「古い車を廃車したいけど、そもそも廃車とは?」
「永久抹消登録?一時抹消登録?なにがも違うの?」
「廃車手続きをしたいけど、流れや必要書類を知りたい!」
このように思っていませんか?
古い車や不要な車を処分する場合には、車を解体(スクラップ)にするだけではなく、廃車手続きが必要です。
正しい手続きをしないと払う必要のない自動車税がかかったり、受け取れるはずの還付金が減ることも。
そこで今回は、普通車を廃車するときの必要書類・手続きの流れを行政書士の永野さんに聞いてきました。
なお、当サイト「ハイシャル」では廃車手続きを無料で代行しています。廃車手続きが面倒だと感じた方は、ぜひ一度お問い合わせください。
そもそも廃車とは?
廃車と聞くと、どんなイメージを思い浮かべますでしょうか?
また、一時的に車を使用せず車の登録を一時的に抹消する(一時抹消登録)のも廃車の手続きの1つです。
廃車手続きをしないとどうなる?
廃車手続きなんてしなくて別に困らないのでは?と思った方がいるかもしれません。
もし、運輸支局での廃車手続きをしない場合は、自動車税を支払い続ける義務があります。
廃車したつもりが手続きができておらず、次年度の自動車税の納税通知書が届いたというトラブルを避けるためにも廃車手続きは確実に済ませましょう。
廃車手続きをする場所
これらの廃車手続きをするのは、「使用の本拠の位置」を管轄する運輸支局になります。
「使用の本拠の位置」とは、車の使用者の住んでいる場所で 基本的にはご自宅の住所です。 もし、不明な場合は車庫証明に記載があります。
ですので、平日会社勤めの方にとって時間の調整が難しいこともあります。
もし、廃車手続きを代行したい場合は当サイト「ハイシャル」までお問い合わせください。
廃車手続きを無料で代行するほか、どんな車でも0円以上で買取します。
廃車手続きの種類は3種類
廃車とはなにかをお伝えしたところで、廃車手続きの種類をご説明します。
廃車手続きといっても、実は3種類あります。
次章からは、それぞれの詳細をみていきます。
永久抹消登録の必要書類や流れ
永久抹消登録とは、登録情報を完全に抹消し、車の解体を行った上でナンバープレートも返却する手続きです。
一般的に廃車手続きをするというのは、永久抹消登録のことを指していることが多いです。
永久抹消登録の必要書類
永久抹消登録に必要な書類は次の通りです。
解体をしないといけない手続きのため、解体を証明できるものが必要になります。
必要書類 ※クリックすると詳細を見れます |
▼自宅や車にあるもの
▼役所で発行する書類 所有者の印鑑証明書(発行後3ヶ月以内のもの) ▼運輸支局にある書類
▼解体を証明できるもの
※住所や名前が車検証と違う、または車の所有権がローン会社にある場合、廃車手続きで別途必要になる書類をご確認ください |
*1 移動報告番号・・・リサイクル券番号のハイフンを除いた番号
*2 解体報告記録日・・・車の解体が完了した日付。引取業者に聞くか、自動車リサイクルシステムで、車台番号下4桁と登録番号(車両番号)を入力すると確認できる
永久抹消登録の手続きの流れ
書類について説明したところで、永久抹消登録の手続きの流れをお伝えします。
自動車解体業の資格を持ったリサイクル業者に車を解体してもらいます。②必要書類の準備
必要書類を集めます。手数料納付書、永久抹消登録申請書は運輸支局窓口に設置されています。③ナンバープレートを返却
ナンバープレート(前後2枚)を返納します。返納確認印が手数料納付書に押されます。
④書類を記入し、窓口に提出
記入例に従い永久抹消登録申請書を記入し、準備した書類と一緒に窓口に提出。
※地域によっては、自動車税申告書が必要
⑤税事務所へ永久抹消登録の申告
税申告窓口に永久抹消登録をした旨を申告。約2ヵ月後に県税事務所から自動車税が還付されます。
※地域によっては自動車税申告書が必要
永久抹消登録の還付金について
3月以外に普通車の廃車手続きが完了した場合は、前述のように県税事務所から自動車税の還付を受け取れます。
対象の場合は、永久抹消登録申請書の自動車重量税還付申請欄に住所や振込口座などを記入してください。
具体的な還付額は、重量税税の還付金の早見表でチェックしてください。
郵送で還付通知書が届くので、指定の金融機関に持っていくことで還付金を受けとることができます。
詳しい還付額や手順については自賠責保険の還付額を紹介したこちらの記事をご参照ください。
ハイシャルでは、運輸支局での廃車手続き・自賠責保険の解約手続きも無料代行しているのでぜひお気軽にご相談いただければと思います。
一時抹消登録の必要書類や流れ
一時抹消登録とは、車の解体を行わず一時的に車の登録を抹消する手続きです。
「中古車新規登録」をすることで、再び公道を走れる状態になります。
- 入院や海外転勤で一時的に車に乗れないが、今後乗る可能性がある場合
- 車の解体までに時間がかかるなど、すぐに永久抹消登録ができない場合(新たな自動車税の課税を発生を防ぐため)
車を解体(スクラップ)にしませんが、廃車手続きの1つになります。
一時抹消登録の必要な書類
一時抹消登録に必要な書類は次の通りです。
必要書類 ※クリックすると詳細を見れます |
▼自宅や車にあるもの
▼役所で発行する書類 所有者の印鑑証明書(発行後3ヶ月以内のもの) ▼運輸支局にある書類 ※住所や名前が車検証と違う、または車の所有権がローン会社にある場合、廃車手続きで別途必要になる書類をご確認ください |
一時抹消登録の手続きの流れ
一時抹消登録の手続きの流れは次の通り。
①必要書類の準備
上記の書類を集めます。手数料納付書、一時抹消申請書は運輸支局窓口で取得できます。
②抹消登録手数料の支払い
運輸支局内で手数料分(350円)の印紙を購入し、手数料納付書に貼ります。
③ナンバープレートを返却
窓口でナンバープレート(前後2枚)を返納し、手数料納付書に返納確認印をもらいましょう。
④書類を記入し、窓口に提出
記入例に従って、一時抹消申請書を記入します。都道府県によっては、自動車税申告書が必要です。
窓口から登録識別情報等通知書を受け取るまで待機しましょう。
⑤税事務所へ一時抹消登録の申告
登録識別情報等通知書を受け取り、自動車税申告書を税申告窓口に提出し手続き完了です。
約2ヵ月を目安に自動車税が県税事務所から月割りで還付されます。
一時抹消登録の還付金について
一時抹消登録の場合、還付金はどうなるのでしょうか?
