車の屋根（ルーフ）の修理費用を凹み・傷・錆のケース別に解説

2024 7/08

2024年7月8日

「車の屋根の傷や凹み、修理するにはいくらかかるの？」
「DIYでの修理は難しいのかな」
「どの業者に依頼すれば安く済むの？」

上記のような疑問をお持ちではありませんか？

じつは車のルーフの修理費用は、どういったダメージを受けたかによっても異なります。

当記事では、

車の屋根修理にかかる費用
保険適用範囲
業者選びのコツ

などを紹介していきます。

記事を読むことで車のルーフの修理に関する知識が身につき、最適な修理方法を選択できるようになるでしょう。

0120-610-262

ご利用の愛車について

メーカーを選択

車種を選択

走行距離を選択

ご利用の愛車について

必須メーカーを選択

必須車種を選択

任意走行距離を選択

【ケース別】車の屋根(ルーフ)の修理費用

では、屋根の修理にかかる費用は具体的にいくらくらいなのでしょうか。

以下の表は、屋根を修理する要因とそれぞれの費用相場についてまとめたものです。

修理する要因	費用相場
凹み	5～10万円
傷	35,000円～6万円
錆	35,000円～8万円

それぞれの詳細について、以下で順番に見ていきましょう。

凹みの場合5～10万円

車の屋根が凹んでしまった場合にかかる修理費用は、5〜10万円程度です。

費用の詳細は、以下の通りです。

付属品の脱着にかかる費用：5,000～15,000円
凹みを修理するのにかかる費用：10,000～25,000円
部分塗装を実施するのにかかる費用：3～5万円

なお、凹みが広範囲に及んでおらず塗装に傷がついていない場合、デントリペアで済ませられる可能性もあります。

デントリペアとは、小さな凹みを工具で修復する作業のことです。

板金修理の際に必要となるヤスリ掛け、パテ埋め、塗装等を行わないため、比較的安く費用を済ませられます。

費用相場は15,000円〜3万円程度です。

傷の場合3.5～6万円

続いては、傷がついた場合です。

例として10㎝×10㎝の傷を1箇所修理する場合、修理費用は、合計で35,000円〜6万円程度となります。

かかる費用の詳細は以下の通りとなります。

傷の修理費用：5,000円～1万円
部分塗装の実施：3～5万円

錆の場合3.5～8万円

屋根が錆びてしまった場合にかかる修理費用は、35,000円〜8万円程度です。

通常の錆であれば、5,000円〜2万円程度で直すことができます。一方で穴開き錆の場合、費用は1〜3万円程度です。

さらに部分塗装を実施するため、プラスで3〜5万円程度かかるでしょう。

なお修理費用は、錆の進行度合いや修理する箇所によって変動します。

また、以下のような「使用過程で塗装を傷つけたことから生じたものではない錆」については、メーカー保証の対象となり無料で保証修理が受けられます。

塗装の下の鋼板部分から発生し進行した錆
その錆によるボディの穴あき

ご自身の愛車の取扱説明書か公式サイトの確認をおすすめします。

原因によってはルーフの修理に保険が使える？！

屋根の修理は高くなりやすいため、保険を使うことを考えた方もいるのではないでしょうか？

原因によっては、ルーフの修理に車両保険が適用できます。

ここからは、以下の内容について解説します。

凹んだ原因別の保険適用の可否
修理に保険を使う場合、等級について把握しておく

それでは、ひとつずつみていきましょう。

凹んだ原因別の保険適用の可否

以下の表は、ルーフが凹む原因でよくあるものと、それぞれの保険適用の可否についてまとめたものです。

凹んだ原因	一般型	エコノミー型
落雪・雹	◯	◯
駐車場のシャッター	◯	×
飛び石	◯	◯
落下物	◯	◯
イタズラ	◯	◯

※補償対象の場合「◯」、補償対象外の場合「×」

エコノミー型も多くの状況で適用できますが、ドライバー自身に過失がある場合は基本的に補償対象外となります。

ちなみに一般型とエコノミー型とは、車両保険の種類のことです。

一般型はエコノミー型に比べ、保障範囲が広めとなっています。

エコノミー型は範囲が狭いものの、料金が安いため、保険料を節約できます。

屋外に駐車している車は、特に落雪や雹の被害に遭いやすいでしょう。

落雪・雹でルーフが凹んだ場合、一般型・エコノミー型どちらであっても保険が適用可能です。

