「壁にぶつかってフロントバンパーが凹んだ…」
「ボンネットが飛び石で凹んでしまった…」
車の凹みを板金修理に出すと高い費用がかかるため、できることなら自分で修理したいですよね。
そんな方におすすめなのが、ドライヤーを使う方法。家庭にあるドライヤーを使えば、車の凹みを直せる可能性があります。
ただしやり方を間違えると、上手く直らなかったり、余計に車が傷ついたりするリスクもあります。
自分で凹みを直したい場合は、手順や注意点をしっかりと把握してから行うようにしましょう。
当記事を読めば、ドライヤーで車の凹みを直す方法や注意すべきポイントがわかります。
なお、ご自身で修理をするのはあくまでも応急措置です。
行うのが難しいなと感じた場合は、プロに頼むか思い切って売却するのも一つの手段となることは頭に入れておきましょう。
廃車買取業者であるハイシャルに車を売れば、大きな凹みができてしまった車でも高値での買取が期待できます。
出費を抑えて凹みに対処したい方は、ぜひお読みください。 5月中に廃車すると
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ドライヤーで車の凹みは直せる!
序盤にも触れましたが、ドライヤーを使えば車の凹みを直せる可能性があります。
今回ご紹介するのは、車の凹みにドライヤーの熱風をかけ、一時的にやわらかくなった凹みの反対側から押して直すという修理方法です。
それでは具体的にご紹介していきます。
まずは直せる凹みなのか見極めよう
ドライヤーで直せるといっても、すべての凹みが直せるわけではありません。
凹みの種類によっては直せない場合もあるため、まずは自力で直せる凹みなのかを見極める必要があります。
一度、凹んでいる箇所の材質をチェックしてみましょう。
樹脂でできている部分については、ドライヤーで直せる見込みがあります。
樹脂とは、いわばプラスチックのこと。
プラスチックは熱を受けるとすぐに柔らかくなるため、家庭にあるようなドライヤーでも簡単に変形してくれるのです。
車の中で樹脂製となっている主な箇所としては、以下のようなものが挙げられるでしょう。
・バンパー(車体の前後に装備されているパーツ)
・フェンダーアーチ(タイヤの上部あたりにあるパーツ)
・カウルトップパネル(ワイパーの根本あたりにあるパーツ)
・センターピラー(車の左右中央部にある、ドアを保持するための柱)
・サイドステップ(運転席や助手席ドアの下にあるパーツ)
・サイドミラーのガラス周りや付け根
一方で、金属製のパーツは、樹脂製よりも熱や衝撃に強いのが特徴です。
そのため樹脂製品に比べ、かなりの温度で熱する必要があります。
家庭用ドライヤーでは金属を変形させるほどの熱を加えるのはやや困難かもしれません。
金属製であるドアやボンネットなどが凹んだ場合は、修理が少し難しくなりますので注意しましょう。
ドライヤーで車の凹みを直す方法
では、凹みを直す際に必要となる道具や具体的な手順について解説。
・樹脂製パーツの凹み
・金属製パーツの凹み
これらの2つはやり方が異なるため、直し方をそれぞれ紹介していきます。
先ほど述べた通り、金属製のパーツを修理するのは大変です。
しかし、金属が持つ「急激に冷やされると元に戻ろうとする」という性質を利用すれば修理できます。
ただし、修理を自分で行うとなると火傷したり綺麗にできなかったりするリスクも伴うため、しっかりとリスクを理解した上で挑戦してみましょう。
4つの道具を集める
まずは、ドライヤーを含む必要な道具を集めましょう。
凹みを直す上で使用する主な道具は、以下の通りです。
・クロス
・軍手
・ドライヤー
・冷却スプレー
ちなみに、軍手は火傷防止のために使用します。
熱風を当てた場所は高温になるため、直接触れないようにしましょう。
ドライヤーで車の凹みを直す手順
以下からは、車の凹みを直す具体的な手順について解説。
まずは、樹脂製パーツにできた凹みの直し方について紹介します。
1.車の汚れをクロスで落とす
付着した汚れをドライヤーで熱すると、うまく熱が伝わらなかったり汚れがこびりついたりする可能性があります。そのため、まずはクロスでしっかりと拭き取ってください。
2.ドライヤーで温める
凹みにドライヤーの風を当てて温めます。凹み全体を平等に温めるイメージでしっかりと熱してください。
3.凹みを裏から押してみる
