雹(ひょう)害車は査定でいくら減額される？実際の買取事例も紹介

2024 8/23

2024年8月23日

「突然の雹（ひょう）害でボコボコにへこんだ車を査定してもらいたい」
「そもそも雹害車って売れるの？買取価格はいくら下がるのかな」

上記のように雹（ひょう）の影響でボコボコに傷ついた愛車を売却するべきかお悩みではありませんか？

「雹（ひょう）」とは、雲の中にある水や氷の粒が積乱雲内の気流によって合体してできる、直径5mm以上の大きな氷の塊のことを言います。

春から秋にかけて突然降りだすことが多いうえに、雹（ひょう）の大きさによっては落下速度が時速100kmを超えるものもあり、車に大きなダメージを与えてしまいます。

あまりにボディやルーフへのキズやへこみが多い場合は、修理ではなく売却を検討すると思いますが、「雹害車は売れるのか」と不安になりますよね。

結論から言うと、「雹害車」であっても売却可能です。

雹（ひょう）で傷だらけやボコボコになった車でも、「パーツや鉄資源としての価値」を見越して買い取ってくれる業者が存在するので、「雹害車は売れない」と諦めないでください。

この記事では、突然の雹害でボコボコになってしまった車を査定に出す前に、知っておくと役に立つ以下の情報を解説していきます。

雹害を受けた車の価値がいくら下がるのかや、査定時に確認されるポイントなどは特に押さえておくと良いでしょう。

弊社ハイシャルは、雹害により車のボンネットやルーフがボコボコにへこんでいる車でも買取が可能です。

あなたの車の買取価格が気になった方は、下記からぜひハイシャルへご相談ください。

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雹害による査定価格の減額は避けられない

さきほどお伝えしたように雹害を受けてしまった車は、被害を受けていない場合と比べて査定額が低くなります。

査定額がいくら下がるのかの目安として、下記の表をご確認ください。

雹害車の多くは、トランクやルーフ、ボンネットなどさまざまな箇所にへこみや傷が複数できます。

そのため、下記の表でいう3～4点に相当することが多いです。

▼中古車の総合評価点および評価基準表
※基準は各事業所の見解により異なります
※評価点は総合的に判断されます

評価点	走行距離	内装評価	内外装の程度と備考
S	1万km以内	A	・初年度登録経過月数が12か月以内で、ほとんど無傷、無補修であるもの（新古車）
6	3万km以内	A	・初年度登録経過月数が36か月以内で、ほとんど無傷、無補修で加修の必要がないもの・エンジンおよび足回り関係が良好であること
5	5万km以内	A	・目立たないキズ、へこみはあるものの、内外装とも軽微な補修をすることにより6点に準ずるもの（外装部品の交換のないものも含む）・エンジンおよび足回り関係が良好であること
4.5	10万km以内	B	・キズ、へこみが少々あるものの、内外装とも軽微な補修をすることにより5点に準ずるもの・ボルト取り付けの外板パネルの交換は1パネルまでで仕上げが良好なもの
4	15万km以内	C	・目立つ傷、へこみ、錆、焦げ、破れが少々あり加修が必要とおもわれるもの・コアサポート（フロント部分を繋げている骨組み）等にシワや歪みがあるもの
3.5	15万km以内	D	・多少の焦げ穴、破れ等があり、板金や加修を必要とするところが数ヶ所あるもの
3		E	・全補修、交換、張り替えを必要とするもの
2			・商品価値が低い粗悪車
1	・改造車、消火剤散布車等
R	・修復歴車、職権打刻車（車の車台番号が、何らかの理由で識別困難になり、新しく番号を付与してもらっている車）
×	・極端な低年式車、レプリカ車、クラシックカー等の評価の困難なもの

こちらは日本自動車査定協会（日査協）、自動車公正取引協議会、日本中古車自動車販売協会連合会（中商連）のオークション検査基準をもとにハイシャル編集部で作成しています。

中古車の価格としては、3.5点を境目に大きく値段が落ちる傾向にあります。

年式が古い車、走行距離が長い車であれば評価はさらに低くなってしまい、中古車買取業者では買取金額がつかないということもあるでしょう。

でも安心してください。

廃車買取業者なら「中古車としての価値」と「リサイクル資源としての価値」を相対的に見て評価するので、へこみが20箇所以上ある車でも買い取れます。

確かに、無傷の車に比べると査定額は大きく減額してしまいますが、高年式の車や車種人気が高い車は高価買取が期待できます。

そこで次の章では、実際にハイシャルで買い取った雹害車の例を紹介します。

雹害車の相場がどのくらいか気になっている方は、是非参考にしてください。

雹害車の買取実績を紹介

こちらは過去に買い取った雹害車の買取実績の一部です。

廃車買取業者に査定を依頼する場合の買取価格の相場として参考にしてください。

事例1：トヨタ　クラウンアスリート


買取金額	¥500,000-
メーカー・車種	トヨタクラウンアスリート
年式	H25年式
車検残り	車検あり
走行距離	90,000km
備考	ボンネットやルーフにへこみ多数

