車を処分しようとしたとき、ちょっと寂しい気持ちになりませんか?
免許を取って初めて乗った車、自分の給料で初めて買った車、家族といろんな場所に行った車。
たくさんの思い出が詰まった車ですから、愛着が湧くのも自然なことです。
長い間乗った愛車を手放すときに、なかなか気持ちの整理がつかないという方は「廃車供養」を行ってみてはどうでしょうか。
廃車供養とは、廃車前に今までの感謝や別れの気持ちを車に伝えてお別れをする儀式のことです。
ではどのように行うのか、ここでは廃車供養について紹介していきます。 12月中に廃車すると
最
※普通自動車(1600CC)の場合※軽自動車には自動車税の還付制度はございません※自賠責・重量税の還付金は買取価格に含めて提示します。
大
23,000
車を廃車にする時の供養の流れ
廃車供養を行うには一通り手順がありますので、一連の流れを見ていきましょう。
洗車
処分してしまう車ではありますが、今までありがとうの気持ちをこめて綺麗に洗ってあげてください。
愛車を気持ちよく送り出してあげるためには必要な儀式ですので、外側だけではなく、車内のゴミも綺麗にしてあげましょう。
車に感情があるわけではありませんが、綺麗にすることで晴れやかな気持ちで手放せるのではないでしょうか。
お清め
洗車を終えた後は、車のお清めです。ダッシュボードの上に白い紙を置き、「御神酒」か「お清め塩」のどちらかを供えます。
家にある神棚と同じように気持ちを込めて供え、そのまま半日から一日置いて、その後片付けます。
もう少し本格的に行いたい場合は、御神酒かお清め塩を車の前方に置いて、神社にお参りをするときと同じように、二礼二拍一礼
を行ってください。
祝詞(のりと)
祝詞とは、「言霊を持ち、神様に申し上げるときに使う正式な言葉」の意味を表します。
祝詞を自分で行うのは難しいので、神社、お寺に依頼するのが一般的です。
祝詞をあげてきちんとした儀式を行いたい方は、交通安全祈願を受け付けている神社、お寺に依頼をしましょう。
依頼をすると、祝詞だけの儀式だけではなく玉串奉奠(たまぐしほうでん)や焼納を行ってくれるところもあります。
玉串奉奠(たまぐしほうでん)とは、紙垂(しで)と呼ばれる白い紙と、木綿(ゆう)と呼ばれる麻を榊の木に結んだものを神様に捧げて礼拝することをいいます。
焼納とは、役割を終えたお守りやお神札を清めるお焚き上げの神事のことです。
お守り供養
車につけていたお守りをどうしたらいいかと悩む方も多いでしょう。
車のお守りは、神社などでお守りの焼納を行うことをおすすめします。
本格的な廃車供養儀式を依頼すると、祝詞の他にそのまま焼納を行ってくれるところもありますので、一度問い合わせてみてくださいね。
供養に必要な料金
廃車供養にかかる料金は、ご自身で行う場合と神社などに依頼する場合で違ってきます。
ご自身でやる場合の料金
必要な道具などはすでに家にあるものでほぼ用意できるので、特別お金がかかることはありません。
かかったとしても200円~1,000円程度でしょう。
あまりお金をかけずに供養したいという方は、ご自身で行うことをおすすめします。
ご自身でやる必要なもの
ご自身で廃車供養する場合は、ほとんど用意するものはないのでいつでも行うことができます。
- 白い紙
- 塩
- コップ
- お酒
お酒がない場合は塩を用意してくださいね。
用意するものも少なく金額も抑えられるため、自分の都合に合わせて気軽に行えるのが良いですね。
神社などに依頼する際の料金
祝詞やお守り供養など本格的に儀式を行う場合は、交通安全祈願を受けている神社、お寺に依頼します。
儀式当日は、男性は黒いスーツ、女性は黒いワンピースなどの服装で臨むのが好ましいです。
その神社によって料金設定はさまざまですが、相場は3,000円~20,000円程度になります。