しっかりと温まったら、変形しすぎないように注意しつつ裏側から凹みを押してみましょう。元の形に戻ったら成功です。
押す際は火傷に十分お気を付けください。
続いては、金属製パーツにできた凹みの直し方です。
1.車の汚れをクロスで落とす
先ほどと同じように、クロスで汚れを落とします。
2.ドライヤーで温める
金属は樹脂より熱に強いため、より入念に温めましょう。
温める時間は季節や温度によっても異なりますが、凹んだ箇所全体を「触れると火傷する程度」にまで熱するのが目安です。
3.温めた部分を冷却スプレーで冷やす
温めた場所に冷却スプレーをかけます。急速に冷やさねばならないため、ドライヤーの冷風などではなく必ず冷却スプレーを使用してください。
4.2と3を交互に繰り返す
一度行っただけでは元通りにならないケースもあるため、ある程度綺麗になるまで2と3を何度も繰り返しましょう。
ドライヤーで車の凹みを直す際の2つの注意点
ここまで、ドライヤーで凹みを直す具体的な方法について解説してきました。
実際に凹みを直す上では、以下2つのポイントに注意しましょう。
1つ目は、綺麗に修復できない可能性がある点。
ドライバーの方が修理を行うとなると、やはりプロの方に比べて完成度は落ちてしまうのが事実。
失敗したり、うまくいかなかったりする可能性もあるでしょう。
例えば樹脂製のバンパーを直す場合、温めすぎると解けて元に戻らなくなるリスクもあります。
一方で業者の場合、高い技術力を持ったプロのスタッフが担当するため、綺麗かつ確実に直してもらえる可能性がアップするでしょう。
さらに使用する道具もドライヤーではなく専門の器具となるため、信頼性は大きく高まります。
しっかりとしたクオリティや確実性を優先したい方は修理業者に依頼するのがおすすめです。
2つ目は、凹み以外の不具合に気づけなくなるリスクがあること。
車に凹みを見つけた場合、その凹みさえ直せば万事解決だと多くの人が思い込んでしまうでしょう。
しかし凹みができているということは、そのダメージによって凹みそのもの以外にも何かしらの問題が生じている可能性があります。
具体的には、以下のようなものが挙げられるでしょう。
・内部にダメージを負っている
・ほかのパーツも破損している
・ほかの部分の塗装が剥がれている
上記のような問題を放置した場合、あとから突然車が故障したり、どんどん車が錆びていって走行に支障をきたしたりするリスクも。
プロに修理を依頼すれば、凹み以外の箇所の異変に気づいてもらえる可能性が高く、一緒に直してもらえます。
しかしドライバーの方が自分で凹みを直した場合、ほかの異常については気付けなくなってしまうのです。
今後の安全性を考えるのであれば、プロに依頼した方が安心だと言えますね。
板金業者に依頼する際の値段の目安は、次の記事を参考にしてみてください。
修理の費用の目安が早見表で分かります。
ドライヤーで直らなかった時に試したい三つの方法
前半ではドライヤーで車の凹みを直す方法について紹介しましたが、こちらの方法を試しても直らなかったという方もいるでしょう。
ドライヤーで直らなかった方は、以下3つの方法を試してみましょう。
・デントリペアツールを使う
・パテで凹み部分を埋める
・プロに頼む
それぞれについて、詳しく解説していきます。
デントリペアツールを使う
デントリペアツールの「デント」は、凹みという意味。デントリペアツールとは、軽い凹みを直すツールのことです。
ここでは、主なデントリペアツールを4つ紹介します。
1つ目のツールは、バキュームリフター。バキュームリフターとは、簡単にいえば吸盤のことです。
バキュームリフターを利用する場合、凹んだ箇所にバキュームリフターをくっつけて思いきり引っ張ることで直せます。
当アイテム以外に道具を用意する必要はないため、気軽に実施できます。
バキュームリフター自体も1,000〜2,000円とお安めなため、一度購入してみる価値はあるでしょう。
直し方も単純明快なため、初心者でも行いやすい点がメリット。
なお傷の状態によっては、元に戻らなかったり凹みの跡が残ってしまったりすることもあります。
2つ目のツールは、グルーガンです。
グルーとは、接着剤のこと。接着剤を塗ったプレートを車に貼り付け、工具を使って引っ張る形で直します。
道具を使って引っ張るため、バキュームリフターよりも力いらずで直せます。
なお、車を拭くためのクリーナーや引っ張り工具、グルーガンなどのさまざまな道具が必要となるため、コストはやや高くなるでしょう。
