この記事はこんな人におすすめです。
「修理した方がいいのかな?」
「対処法と修理費用の目安が知りたい」
走行中にエンジンルームから聞きなれない音がすると、大丈夫かな?と心配になってしまいますよね。
エンジン回りから聞こえる異音は緊急性が高い場合がほとんどです。放っておいてもいいことは1つもありません。
そこで今回は
- エンジン回りの異音の原因
- 対処法と修理費用
- 修理が高額になったときの対応策
について解説します。
エンジンの異音といっても、音がする場所によって原因も対処法もさまざまです。修理費用も故障部分によって変わってきます。
エンジンから変な音がして、原因や対処法、修理費用が気になる人は、ぜひ最後まで読み進めてください。
また修理費用が高額になってしまったときの対応策もお伝えするので、修理をするか悩んでいる人も参考にしてくださいね。
エンジンの異音の原因は音で判別する
ひと言に「エンジンから異音がする」といっても、聞こえる音や場所によって原因は大きく変わります。
エンジン本体の不具合の場合もあれば、エンジン回転に駆動され、同期している他の部品が不具合をおこしている可能性もあります。
まずはどんな音がするのかを聞き分けて、不具合の原因を探っていきましょう。
エンジンから聞こえる異音で代表的なものは、以下の4つです。
- ガラガラ音
- キュルキュル音
- ヒューン音
- ウォーン音
それぞれ原因と対処法を解説します。
ガラガラ音はウォーターポンプ
エンジンからガラガラと音が聞こえたら、ウォーターポンプの不具合が考えられます。
ウォーターポンプとは、冷却装置から送られた冷却水をエンジンに循環させ、エンジンを冷やす役割をしています。
もしウォーターポンプが故障して冷却水が上手くエンジン内を循環できなければ、オーバーヒートをおこしエンジンが焼きつき、走行できなくなることも。
ガラガラと音が聞こえたら、早めの修理をおすすめします。
対処法と修理費用
ウォーターポンプから異音がする場合は、ウォーターポンプ本体を交換することで改善されます。
修理費用の目安は20,000円〜100,000円ほど、車種によって変わります。
部品代は10,000円前後ですが、ウォーターポンプはエンジン内部にある部品なので、修理には高い工賃が必要です。
もし、タイミングベルトを交換する時期がきているのなら、ウォーターポンプもいっしょに交換しておくと工賃は安くなります。
新車登録から10年、走行距離100,000㎞がタイミングベルトの交換目安なので、故障する前にウォーターポンプも交換しておきましょう。
キュルキュル音はファンベルト
キュルキュルと音がする場合はファンベルトの劣化が考えられます。
エアコンのスイッチを入れたり、雨でベルトが濡れたりすると音がでやすくなるのが特徴です。
ファンベルトの劣化がかなり進んでくると、エアコンのスイッチを入れなくても、常にキュルキュルと音がするようになります。
最悪の場合ファンベルトが切れてしまうと、エンジンの回転でファンベルトを介して駆動している部分が動かなくなってしまいます。
車の充電ができなくなる、エアコンが効かない、ウォーターポンプが動かずにオーバーヒートしてしまうなど大がかりな修理が必要になることもあるので、早めの対処が必要です。
対処法と修理費用
キュルキュル音の対処法は、ファンベルトの交換です。
車種によってベルトの本数は異なりますが、1〜3本の車が多いです。
例えばホンダのFITなら1本、N-boxなら2本とエンジンの型式によって変わります。
費用は5,000円〜10,000円で交換できるので、大がかりな修理が必要になる前に、キュルキュル音が聞こえたら早めに交換してください。
ヒューン音はオルタネーター
アクセルと連動してヒューンと音がするのなら、オルタネーターが故障している可能性があります。
オルタネーターとは、車を充電する部品のことです。エンジンが動いている間は常に稼働しており、エンジンの回転で駆動しています。
オルタネーターは頻繁に故障する部品ではありません。
しかし、年式が古くなり走行距離が長くなればなるほど寿命は縮まります。
もしオルタネーターが故障すると、車の充電ができなくなりエンジンが始動できないなど不具合がでてきます。
常にフル稼働している部分なので、異音が聞こえたら車が動かなくなる前に修理しましょう。
対処法と修理費用
ヒューン音は、オルタネーターの交換で対処できます。
しかし、車の主要部分であり交換頻度の少ない部品なので、交換費用は50,000円〜100,000円とかなり高額になります。
オルタネーターが故障するということは、年数もたち走行距離も相当走っている車がほとんどです。
「古い車に高額な修理費用をかけるのは……」とためらってしまいますよね。
オルタネーターの交換には、リビルト品とよばれる中古の部品をオーバーホールした部品が使われる場合が多いです。