また、自宅のガレージに停車させた際、下降するシャッターとぶつかってルーフが傷つくケースもあります。

この場合一般型であれば保険が使えますが、エコノミー型は適用外となるためお気をつけください。

飛んできた小さな石が愛車を傷つける飛び石トラブルも、保険が適用できます。

また、強風で飛んできた物体などによって凹む落下物トラブルも保険が適用可能です。

そのほか、子供や悪意のある人物がイタズラで物をぶつけて凹ませたり、何かで叩いたりしてルーフが傷つけられた場合も保険適用できるためご安心ください。

修理に保険を使う場合、等級について把握しておく

落雪などによる被害に関わらず、車両の修理で保険を適応させた場合には、保険の等級が1等級ダウンしてしまいます。

また、落雪によってスリップなどを起こして他の車を傷つけた場合や、単独事故とみなされる事故を引き起こした場合は、3等級ダウンすることに。

等級がダウンすれば、保険料が増加してしまいます。

自分に非がない事故にもかかわらず、それが原因で等級が下がってしまうのはもったいないですよね。

例として雹による被害で保険を使い、1等級ダウンしたとします。

現在の保険料が3万円で等級が6等級だとすると、保険を使ったことで翌年の保険料は34,000円となります。

一方で保険を使っていなければ、翌年の保険料は25,000円です。

こうしたシミュレーションは、ソニー損保のサイトで行えます。

保険が使えるからといってすぐには利用せず、まずはどのくらい保険料が上がるのか確認してみましょう。

保険料の差を比べた上で、「このくらい保険料が上がってでも使いたいか」と慎重に検討することをおすすめします。

ルーフの修理を依頼する業者選びの基準3選

ルーフの修理にかかる費用や保険適用の可否についてわかったところで、続いては修理を依頼できる業者について見ていきましょう。

ルーフの修理を依頼できる主な業者としては、以下のようなものが挙げられます。

ディーラー
板金業者
カーショップ

それぞれのメリットやデメリットについて、以下で詳しく解説していきます。

①安心感重視ならディーラー

ディーラーはメーカーと契約を結んでいる正規販売店であるため、依頼する際の安心感はピカイチです。

修理はしっかりとした場所に外注してくれるため、「怪しい業者に当たって中途半端な修理をされてしまった…」という悲劇に繋がる心配もありません。

また、ディーラーであれば最新の精密機器を用いた、質の高い整備が期待できます。

さらに、パーツ交換が必要になった場合は安心感の高い純正パーツで修理してもらえます。

純正パーツは社外パーツと違い、補償が設けられているケースがほとんどです。

万が一修理した直後に壊れるようなことがあった場合、補償があれば無料で再度修理を実施してもらえます。

デメリットは、修理代が高額になりやすい点です。

純正パーツを使用してもらえるのはディーラーならではのメリットですが、純正パーツは料金が高いです。

さらにディーラーに依頼した場合、修理は外部に発注する形で実施されます。

発注するための仲介手数料がプラスで請求されるため、合計の料金はどうしても高くなりやすいのです。

②とにかく安く済ませたいなら板金業者

板金業者のメリットは、修理代が安いという点です。

外注したりすることもなく、依頼から施工まですべて板金業者の中で行われるため、仲介手数料が取られる心配もありません。

作業を同じラインで済ませるため、素早く修理を行ってもらえる点も特徴です。

デメリットは、技術力にムラがある点です。

質の低い板金業者に依頼してしまった場合、丁寧に修理を行ってもらえず、満足のいく出来にならない可能性が高くなります。

ディーラーのように絶対的な信頼感があるわけではないため、依頼する際は本当に信頼できる業者かどうかをしっかりと見極めてから行くようにしましょう。

③スピード重視ならカーショップ

とにかく素早く修理を終わらせたいと考えている方は、カーショップがおすすめ。

カーショップはさまざまな委託先と提携しているお店が多いため、忙しい時期であっても、すぐに委託先を見つけて修理を済ませてくれます。

一方で、ディーラーや板金業者の場合、混み合いやすい時期に修理を依頼すると完成までに時間がかかってしまうことがあります。

デメリットとしては、ディーラーと同様に外注委託になる点が挙げられるでしょう。

