事故車はディーラーで下取り可能？減額されやすい理由と2つの注意点を解説

2024 8/23

2024年8月23日

事故により愛車が傷ついたら、売却するか修理に出すべきか悩みますよね。

年式が古くなっていたしちょうどいい機会だからと乗り換えを検討する場合、「事故車って下取りサービスを利用できるの？」と疑問を抱くかもしれません。

結論から申し上げますと、事故車でも下取りは可能です。

ただし、損傷具合が大きい場合やエンジンなどの重要な部品が故障した場合は、高額な修理費用がかかるので基本的には売却がおすすめです。

車の売却方法は大きく分けて以下の3つがあります。

※↑該当する項目に移動します

この記事を見つけられた方は、ディーラーで新車と引き換えに下取りを依頼しようと考えておられるのではないでしょうか。

事故車を下取りに出すときに生じる問題点や査定落ちになるケースについて知りたい方は、記事前半部分をご確認ください。

後半部分では事故車を下取り以外でお得に売却する方法をご紹介しています。

また、事故の規模が大きく、廃車にするしかないほど損傷している場合は、「ハイシャル」にお任せください。

弊社ハイシャルでは、事故車の高額買取実績が多数ございます。

ぜひ一度、下記より無料査定をお申し込みください。

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事故車は下取り価格がつきにくい理由

冒頭で事故車でも下取りは可能だとお伝えしましたが、一般的に無事故車と比較して50％〜70％の価格になることが多いです。

ディーラーで下取りした車は、基本的に中古車販売業者向けのオークションに出品されます。

そのため、修理が必要な事故車の場合は下取り価格がつきにくいのです。

下取りされた車の流れを図で表しています。

事故車の下取り価格がつきにくい理由については以下の項目で詳しく解説します。

※↑該当する項目に移動します

ちなみに本記事での事故車とは「修復歴車」のことで、交通事故にあった車すべてに該当するわけではありません。

よく間違われることが多いので、以下の経歴の違いを覚えておきましょう。

事故歴	事故や災害に巻き込まれた経歴
修理歴	損傷箇所や程度を問わず車を修理した経歴
交換歴	部品の交換を行った経歴
修復歴	車のフレーム（骨格）部分を破損または修理した経歴

下取りに出す前に事故車がどのような問題を抱えているかを知ることで、売却時に損をすることなくお得に乗り換えができます。

事故車の再販は高い修理代が必要だから

事故車を再販するためには修理が必要ですが、損傷個所や程度によっては高額な修理費用がかかります。

修理をして再販する場合に利益が生まれるかを下取りの判断基準にするので、修理代がかかる事故車は下取り価格が低くなりやすいです。

修理費用が高額になりやすい要素は以下の3つです。

部品の交換
工賃
塗装＆調整

※これについては↓下記の記事で詳しく解説しています。

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事故によりエンジンやトランスミッション、フレームなどの重要な部品が壊れると、非常に高額な交換費用がかかります。