3つ目は、ヒートガン。ヒートガンとは、簡単にいえば強力なドライヤーのようなものです。
ヒートガンで凹みを直す場合、先ほど紹介したドライヤーで凹みを直す方法のドライヤーをヒートガンに置き換えて直す形となります。
ヒートガンはドライヤーよりもはるかに高い温度の風を吹き出せるため、表面が柔らかくなりやすくなり修理の成功確率が高まるでしょう。
4つ目は、プッシュツール。プッシュツールは、てこの原理で凹みを直す道具です。
凹みを裏から押し出し、形を整える形で直していきます。
プッシュツールはほかのものに比べてやや専門的な道具であり、使用するためには高いテクニックが必要となります。
さらに複数本用意しないと正しく修理するのが難しくなるため、かかるコストも安いとはいえないでしょう。
パテで凹み部分を埋める
パテとは、ペーストもしくは半固形状になっている接合剤のこと。
車の修理だけでなく模型を作ったり建築を行ったりする際にも使用されるため、一度は聞いたことがある方も多いかもしれません。
修理方法が簡単であるため、初心者でも行いやすいのが特徴。
ただし用意するものが多いため、バキュームリフターなどに比べると費用は高くなり、時間もかかりやすいというデメリットがあります。
パテを使う場合、まずは耐水ペーパーを用いて、凹んでいる場所の周りの塗装を剥がすところから始めます。
塗装を剥がさないと、パテがしっかり表面にくっついてくれないためです。
塗装が剥がれたら、シリコンオフで脂を取りましょう。そして下塗り材を塗ってから、ヘラでパテを盛っていきます。
盛れたらしばらく放置して、パテを乾かしましょう。その後、表面がきれいになるよう耐水ペーパーで磨き上げます。
磨けたら、手で触ってみましょう。見た目にも触り心地にも違和感がなくなったら、塗装を行います。
下塗り材を塗ってから乾かして、カラースプレーを吹きかけます。その後クリアスプレーで仕上げたら、修理は完了となります。
パテを使用した修理にかかる費用は、5,000円〜10,000円程度です。
パテには、以下のように複数の種類があります。
・薄づけパテ:小さな線状の傷向け
・ねんどパテ:曲がった面、細かな面向け
・超軽量パテ:深さ1mm〜3cm以内の傷向け
・厚づけパテ:深さ1mm〜2cm以内の傷向け
凹みの深さなどによって使い分けるようにしましょう。
どうにもならないときはプロに頼む
ここまで、さまざまな道具を用いた凹みの直し方について解説してきました。
初心者でも道具を使えばある程度は修復できるものの、やはりクオリティや確実性はプロに劣ります。
自分で修復を行った結果、さらなる破損や故障につながってしまえば、結局プロに修理を依頼する羽目になります。そうなれば、まさに本末転倒ですよね。
確実に凹みを直したい場合は、思い切ってプロに依頼するようにしましょう。
修理費用が高額なら売却も検討
自分で修理するのが難しい場合は、プロに頼むのが得策です。
とはいえプロに依頼するとなると、やはり大きな費用がかかってしまうもの。
高額な修理費用を払いたくない場合は、車を思い切って売却してしまうのもひとつの選択肢です。
大きな凹みのある車を売る場合、中古車買取業者での売却はおすすめできません。
凹んでいる車は価値が低いので、良い値段をつけてもらえないケースがほとんどであるためです。
凹んだ車を売るのなら、廃車買取業者がおすすめ。
廃車買取業者は、車の内部にあるパーツを再販したりスクラップにして資源化したりすることで利益を得ています。
そのため、車そのものについた傷はあまり買取価格に影響しません。
したがって、大きな凹みがあっても高価買取が狙えるのです。
当サイトハイシャルも、廃車買取業者のひとつ。廃車に詳しいプロが揃っているため、廃車を手放すのが初めての方でも安心してお任せいただけるでしょう。
車を手放したい方は、ぜひご相談ください。
まとめ
最後に内容をおさらいします。
ドライヤーを使えば、車の凹みを直せる可能性があります。
ただしプロに任せるよりも確実性やクオリティは劣るため、より綺麗な仕上がりを期待する場合は業者に依頼するようにしましょう。
修理費用がかさむ場合は、思い切って車を売却するのもひとつの手。
廃車買取業者であるハイシャルなら、大きな凹みのある車にも良い価格が付くかもしれません。
車が凹んで困っている方は、ぜひ当記事を参考にしてください。