事例2：トヨタ　ハリアーハイブリッド


買取金額	¥900,000-
メーカー・車種	トヨタハリアーハイブリッド
年式	H26年式
車検残り	車検あり
走行距離	57,000km
備考	ボンネットにへこみ多数、フロントガラス割れ、4か月走行なし

事例3：ホンダ　N-BOX


買取金額	¥770,000-
メーカー・車種	ホンダ N-BOX
年式	R3年式
車検残り	車検あり
走行距離	22,215km
備考	修復歴車（左Fインパネ歪み）ボンネットとルーフを中心にへこみ20以上

事例4：日産　ノート


買取金額	¥50,000-
メーカー・車種	日産ノート
年式	H24年式
車検残り	車検あり
走行距離	60,051km
備考	天井、ボンネットが傷だらけ

雹害車のおすすめの売却方法【損傷度合い・目的別】

雹害車の売却先は、車の損傷の度合いやあなたが重視する目的に応じて決めるとよいでしょう。

雹害車の売却先べつメリット・デメリットは以下の表のとおりです。

破損度合い	売却先	メリット	デメリット
車の損傷が軽度の場合	ディーラー	安心感がある新しい車の価格交渉が可能	市場価値より低くなるケースがある競合がいないため下取り額を引き上げにくい


	中古車買取業者	状態によっては査定額が高くなる可能性あり	雹害車の買取を受け付けていない業者がある
	中古車買取業者	状態によっては査定額が高くなる可能性あり	雹害車の買取を受け付けていない業者がある
車の損傷が重度の場合	廃車買取業者	他の業者では価格がつかないと言われる車でも高い買取価格がつく場合あり廃車手続きが簡単にでき、処分費用がかからない	査定額が他の業者よりも低い場合がある例：年式が新しい車、プレミア車

それでは以下でそれぞれの業者の詳細について解説します。気になる業者の特徴を確認してみましょう。

新車に乗り換える場合はディーラーの下取り査定がおすすめ

雹（ひょう）の影響でボンネットやルーフに目立たないへこみやキズができ、新しい車に乗り換えることを検討している人はディーラーがおすすめです。

ディーラーのメリット、デメリットは以下の通りです。

▼ディーラー査定の特徴

〇メリット

信頼性が高く、安心して売却できる
新車購入時の価格交渉が行いやすくなる

×デメリット

他の業者と比べて査定額が低い

それではディーラーで査定する場合の特徴を見ていきましょう。

ディーラーはメーカーと正式に契約を結ぶ正規の店舗であり、「騙された」「悪質な業者だった」というリスクがほとんどなく、安心感を持って売却することができます。

また、ディーラーには新車を購入する際に値段をつけて現車を買い取る「下取り」というサービスがあります。

これを利用すると、「車を売ったから安くして欲しい」という形で新車の価格交渉が行いやすくなります。

人によってはなるべく高く売りたいからと現車を中古車買取店などで売り、新しい車をディーラーで購入しますが、その場合車の値引き交渉を行うのは困難になるでしょう。

ただし、ディーラーの下取り価格は、中古車販売店の買取額と比較して安いというデメリットがあります。

下取りはあくまでも新車を購入してくれるお客様に向けたサービスであり、中古車販売店のように仕入れを目的としていません。

他の業者に対抗して査定額を吊り上げる必要がなく、新車販売の利益に影響を与えない範囲で金額を提示するので、必然的に下取り価格は低くなります。

一方、中古車買取店では常に一定以上の在庫を抱えておく必要があるので、他社に負けないよう査定額をギリギリまで上げてくれます。

そのため、高く車を買い取って欲しい人にはディーラーでの査定はおすすめできません。

しかしながら、信頼関係があるディーラーに任せた方が手間をかけずに安心して乗り換えられることは間違いありません。

もしディーラーでの査定額に納得できない場合は、中古車買取業者に見積もり依頼を出すことをおすすめいたします。

特に「買取金額を付けられない」と言われた状態の悪い車は、廃車買取業者に見積もりを依頼すると買取金額を提示される可能性があります。

詳しくは、”重度の損傷は廃車買取業者の買取査定がおすすめ”をご確認ください。

軽度な損傷は中古車買取業者の買取査定がおすすめ

新車を購入する予定がなく、損傷の度合いが目立たない軽度なへこみやキズの場合は、中古車買取業者に買い取ってもらうことをおすすめします。

中古車買取業者のメリット、デメリットは以下の通りです。

▼中古車買取業者での査定の特徴

〇メリット

高い買取価格を提示されやすい
車を売却する代わりに現金を受け取れる

×デメリット

雹害車を受け付けていない業者がある

それでは中古車買取業者で査定する場合の特徴を見ていきましょう。

中古車買取業者は、中古車の価値をしっかりと判断する「技術」と中古車市場への深い「理解」があり、ディーラーよりも高い買取金額を提示するケースが多いです。

中古車買取業者には独自の査定項目があり、車両の状態だけでなく中古車市場で人気が高い「オプション」や「車体の色」など、詳細な部分まで丁寧にチェックした上で価格を決めてくれます。