場所によっては神社の敷地内に車を置いて供養できるスペースが設けられていますが、神社に車を持ち込めない場合は神主さんが出張で廃車供養を行ってくれる場合もありますので、事前に問い合わせておきましょう。
供養をするタイミング
廃車供養のタイミングは、「永久抹消登録」をすることが決定したときです。
永久抹消登録とは、その車を今後使用しない場合、自然災害や事故などで使用不可能になってしまった場合、車が盗難で行方不明になってしまった場合に行う登録です。
登録後は二度と公道を走ることはできません。
永久抹消登録は、車を解体後に陸運支局で登録を行いますので、その前の段階でまだ車があるうちに廃車供養を行ってください。
廃車になった車の行方
廃車供養で愛車との別れを惜しんだあとは車解体業者に依頼をして車を解体します。
解体すると二度とその姿を見ることはできませんので、解体前に家族と写真を撮ったり、最後のドライブを楽しんだりしてみてはどうでしょうか。
今まで自分たちの足になってくれた愛車との思い出づくりをしてみましょう。
また、車自体が走行が不可能になっても、車のボディーやパーツ自体はまだ使えるケースが多く、取り外して再利用することもできます。
ボディーは同じ色の車両のみでしか再利用できませんが、オーディオ、タイヤ、ホイールなど、他の車に使用できるパーツを必要としている人はたくさんいます。
ただし、自分でパーツを取り外すのはおすすめしません。
車の解体は認められた解体業者でしか行えないことになっており、自分で解体すると自動車リサイクル法に違反するおそれがあるため、必ず車解体業者に相談してください。
廃車供養後に、愛車が違う車で生まれ変わる方法もぜひ検討してみてくださいね。
供養は査定に影響するのか
廃車時に、そのまま業者に買い取ってもらう方法もあります。
供養をした事実があると、事故を起こした車だと疑われて査定額が下がってしまうのでは?と思う方もいるようですが、そのようなことはほとんどありません。
プロがその車を見れば事故車かどうかはすぐ分かります。
廃車買取で車体の綺麗さは関係ありませんが、今までお世話になった愛車に感謝の意味も込めて綺麗に送り出してあげましょう。
新しい車にも供養を
新しく迎える車にも供養を行っておくといいです。
これから毎日使う方にとって車は大事なパートナーになりますので、「これからよろしく」の意味を込めて車に伝えることができます。
中古車の場合は、前の持ち主から今度は自分がお世話になるという意味を車に伝えることで、自分自身も決意新たに気持ちが引き締まるでしょう。
供養は納車日に行いますが、なるべく縁起のいい日を選んで予約した神社やお寺にそのまま向かってください。
廃車供養のとき同様、男性は黒いスーツ、女性は黒いワンピースなどの厳かな服装で臨むのが好ましいです。
料金は3,000円~10,000円程度で、表書きは神社の場合は「初穂料」、お寺の場合は「祈祷料」と記載し、水引きのかかったのし袋に入れて持参しましょう。
まとめ
普段から車を使用している方は、行動をともにしたパートナーのような存在なので、いざ廃車となると寂しい気持ちが込み上げてきますよね。
廃車供養という儀式を初めて知った方も多いのではないでしょうか。
ご自身で廃車供養を行う場合は、お金もかからず自分の都合で行えるメリットがあり、「愛車にもっと本格的な廃車供養をしてあげたい!」という方は、神社やお寺へ依頼をしてくださいね。
解体前に、新しく生まれ変わらせる方法もあるので、自分が一番納得のいく供養の仕方ができるといいですよね。
長年お世話になった愛車に「ありがとう」の気持ちを示すことが一番の供養になるので、お別れがきたときは気持ちよく送り出してあげると同時に、自分の気持ちにしっかり整理をつけて新しい車を迎えましょう。