解体届出の手続きの流れ
解体届出とは、一時抹消登録した普通車を解体した後に登録を完全に抹消する手続きです。
軽自動車でも同様に「解体届出」と呼ばれています。
- 一時抹消登録した車を使わないことになった
- 盗難に遭った車が見つからなかった
解体届出の必要書類
解体届出の必要書類は次の通り。
必要書類 ※クリックすると詳細を見れます |
▼自宅にあるもの
登録識別情報等通知書 ▼運輸支局にある書類 ▼解体完了後に確認するもの
※住所や名前が車検証と違う、または車の所有権がローン会社にある場合、廃車手続きで別途必要になる書類をご確認ください |
*1 移動報告番号・・・リサイクル券番号のハイフンを除いた番号
*2解体報告記録日・・・車の解体が完了した日付。引取業者に聞くか、自動車リサイクルシステムで、車台番号下4桁と登録番号(車両番号)を入力すると確認できる
登録識別情報等通知書を紛失した場合、運輸支局で手続きが必要です。
手順は登録識別情報等通知書に関する記事をご参照ください。
解体届出の手続きの流れ
解体届出の手続きの流れは次の4ステップです。
① 解体業者に引き取り依頼
自動車解体業の資格を持った専門業者に車を解体してもらいます。
②必要書類の準備
必要書類を準備します。解体届出書や手数料納付書は運輸支局に置いてあります。
③ 書類の提出
運輸支局窓口で解体届出書(OCR申請書第3号様式の3)を記入し事務所に提出。
記入例はこちらをご参考ください。
④ 税事務所へ解体届出の申告
自動車税申告書を税申告窓口に提出し、手続き完了です。
約2ヵ月を目安に自動車税が県税事務所から月割りで還付されます。
1ヵ月以上自賠責保険の契約期間が残っている場合、保険会社に解約申請すると月割で解約返戻金が受けられます。
廃車手続きで別途必要になる書類
一般的にはこれまでご説明してきた書類で手続き可能です。
しかし、次のような場合は追加で書類が必要になります。
相続を受けた場合
所有者がお亡くなりになり、車を相続した場合には下記のような相続に関する書類が必要です。
- 被相続人の戸籍謄本
- 遺産分割協議成立申込書
詳しくは故人の車の売却・廃車に関するこちらの記事をご参照ください。
所有者がローン会社やディーラーの場合
車検証の所有者欄がローン会社やディーラーの場合は、所有権解除の書類が必要です。
もし、ローンの支払いが完了していれば、ローン会社に問い合わせると発行してもらえます。
※ローンの返済がまだならば、この書類は発行してもらえないため、廃車ができません。
所有者の氏名・住所と印鑑証明書の情報が一致しない場合
引越し等で、車検証の情報と現所在地の情報を紐づけるために下記の書類が必要です。
- 引越しが1回の場合:住民票
- 引越が2回以上の場合:戸籍の附票
- 結婚・離婚等で氏名が変わった場合:戸籍謄本 or 戸籍の抄本
廃車を代理人に依頼する場合
代理人や廃車買取業者などに手続きを代行してもらう場合は、委任状が必要です。
詳しくは、委任状の説明や詳しい書き方の記事をご参照ください。
廃車手続きを丸投げしたいなら専門の業者に依頼しよう
ご説明してきたように自分で廃車手続きをする場合、手間がかかります。
もし、手続きする手間や時間を節約したいなら、専門業者に依頼するのがおすすめです。
車の引き取り・解体・運輸支局での廃車手続きまですべてを丸投げすることができます。
解体業者を探して車の解体を依頼する手間や、平日9〜16時に運輸支局に行く時間も節約できます。
廃車買取業者に依頼する場合は、必要な書類の数も少なくできます。
ハイシャルも廃車買取業者の1つ。24時間365日廃車手続きの受付をしているので、ぜひ一度問い合わせしてみてください。