「デフ付近から異音がする…故障してるのかな?」
「ハンドルを左右に振ると、コトコト音が鳴る…」
上記のような疑問や不安を抱えていませんか?
ハンドルに違和感がある場合や異音がする場合、デフが故障している可能性があります。
車に故障した部分がある状態で走り続けると事故につながる可能性も高まるため、早めに対処したいですよね。
ちなみにデフとは、左右の駆動輪の間にあるパーツのこと。「デファレンシャルギヤ」の略称で、差動装置とも呼ばれます。
車がカーブを曲がる際、タイヤの回転数は左右で差が出てきます。この差を埋めることで、スムーズに曲がれるようにするのがデフの役割です。
当記事では、デフが故障した際に見られる症状や故障の原因、修理費用について解説。
記事を読むことで、デフの故障にスムーズに対応できるようになるでしょう。
デフが壊れたのではないかと不安に感じている方は、ぜひお読みください。 12月中に廃車すると
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デフが故障した際の症状
まずは、デフが故障した際に起こりうる症状について解説していきます。
以下のような症状に心当たりがある方は、デフの故障を疑いましょう。
・走行中に異音がする
・ハンドル操作に違和感がある
それぞれの詳細については、以下で詳しく解説します。
走行中に異音がする
デフが故障していると、走行中にフロント部分から「ゴー」「ゴツン」「ゴンッ」といった異音が聞こえてきます。場合によっては、走行中に「ウィーン」という唸り音がすることもあります。
音が鳴る理由は、デフが正常でないと左右のギアがうまく噛み合わなくなるため。
デフは本来、内部にあるギアを噛み合わせる形で回転の差を埋めています。
デフが壊れると噛み合わせが悪くなるので、異音が発生するようになるのです。
ハンドル操作に違和感がある
ドライブ中、ハンドル操作に違和感を抱いた場合もデフの故障を疑いましょう。
はじめに解説した通り、デフはカーブ時における左右の回転数の差を調整してくれる装置です。そのためデフが壊れている場合、主にカーブを曲がった際に異常が出てきます。
具体的には、曲がる際にハンドルへ振動が来ることがあります。
カーブを曲がるときの車輪の回転数がずれることで、ハンドルが振動してしまうのです。
そのほか、カーブを曲がるときに詰まったような感覚を覚えた際も故障している可能性があります。
円滑にカーブを曲がるための装置であるデフが壊れることで、スムーズに曲がれなくなってしまうためです。
【ケース別】デフの故障の原因と修理費用
ここまで、デフが壊れた際に見られる主な症状について解説しました。
では、なぜデフは壊れてしまうのでしょうか。
デフが故障する主な原因と原因別の修理費用は、以下の表の通りです。
原因 | 修理費用の目安 |
デフオイルの劣化 | 1,000〜1万円(デフオイル代)+2,000円(工賃) |
デフオイルの漏れ | 5万円 |
デフ内のベアリングの異常 | 12万〜14万円 |
経年劣化による損傷 | 1万(パーツ単体)〜5万円(アッセンブリ交換) |
それぞれについて、以下で詳細に解説していきます。
デフオイルの劣化・漏れ
1つ目に考えられる原因は、デフオイルの劣化・漏れです。
デフオイルとは、デフを正しく動かすために必要となるオイルのこと。
デフオイルが漏れる原因としては、以下のようなものが挙げられます。
・デフオイルを過剰に入れた
・飛び石などを受けてデフケース(デフの部品のひとつ)が破壊された
・オイルシール(オイルが漏れるのを防ぐ部品)が劣化した
・ボトルが緩んでいる
デフオイルが劣化したり漏れたりすると、デフが正常に働かなくなります。最悪の場合、デフの中にあるギアが壊れて車が走行できなくなる危険性も。
デフが漏れているのを発見したら、すぐに対処する必要があります。
デフオイル漏れの修理にかかる費用は、部品代と工賃を合わせて5万円程度です。
上記の通り、デフオイルが漏れているということはオイルシールやデフケースといった何かしらのパーツが壊れている場合がほとんど。
デフオイル漏れに対処する場合、壊れている部品を直した上で組み替える作業まで行わねばならないため、費用は高めとなってしまうのです。
デフオイル漏れだけでなく、劣化についても対策を行っていく必要があります。