リビルト品だと交換費用は20,000円〜40,000円と半額以下におさえられます。
故障したままでは走行できないので、新品ではなくリビルト品を上手く活用してオルタネーターを交換してください。
ウォーン音はエアコンのコンプレッサー
走行中、エアコンのスイッチを入れたとき、ウォーンと異音がしたらエアコンのコンプレッサーの故障が考えられます。
コンプレッサーとはエアコンのガスを圧縮する部品で、コンプレッサーで圧縮されたガスを他のエアコン装置で冷やし、冷たい風を車内に送っています。
コンプレッサーが故障すると、エアコンのガスが上手く圧縮されず、エアコンのスイッチを入れても生ぬるい風しかでてきません。
またエアコンのガスが漏れて不足したときにも異音がします。
エアコンのガスを足すだけでは改善されず、むしろ音がひどくなる場合はコンプレッサーも故障している可能性が高いです。
年式が古く走行距離もかなり走っている車は、それだけコンプレッサーに負荷がかかっているので、コンプレッサー本体の不具合も少なくないでしょう。
対処法と修理費用
ウォーン音の対処法は、コンプレッサー本体の交換です。
頻繁に交換する部品ではないため、交換費用は高額になり50,000円〜100,000円かかります。
エアコンが使用できなくても走行に支障はありませんが、暑い日の運転には熱中症などの危険があります。
高額にはなりますが、安全に走行するためには必要な部分なので、交換しておいた方がいいでしょう。
ただ、高額な修理になるので、必ず不具合の原因がコンプレッサーだと特定してから交換をおすすめします。
コンプレッサーの付近には異音の原因となるベアリングやテンショナーなど、ベルトを介してコンプレッサーとともに駆動されている部品が多くあります。
他にも異音がしている部品はないのか、よく確認してから交換を行うようにしてください。
修理が高額になるなら車を手放す手も
エンジン回りからの異音は、修理費用が高額になる場合がほとんどです。
気づかずに放置してしまい、取り返しのつかないことになってしまった……なんて例もよくあります。
あまりにも修理費用が高額になってしまったら、車を手放すのも1つの方法です。
定期的にメンテナンスをしていても、年数がたち、走行距離がのびると必ず不具合はでてきます。
あと何年乗るのか、他にも故障箇所はないのかなど、あなたのカーライフを考えながら修理をするのかを判断してください。
故障した車を手放す場合は、次のように売却先を考えると良いでしょう。
重度の故障⇒廃車買取業者
順番に解説します。
故障が軽度な場合は中古車買取業者
故障が軽度の場合だと、手放すのなら中古車買取業者がおすすめです。
交換すれば直る故障は中古車査定でそれほど減点にならず、買取価格に大きくひびくことはありません。
例えば、ファンベルトの交換が必要な場合は10点、ウォーターポンプの交換が必要な場合は25点の減点です。
故障箇所が少なく、また軽度の場合は中古車買取業者の利用がおすすめです。
走行距離が走っていても年式が新しければ高く買い取ってくれる可能性もあるので、まずは何社か査定を依頼してみましょう。
故障が重度な場合は廃車買取業者
故障がひどく、かなり損傷が激しい場合は廃車買取業者がおすすめです。
廃車買取業者なら、どんなに重度の故障でも買い取ってもらえます。
例えば、冷却装置が壊れてエンジンがオーバーヒートをおこした車でも、エンジンが焼きついて動かなくなった車でも問題ありません。
中古車買取業者では値段がつかないような故障車も、廃車買取業者なら0円以上で買い取ってくれます。
年式も古く走行距離を走っている車は、故障箇所がどうしても多くなります。
中古車買取業者では値段がつかなくても、廃車買取業者なら値段がつく場合が多いので、重度の故障は廃車買取業者に売却するのがおすすめです。
まとめ
エンジンから異音がする場合、修理費用は高額になることが多いです。
異音のする場所やどんな音がするのかによって、原因や対処法は大きく変わってきます。
すぐに交換すれば小さな修理ですむ場合もありますが、気づかずに放置してしまうと致命傷になり取り返しがつかなくなることも。
走行中に聞きなれない変な音が聞こえたら、放置することなく早めに修理を依頼しましょう。
また、修理費用がかなり高額になってしまった場合は車を手放すのも1つの方法です。
高い修理費用をかけて車を直しても、年数や走行距離によってはまたちがう箇所が故障して修理が必要になることもあります。
あと何年今の車に乗るのか、手放すタイミングをよく考えてください。
もし故障箇所が多く、大きな修理が必要な場合は、廃車買取業者がおすすめです。
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