エンストといえば、ミッション車のみで起こるイメージが強いですが、
実は、オートマ車であってもエンストが起こるケースはあります。
信号を待っている際に急にエンジンが止まると、『大丈夫なの?』と不安になりますよね。
そこで当記事では、オートマ車が停車中にエンストする具体的な原因や修理費用などについて解説。
記事を読むことでエンストの原因がわかり、適切に対処できるようになるでしょう。
エンストして困っている方は、ぜひお読みください。 5月中に廃車すると
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※普通自動車(1600CC)の場合※軽自動車には自動車税の還付制度はございません※自賠責・重量税の還付金は買取価格に含めて提示します。
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停車中にエンストする5つの原因と修理費用
オートマ車が停車中にエンストした場合に考えられる原因と修理費用は、以下の表のとおりです。
原因 | 修理費用 |
①オルタネーターの故障 | ・軽自動車の場合:4~5万円程度
・普通自動車の場合:5~10万円程度 |
②バッテリーの充電不足・故障 | ・充電:1,000〜2,000円程度
・交換:1万〜3万円程度 |
③エンジン制御に係わるセンサー、コンピューターの故障 | ・O2センサーの交換:16,000〜40,000円程度
・ISCVの洗浄:〜1万円程度 ・ISCVの交換:35,000円〜80,000円程度 |
④燃料ポンプ、フィルターの不良 | ・交換:28,000円〜80,000円程度 |
⑤スパークプラグの異常 | ・パーツ代:2万円程度
・工賃:2万〜9万円程度 |
それぞれの詳細については、以下で詳しく解説していきます。
①オルタネーターの故障
まず最初に、オルタネーターの故障が原因の一つとしてあげられるでしょう。
オルタネーターとは、車両に電気を供給する発電機のこと。
オルタネーターが故障すれば、新たに発電することができなくなってしまいます。
発電ができなくなっても、最初のうちはバッテリーに溜まった電気を使ってエンジンを動かし続けることができます。
しかしバッテリーの電気をすべて使い切ると、エンジンを作動させられなくなり、停止してしまうことにつながるのです。
オルタネーターが故障すると、多くの場合、メーターの中にある警告灯が点灯。
点灯する警告灯はバッテリーのようなマークですが、バッテリーそのものに異常があるのではなく、発電の機能に異常があることを示しています。
メーター内の警告灯が点灯した際は、すぐに整備工場へ車を持って行くようにしましょう。
当ケースの場合、故障したオルタネーターを修理することで対処可能です。
オルタネーターの修理にかかる費用は、4万〜10万円程度。
軽自動車の場合は4万〜5万円ほど、普通自動車であれば5万〜10万円ほどかかります。
修理費用を少しでも安くしたいという方は、中古品やリビルト品を使用するのがおすすめ。
中古品・リビルト品の場合、新品の半額程度で購入できるケースもあります。
ただし新品以外を使用すると、保証がないことも多いという点については知っておかねばなりません。
新品の場合、万が一交換した直後に故障したら無料で修理や交換を行ってくれます。
しかし中古品やリビルト品の場合は、すぐに壊れても自分のお金で修理しなければならないケースがほとんどとなるのです。
安さと安心さのどちらをとるか、じっくりと検討してみましょう。
ちなみにオルタネーターの寿命の目安は、走行距離10万キロもしくは10年です。
寿命が迫ってきたら、安全のためにも点検や交換を行うようにしましょう。
②バッテリーの充電不足・故障
続いて考えられるのが、バッテリーの充電不足や故障です。
バッテリーとは、エンジンを始動させたりライトなどに電力を与えたりしてくれるパーツのこと。
以下の3つのシチュエーションとなった場合、バッテリーの充電不足やバッテリー上がりに陥る可能性が高まります。
- 信号待ちなどによって停車した
- バッテリーが弱っている
- 電装品をたくさん使っている
信号待ちなどのために車を停車させると、エンジンの回転数は走っている時の半分になります。
バッテリーはエンジンの回転を利用して充電されているため、エンジンの回転数が減ることで、バッテリーが充電される量も減ってしまうことに。
バッテリーが弱った状態でエアコンなどの電装品をたくさん使い、さらに信号待ちによってエンジンが低回転になれば、バッテリーの充電は大きく減少することになるでしょう。
バッテリーの充電は、ガソリンスタンドやカー用品の専門店などで行えます。費用は1,000〜2,000円程度です。
また、単にバッテリーが上がっただけでなく、バッテリーが故障したケースも考えられるでしょう。
バッテリーが故障していた場合、交換を行う必要があります。
バッテリーの交換にかかる費用は、安いものであれば1万円程度。
純正で性能の良いモデルを使用するのであれば、3万円程度はかかるでしょう。
バッテリーは、2〜3年程度で寿命がきます。
寿命が近づいてくると、セルモーター(エンジンを始動させるためのモーター)の回りが遅くなったり、ヘッドライトが暗くなったりといったサインが車に現れるように。
オルタネーター同様、寿命が近づいたら点検や交換を行うようにしましょう。
③エンジン制御に係わるセンサー、コンピューターの故障
次に、エンジン制御に係わるセンサーやコンピューターが故障したケースも考えられるでしょう。
車にはさまざまなセンサーが付いていますが、エンストに関わるものとしては以下の2つが挙げられます。
- O2センサー(エアマスセンサー)
- ISCV(アイドリング・スピード・コントロール・バルブ)
O2センサー(エアマスセンサー)とは、排気ガス中のO2(酸素)の濃度を測るセンサーのこと。