デフオイルは時が経つにつれて酸化し劣化していくため、定期的に交換しなければなりません。目安として、2年が経過するか走行距離が5万kmを超えたら交換するようにしてください。
デフは主にカーブを曲がる際に使用されるパーツであるため、曲がり道の多い場所をよく走るという方はさらに定期的な交換を行った方が良いでしょう。
デフオイルそのものの価格は、1,000〜1万円程度が相場。メーカーによっても大きな差があります。
交換をプロに依頼する場合、プラスで2,000円程度の工賃が発生します。交換にかかる時間は、15分程度です。
デフ内のベアリングの異常
続いて考えられる原因は、デフ内にあるベアリングの異常です。
ベアリングとは、回転をサポートするパーツのこと。
デフの中にあるギアがスムーズに回ってくれるのは、ベアリングのおかげです。
ベアリングは長い間使用していくうちにどんどんすり減り、動作しにくくなっていきます。
ベアリングが劣化するとタイヤの回転数をうまく調整できなくなっていき、曲がりにくくなってしまうのです。
ベアリングに異常がある場合、基本的には交換で対処することとなります。
ベアリングの交換にかかる費用は、12万〜14万円程度。やや高めとなっていますが、放置しているとますます症状がひどくなってしまうため、気づいたらすぐに交換しましょう。
経年劣化による損傷
オイルにもベアリングにも異常がない場合、経年劣化によってデフ自体が損傷したり壊れたりしたことが原因だと考えられます。
デフオイルを定期的に交換していれば、デフはそうそう壊れません。
とはいえ走行距離が伸びていけば、それだけパーツの摩耗や劣化は激しくなっていくもの。長く乗っている車であれば、デフが壊れてしまう可能性も十分にあるでしょう。
デフが壊れたということは、車自体もかなり古くなっているということ。
ドライバーの中には、デフが壊れたことをきっかけに車を買い替えるという人もいます。
デフは明確な交換時期が決まっていないため、走行距離や年数によって寿命を判断するのは困難。
先ほど紹介した故障時の症状が見られたら交換する、という形になります。
デフが壊れたまま走ると安全運転が難しくなるため、損傷したら早めに交換を行いましょう。
デフの交換は、ジャッキという機械装置で車を持ち上げて行います。
場所の観点から見ても外しにくい上、デフ自体も重みがあるため、初心者の方が自分で交換することは原則できません。
デフを交換する際は、整備工場などのプロに任せるようにしてください。
デフの交換にかかる費用は、工賃込みで1万〜5万円程度。
単体のパーツであれば1万円程度で済みますが、アッセンブリ交換を行った場合は5万円程度かかります。
ちなみにアッセンブリ交換とは、細かなパーツごとではなく組み立てられたパーツすべてを一気に交換すること。
アッセンブリ交換すべきか否かは車の状態によっても異なるため、整備工場のスタッフに相談してみましょう。
修理費用がかさむなら車の乗り換えも検討
デフが故障した状態で走り続けると、カーブを曲がるのが難しくなったり、走行不能になったりするリスクがあります。
とはいえ故障の原因によっては、数万〜数十万円という高額な費用が発生するケースも。修理費用が高すぎる、と頭を抱えてしまった方もいるかもしれません。
修理費用が高額になりそうな方は、思い切って車を手放してしまうのも手でしょう。
先ほど解説した通り、デフはほかの部品に比べて壊れにくいパーツ。デフが壊れたということは、ほとんどの場合長い距離を走ってきたという証拠です。
長く乗ってきた車であれば、デフの故障を機に車を乗り換えるのも良いでしょう。
車を手放す場合は、廃車買取業者に依頼するのがおすすめ。
デフなどのパーツが壊れている車をディーラーや中古車買取業者に売った場合、あまり良い値段をつけてもらえないケースがほとんどです。
理由は、これらのお店は買い取った車を再販して利益を得ているため。壊れた部分のある車は再販しにくいので、良い値をつけられないのです。
一方で廃車買取業者の場合、車から取り出したパーツを売ったり、スクラップにして資源にしたりすることで利益を得ています。
車の一部が故障していても利益に支障が出ないので、デフが壊れていても高価買取が狙えるのです。
当サイト「ハイシャル」も、廃車買取業者のひとつ。
廃車に詳しいプロのスタッフが徹底的にサポートするため、廃車手続きに慣れていない方でも安心です。
デフが壊れた車を手放す際は、ぜひご相談ください。