したがって質の良い業者であれば、「需要が高い車にもかかわらず安く買い取られた」という事態になる心配がありません。

そのほかにも、世界中に車の再販ルートを所持していたり、中古車に関する豊富なノウハウを蓄積していたりと、中古車買取業者にはディーラーにはない強みがあります。

また、中古車買取業者では売却した車の買取価格を現金で直接受け取ることができるので、すぐ手元に現金が欲しいという方にとっては、大きな強みだといえますね。

受け取ったお金の使い道も自由で、新車購入だけでなく、貯蓄や他の出費に使うことができます。

一つ注意したいことは、中古車買取業者は雹害車を受け付けていない場合があるということです。

雹（ひょう）によるダメージが大きいと、車のあちこちに大きなキズやへこみができてしまいます。

再販するにはそれらを修理をする必要がありますが、雹害による修理費用は高額になる場合が多く、再販しても利益があまり出ません。

外見だけでなく内部の重要部品まで傷ついてれば、安全性にも問題が出るため、買取業者は良い価格をつけにくくなるでしょう。

そのため業者によっては、買取を受け付けてくれないケースがあるのです。

雹害車を修理するためにかかる費用について詳しくは”雹害車の修理費用の目安”の章で解説いたしますのでご確認ください。

中古車買取業者で「買取金額をつけられない」と言われてしまった場合は、次の章で紹介する廃車買取業者を利用しましょう。

重度の損傷は廃車買取業者の買取査定がおすすめ

損傷の度合いが重度の場合は、どんな状態の車でも買い取れる廃車買取業者がおすすめです。

廃車買取業者のメリット、デメリットは以下の通りです。

▼廃車買取業者での査定の特徴

〇メリット

どんな車でも買い取ってもらえる
廃車手続きを代行してもらえる
廃車にかかる費用を業者が負担してくれる

×デメリット

状態が良い車は価値がつけにくい
他業者と比べて新車同様の車の査定額が低い

それでは廃車買取業者で査定する場合の特徴を見ていきましょう。

廃車買取業者は車を解体したときに出る「各パーツ」や「リサイクル資源」を再販する形で利益を得ており、修理しなければ走行が難しい車であっても値段をつけることができます。

そのため、中古車としての価値があまりない「雹害車」であっても、問題なく買取が可能です。

廃車買取業者は廃車に近い車をメインに取り扱っているため、状態がよい車は価値をつけにくく、他の業者と比べると年式の新しい車の査定額は低くなってしまいます。

ですが、高年式の雹害車を売却する際に新車同様の状態が保たれているケースは珍しいため、かえって廃車買取業者の方が高く買い取れる可能性があります。

また、車を廃車にする場合は廃車手続きを陸運局で行う必要がありますが、この手続きは時間と手間がかかるので、廃車買取業者に買取を依頼して、無料で手続きを代行してもらいましょう。

他にもレッカー費用や解体業者への依頼代など廃車にかかるすべての費用を廃車買取業者は負担してくれます。

なお廃車買取の流れや依頼方法などは業者によって大きく異なりますので、事前に業者ごとの特徴について調べておきましょう。

「ハイシャル」では、車検証をお手元にご用意した上でお電話いただくと、最短20秒で査定価格が確認できます。

査定価格の確認だけでも問題ございませんので、下記よりお気軽にご相談ください。

0120-610-262

雹害車の修理費用の目安

雹害によって減額される金額についてわかったところで、最後に雹害車を修理に出す場合どのくらい費用がかかるのかを知っておきましょう。

雹害を受けた車は塗装面にダメージを負うことがあり、目では見えなくても表面のクリアに傷が入っていたり、下の塗装膜に影響していたりすることがあります。

それらの損傷を放置しておくと塗装面から錆が生じることもあるため、乗り続ける場合はメンテナンスをする事が大切です。

修理をする方法として、「デントリペア」と「板金塗装」の2つの方法があります。

修理方法	修理費用	内容
デントリペア	5万～10万円	車のへこみを直す
板金塗装	10万円以上	車に空いた穴や変形部分を戻す（塗装をはがす必要あり）