酸素量を測定することで、エンジンが正常に動くよう調整しています。
アイドリングの際エンジンの回転が安定していなかったり、大きな振動を感じたりした場合は、
O2センサーを疑うようにしましょう。
O2センサーの交換にかかる費用は、16,000〜40,000円程度です。
O2センサーは、10年もしくは走行距離10万キロ程度で寿命が来るとされています。
2つ目は、ISCV(アイドリング・スピード・コントロール・バルブ)。
こちらは名前の通り、アイドリングの回転数を調整するためのパーツです。
ISCVに不調が見られる場合は、洗浄もしくは交換を実施しましょう。
洗浄にかかる費用は、プロに依頼した場合〜1万円程度となります。
DIYで洗浄することで、かかる費用を節約できます。ただし、自分で行えば失敗する確率が高まる点はデメリットだと言えるでしょう。
車の走行を支えるパーツをうまく洗浄できなければ、安全面で支障をきたすケースも。
車に詳しくない方や安全性を重要視したい方は、プロに任せるのが安心です。
交換を行う場合、かかる費用は35,000円〜80,000円程度。
車種によっては作業が難しいケースもあることから、やや高めの価格となっています。
④燃料ポンプ、フィルターの不良
燃料ポンプやフィルターの不良によっても、エンストが発生することがあります。
燃料ポンプとは、エンジンの中に燃料(ガソリン)を供給するパーツのこと。
ポンプが詰まっていたり漏れていたりすると、必要な燃料をエンジンに送り出すことができなくなってしまいます。
下記のような症状が見られた場合は、燃料ポンプやフィルターを疑うようにしましょう。
- エンジンがスムーズに始動しない
- 走っている最中にエンジンの調子が乱れる
燃料ポンプ・フィルターに問題があった場合は、交換をする必要があります。
交換にかかる費用は、28,000円〜80,000円程度です。
燃料ポンプは、走行距離10万キロもしくは10年程度で寿命が来ます。
⑤スパークプラグの異常
続いて考えられるのは、スパークプラグの異常です。
スパークプラグは、エンジンを始動させるときに高電圧の放電を行うパーツ。
スパークプラグの調子が悪いと、エンジンがうまく作動しなくなってしまうのです。
以下のような症状が見られた場合は、スパークプラグに問題があると考えてよいでしょう。
- 速度が30㎞/h程度しか出ない
- 何の前触れもなく「ストン」とエンストする
スパークプラグに異常が見られた場合は、部品を交換することで対処する必要があります。
交換にかかる費用は、合計で4万〜11万円程度。
内訳としては、パーツ代がおよそ2万円、工賃がおよそ2万〜9万円となります。
スパークプラグは10年もしくは走行距離10万キロ程度で寿命が来るため、寿命が近づいてきたら点検・交換を実施してください。
車の操作ミスによってエンストになることも
上記で紹介してきた原因以外に、オートマ車のエンストは、車側の故障ではなく操作ミスで引き起こされるケースもあります。
エンストといえば、主にミッション車での操作ミスで発生する現象というイメージが強いですが、近年は国から注意喚起が出されるほどオートマ車にも多い事例となっているのです
エンストを発生させる操作ミスの例としては、以下のようなものが挙げられるでしょう。
- 急な坂道でシフトレバーをD(前進走行のレンジ)にしたまま惰性で後ろに下がった
- R(後退のレンジ)にしたまま惰性で前進した
- プッシュスタート式の車においてエンジンの掛け方を誤り、エンジンが始動していない状態で走行した
国土交通省が発表したデータによると、平成23年から平成25年までの間でエンストなどのトラブルが以下のような割合で発生しています。
- Dレンジにしたまま後退:9%
- Rレンジにしたまま前進:27%
- エンジンが始動していない状態で走行:36%
急な坂道で車を動かす際は、走り出す前に必ずシフトレンジの位置と車の進む方向が合っているかをチェックするようにしてください。
また、エンジンが始動していない状態での走行を防ぐためにも、メーターパネルの警告灯やタコメーター(エンジン回転計)を見てエンジンの状態を確認するようにしましょう。
エンジン回りの修理にはお金がかかる
当記事では、オートマ車が信号待ちなどの際にエンストする原因や対処方法について解説しました。
ミッション車でエンストした場合、オルタネーターの故障やバッテリーの充電不足など、さまざまな原因が考えられるでしょう。
故障したパーツによっては、数万円以上の高額な費用を払わねばならないケースもあります。
費用が高すぎると感じた場合は、思い切って廃車にしてしまうのもひとつの手でしょう。
エンストが起きるような故障箇所のある車を売る場合、中古車買取業者やディーラーへの売却はおすすめできません。
中古車買取業者・ディーラーは車をそのまま再販する目的で買い取っているため、故障している価値の薄い車には良い価格をつけにくいのです。
壊れた車を売りたいのであれば、廃車買取業者への売却がおすすめです。
廃車買取業者とは、その名の通り廃車を専門で買い取っている業者のことです。
中古車買取業者やディーラーは、買い取った車を車として売る場所。
対して廃車買取業者は、車の中からまだ使えるパーツを取り出して、リサイクル部品として販売する形で利益を出しています。
つまり車自体の需要と業者側が得られる利益は、必ずしもイコールで結びつきません。
そのため中古車買取業者などとは違い、車自体の価値が薄くても高値で買い取ってもらえる可能性があるのです。
もうすぐ車を乗り換えようと思っている方や、修理費用が高すぎると感じた方は、ぜひ廃車買取業者である当サイト「ハイシャル」にご相談ください。
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エンストするオートマ車にお困りの方は、ぜひチェックしてみてくださいね。 0120-610-262