例えば、エンジンを交換する場合リビルト品（車から取り外した後新品に近い状態まで戻す作業を行った中古部品）であっても50万円前後かかります。

事故車の場合は普通の部品故障と異なり、車体の修理後に見た目や性能の回復のために車の塗装や微調整作業を行います。

車両の修理は整備士に依頼する必要があるので、複雑な作業量に見合った工賃も含めて修理費用を請求されます。

特に最近の乗用車は、ボディー全体をフレームとするモノコックフレームが採用されているため、へこんだ場合は板金加工をします。

「板金加工（車本体の変形した部分を元の状態に戻す作業）」はへこみやゆがみの修正を行った後に塗装も施すので、高度な技術が必要で修理費用も高額になりがちです。

そのうえ損傷箇所や程度によっては、修復歴が付く可能性があります。

下取り価格は事故車の修理費用を差し引いているので、修理する箇所が多い場合や高額な修理費用がかかる部位を損傷した場合は、大幅に減額されます。

また、修理費用が高額になると判断された場合は廃車にするしかないと言われる可能性があります。

ディーラーで廃車にする場合についてはこちらの記事で解説しています。

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中古車市場での需要が低いから

ディーラーで下取りした車は、基本的に中古車販売業者向けのオートオークションに出品されます。

事故車はこうした中古車市場での需要が低いため、ディーラーも慎重になります。

需要が低い理由は以下の2つです。

事故歴がある車は買い手がつきにくい
市場価値の低下

事故歴がある車は、修理後の耐久性や故障部分の再発に対する不安、縁起が悪いなどの理由から中古車購入を検討する多くのユーザーから避けられる傾向にあります。

オークションに参加する中古車販売店は、この傾向から買い手がつきにくい車を抱えることはリスクが高いと判断して入札に慎重になります。

ちなみに、オートオークションの査定では事故歴がある車は無事故車と比べて大きく評価が落ちるので、価格も高額とは言えません。

以上のことから、中古車市場での需要が低い事故車は下取り価格を下げざるを得ないのです。

下取りを断られる2つのケース

事故車は、以下2つのケースではディーラーから下取りを断られることが多いです。

※↑該当する項目に移動します

これらのケースを理解しておくことが、適切な売却方法を考えるうえで重要です。

査定落ちになる車に関してはこちらの記事でも解説しています。

合わせてご確認ください。

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修復歴がつく部位を損傷している車

事故により修復歴がつく部位を損傷している車は、まっすぐに走行できなかったり、強度が低下したりして安全性の確保ができないので、下取りを断られることが多いです。

ここでは、「修復歴の定義」や「なぜ修復歴がつくと下取りを断られてしまうのか」について詳しく説明します。

中古自動車査定基準によると修復歴車とは、

交通事故やその他の災害により、自動車の溶接接合されている骨格部分に欠陥が生じたものまたは、交換や修復を行ったもの

と示されています。

とはいえ、車のどこが骨格部位にあたるかはわかりませんよね。

そこで、損傷すると修復歴がつく部位を以下の表にまとめました。

あなたの車の状態と照らし合わせて、参考にしてください。


名称	位置・役割
①フレーム（サイドメンバー）上図：赤色	前方の左右に位置車両全体の強度を保つ
②フロントクロスメンバー上図：オレンジ色	①に直接溶接接合エンジンやサスペンションを支える
③インサイドパネル上図：黄色部分	左右のフェンダーの内側に位置車両内部の強度を支える
④ピラー上図：黄緑色	車両の両サイドに位置全ドアと天井をつなぐ
⑤ダッシュパネル上図：緑色	前部分に位置エンジンルームとキャビンを仕切る
⑥ルーフパネル上図：水色	天井部分を構成全体の強度を保つ
⑦ルームフロアパネル上図：青色	床部分を構成車両の構造的な安定性を支える
⑧トランクフロアパネル上図：紫色	後方部にあるトランク部分収納場所の安定性を保つ
⑨ラジエーターコアサポート上図：ピンク色	ラジエーターを支える位置エンジンの冷却システムに影響

