやセンサーにズレや故障が生じ、正しく動作しなくなることがあります。
「エーミング作業」というのは、そうしたカメラやセンサーなど電子制御装置のズレを校正・調整する作業のことであり、専門の技術や機材が必要であるため、正規のディーラーでないと対応できないことが多いです。
もし、ADASを搭載した車両で、バンパーを強くぶつけた場合には、カメラやセンサーにも衝撃が加わっている可能性がありますので、フランチャイズ店ではなく正規のディーラーで一度損傷状況も含めチェックしてもらったほうが賢明です。
【傷の種類別】リアバンパーを自分で修理する方法
リアバンパーの傷や凹みは、軽度であればプロの業者に依頼せずとも、自分の手で修理することもできます。
カー用品店などで修復グッズを買い、自分一人で修理を行う、いわゆる「DIY」です。
DIYであれば、修復グッズの費用1~5千円程度の出費で済みますので、安上がりです。
ここでは、リアバンパーを自分で修理する方法について、傷の種類別に以下3つに分け解説します。
- 小さな傷 →コンパウンドやタッチペンで修復
- 小さな凹み →ドライヤーやバキュームリフレクターで修復
- 割れたバンパー →FRPで補修
小さな傷ならコンパウンドやタッチペンで目立たなくできる
表面についた小さな傷であれば、市販の「コンパウンド」や「タッチペン」で目立たなくすることができます。
以下の表では、コンパウンドとタッチペンでの修復方法についてまとめます。
修復方法 | 適した傷 | 修復方法 |
コンパウンド |
|
最初に粒の粗いタイプのコンパウンドでならし、順に粒の細かいタイプにかえていくやり方が、綺麗に仕上げる定番テクニックです。
ただし、浅い傷であれば、粒の細かいタイプだけでも十分に綺麗になることもあります。 ※注意点 |
タッチペン |
|
テープなどで周囲をマスキングします
塗り方は、点を打つように丁寧にゆっくり塗るようにします(一度にはけで塗料を伸ばすようなやり方はしない)。 乾いたら、一度だけでなく、再び何度か塗り直すと、自然な仕上がりとなりやすいです。 |
なお、作業前に損傷がある部分を水洗いし、表面のゴミやホコリを除去し、乾燥させてから作業するようにしてください。
小さな凹みならドライヤーやバキュームリフレクターで直ることも
傷ではなく「凹み」の場合は、ドライヤーの熱を使って修復できることがあります。
一般的な乗用車のバンパーは樹脂や合成樹脂(プラスチック)でできていますので、熱をあてることで、柔らかくなり、変形しやすくなります。
この性質を利用し、ドライヤーの熱で凹みを改善していきます。
具体的なやり方は以下のようになります。
- 表面をクロスなどで拭き、汚れやホコリを除去します。
- ドライヤーの熱風を、凹み部分めがけて、均等にあてます(あまり熱しすぎるとバンパーが熱で溶けてしまうこともありますので加減には注意)。
- 柔らかくなったら、バキュームリフレクター(吸盤)などを使い、手間に引っ張り上げます。
以上のような方法で凹みを和らげられます。
なお、バンパーを取り外せる場合は、バキュームリフレクターで引っ張り上げるのではなく、表面をドライヤーで熱した後、取り外したバンパーの裏側から局部を押し、凹みを外側に押し出す方法もとれます。
ただしバンパーを押す場合の注意点として、ドライヤーで熱したバンパーを素手で触ると火傷をする危険性がありますので、軍手などをし、火傷に注意した上で押して下さい。
割れたバンパーはFRPで補修できることも
バンパーが衝撃で「割れた」場合は、FRPを使って補修できることがあります。
FRPというのは、プラスチック製の素材であり、「Fiber(繊維) Reinforced(再利用) plastics(プラスチック)」の略称です。
「繊維強化プラスチック」とも呼ばれ、弾性率が高く軽量で強度があるため、バンパーの補修やエアロパーツの補修によく用いられる素材であり、違和感のない自然な仕上がりを目指せます。
FRPによる修復を行う場合は、カー用品店やホームセンターなどでFRP修復キットを購入し、進めていく形となります。
詳しい作業手順については、以下で解説していますので、こちらをご参考下さい。
自分で修理する場合の注意点
上記で記載したように、リアバンパーの傷や凹みは、DIYで自分で修理することもできます。
ただし、DIYでの修理はよほど手慣れている人でもない限り、プロの仕上がりには及ばないのが常です。
またDIYによる修理痕がある場合、クルマを売却する際に、査定でマイナスとなることがあります。
そのため、仕上がりの質、査定時の評価を気にするのであれば、下手に自分で修復を行わず、プロの業者に依頼してしまったほうが賢明ともいえます。
また、DIYで修復できるのは、損傷が小さく、浅い場合のみです。
「バンパーそのものが大きく変形している」「フレームなどにもダメージが入っている」ような状態ですと、素人が市販の修理キットで修復できる範疇を超えていますので、最初からプロの業者に修理を依頼することをおすすめします。
修理費用が高いなら車を手放すことも検討
以上、リアバンパーが損傷した場合の修理費用や修理方法について解説しました。
こすった程度の軽い損傷であれば、修理費用も安く、自分で修理できることもあります。
一方で大きな損傷の場合、バンパー交換だけでも10万円以上掛ることがあり、他の部分までダメージが入っていると、さらに修理費用が上乗せされることもあります。
もし、修理費用が高く、出費に悩まれている方であれば、車を手放すことも選択肢の一つですが、一般的なディーラーや中古車買取業者では、バンパーが大きく破損した車というのは、査定上での減額も大きくなり、場合によっては買取って貰えないこともあります。
一方で私たち「ハイシャル」のような「廃車買取業者」では、基本的にどのような状態の車も買取っており、リヤバンパーの破損はもちろん、大事故で自走不可能になった車なども買取っています。
「ハイシャル」では電話一本で最短20秒で査定金額が分かり、実車査定の必要もありません。
廃車手続きや運搬などに掛る費用も一切発生せず、査定も無料です。
「まずは査定だけ」といったご利用も歓迎であり、事故車や故障車売却に関する質問なども承っていますので、なにかご不明点があればぜひご連絡ください。
0120-610-262