名称

位置・役割

①フレーム（サイドメンバー）

上図：赤色

前方の左右に位置

車両全体の強度を保つ

②フロントクロスメンバー

上図：オレンジ色

①に直接溶接接合

エンジンやサスペンションを支える

③インサイドパネル

上図：黄色部分

左右のフェンダーの内側に位置

車両内部の強度を支える

④ピラー

上図：黄緑色

車両の両サイドに位置

全ドアと天井をつなぐ

⑤ダッシュパネル

上図：緑色

前部分に位置

エンジンルームとキャビンを仕切る

⑥ルーフパネル

上図：水色

天井部分を構成

全体の強度を保つ

⑦ルームフロアパネル

上図：青色

床部分を構成

車両の構造的な安定性を支える

⑧トランクフロアパネル

上図：紫色

後方部にあるトランク部分

収納場所の安定性を保つ

⑨ラジエーターコアサポート

上図：ピンク色

ラジエーターを支える位置

エンジンの冷却システムに影響

損傷箇所が①～⑨のパーツのどれかに該当すると「修復歴車」とみなされます。

車体の骨格部分は、車両の構造的な強度を保つために重要な役割を果たします。

骨格部分を損傷してしまうと、たとえ完全に修理を行ったとしても本来車両が持つ耐久性や安全性よりは低下してしまいます。

そのため、中古車市場において修復歴のある車は大きく価値が下がります。

また、オークションに出品すると査定士による評価点がつけられますが、修復歴車や事故現状車の場合は点数が付くことはなく、査定額も大幅に下がります。

修復歴がある車を売却する場合は、中古車買取業者や廃車買取業者などに相談し、専門の査定士に依頼することで、適切な評価を受けることができます。

自走ができずレッカーが必要な車

事故により自走ができない車は、移動や取り扱いに手間がかかる上に追加のコストが発生するため、ディーラーでの下取りが難しくなることがあります。

さらに、車をレッカー車でディーラーまで運ぶ場合、運んでいる最中に車両にさらなる損傷が加わるリスクもあります。

また、任意保険についているロードサービスは、基本的に走行中に走れなくなった時に最寄りの修理工場まで運ぶためのサービスであるため、下取りに出すために利用することはできない可能性が高いです。

以上のことから、自走できない車を売却する場合はディーラー以外の買取業者も売却先として視野に入れることをおすすめします。

例えば、事故車の買取を専門としている業者や廃車買取業者であれば不動車でも買取ができます。

こちらの記事では、自走できない車をなるべく高く売却する方法を紹介しています。

合わせてご確認ください。

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事故車の下取り価格が低い場合のおすすめ売却先

事故車の下取り価格が低い場合は、ディーラー以外の売却先を検討するのも一つの手です。

ここでは、事故車を効率的に売却できる方法をご紹介します。

※↑該当する項目に移動します

事故による損傷具合が軽度の車の売却は中古車買取業者

事故による損傷が軽度で、自走できる状態であれば中古車買取業者に査定を依頼することをおすすめします。

中古車買取業者は、ディーラーよりも事故車の買取経験が豊富であるため、事故車の状態を正確に評価して適切な価格を提案してくれることが多いです。

また、中古車買取業者の中には海外向けの販路を所持している業者があるので、事故車であっても高く買い取ってくれる可能性があります。

ただし、中古車買取業者は再販を目的として買取を行っています。

損傷が激しく修理代が高額になると判断された場合は、査定落ちになってしまいます。

特に修復歴がある車は耐久性が低下するため、査定時に0点の評価がついてしまい、大幅に減額もしくは買取を拒否されてしまいます。

中古車買取業者はそれぞれに独自の査定基準があり、販路も多岐にわたります。

「買取価格がつかない」と言われてもあきらめずに、複数の中古車買取業者に査定依頼を出しましょう。

こちらの記事では、独自アンケートをもとにおすすめの車の買取業者を紹介しています。

業者選びで迷っている方は参考にしてください。

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買取価格がつかないと言われた車の売却は廃車買取業者

ディーラーや中古車買取業者で「買取不可能」と言われた場合は、廃車買取業者に相談するのがおすすめです。

廃車買取業者は車両の部品や金属類のリサイクルを行うことで価値を引き出しているので、事故車であっても買取ができます。

また弊社「ハイシャル」では、廃車手続きや車の引き取りなどをすべて無料で対応しています。

車のレッカー費用　：平均1万円～2万円
廃車手続き代行費用：平均5千円～2万円
解体費用　　　　　：平均1万円

自走の可否にかかわらず車の引き取りはすべて積載車（車両の運搬専用のトラック）で行うので、事故で動かない車であっても問題ございません。

事故車を廃車にする場合について、詳しくはこちらの記事をご確認ください。

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次の章では実際にハイシャルで買い取った事故車の事例を紹介いたします。

事故車でもOK｜ハイシャルの平均買取相場

下記の表はハイシャルで一定期間に買い取った事故車の平均買取相場です。

軽自動車も含めた事故車の平均買取価格は、4.8万円です。

合計461台のうち買取価格が0円の車は24件でした。

車両区分	買取件数	平均買取価格	最高買取価格
普通車	244台	¥70,199-	¥800,000-
軽自動車	217台	¥24,659-	¥350,000-
総計	461台	¥48,763-	¥800,000-