外部に修理を依頼するため、仲介手数料がプラスで発生し、料金が高くなります。

このように、どの業者も一長一短の特徴を持っています。

それぞれをじっくりと比較し、自分に合った業者を選択しましょう。

大きな修理だと「修復歴あり」の車になる場合も

傷・凹みの範囲が広かったり数が多かったりする場合、修理を行うことで修復歴ありの「修復歴車」と判定されてしまうケースがあります。

修復歴車とは、車の骨格部分（フレームのうち溶接接合されている場所）が損傷した車のことを指します。

ルーフもこの骨格部分のひとつであるため、大きな損傷があると「修復歴あり」になってしまうのです。

修復歴車と判定された場合、将来車を売る際に査定価格が大きくダウンするというデメリットがあります。

したがって現在乗っている車を将来手放す予定があるなら、屋根の修理交換を慎重に行わねばなりません。

修復歴ありと判断されてしまうのは、以下のようなケースです。

ピラーから及んだ損傷を修理したケース
ルーフパネルの周囲におけるインナー部に一定以上の傷や修理跡があるケース

一方で以下のようなケースに該当する場合は、修復歴ありと判断されません。

ルーフのインナーパネル（室内側に面する内板）ではなく、ルーフのみにダメージが生じている
ルーフのみのダメージを修復した
ルーフ周辺におけるインナーパネルの凹みや曲がりの修理跡が8.5mm×5.4mmよりも小さい

ちなみにオープンカーに乗っている場合は、屋根を交換しても修復歴ありとは判断されません。

オープンカーの屋根は他の車のようにしっかりと接着されておらず、骨格とはみなされないためです。

ルーフを自分でDIY修理するのは難易度が高い

ルーフの修理を行う上では、高い費用が発生します。

そのため中には、「自分で行えば節約できるのではないか」と考えた方もいるでしょう。

しかし結論から言うと、車のルーフを自分でDIY修理するのはかなり至難の技です。

修理に必要な道具を手に入れること自体は、そう難しくありません。

ただし修理を行うためには、高い技術や豊富な知識が必要となります。

車の屋根は、薄い鉄板でできています。

そのため修理の際に少しでも圧力をかけると、それが原因で凹んでしまうことがあります。

凹みを直そうとした結果、さらなる凹みを作ってしまっては本末転倒です。

安全かつ確実に修理をするためには、やはりプロの知識や技術が欠かせません。

DIY修理を行おうとした結果傷が増えれば、修理費用は当初よりもさらにかさんでしまうでしょう。

確実に修理を成功させるためにも、最初からプロに依頼することを強くおすすめします。

修理しないという選択肢もある

ここまで屋根の修理について解説してきましたが、必ずしも修理するのが得策とは言えません。

というのも、屋根を修理するのにかかる費用は高くなりやすい傾向にあるためです。

修理費用が高額になりやすい理由は主に2つ。

1つ目は、修理するのが難しい箇所であるためです。

屋根は他の側面にあるパーツと違い、脚立や足場を使って修理を進めねばなりません。

そのため、他のパーツに比べて修理に多くの手間が生じます。

修理の難易度が高いことから、工賃が高額になりやすい傾向にあるのです。

2つ目は、屋根全体の塗装が必要なこともあるためです。

場合によっては、屋根の一部分ではなく、全体を塗装する必要が出てきます。

全体を塗装するのは、ダメージを受けた範囲が広い場合や、ダメージを受けた場所が複数箇所に及んでいる場合です。

塗装範囲が広がれば、その分かかる料金は高額になるでしょう。

屋根と同時にボンネットやドアなど他のパーツにも損傷があれば、費用はさらに高まります。

詳しくは、パーツそれぞれの修理費用について解説した以下の記事をご覧ください。

損傷具合によっては車を手放すことも検討する

前述のとおり、車の屋根を修理すると修復歴ありと判断され、売却する際の査定価格に大きく響くというデメリットもあります。

将来車を売る予定がある場合は、修理して車を無理に延命させるよりも、思い切って手放した方が得できるケースもあるでしょう。

屋根に傷や凹みができた車を手放す場合、ディーラーや中古車買取業者での売却はおすすめできません。

損傷箇所のある車は価値が低く、良い価格をつけてもらえないケースがほとんどであるためです。

損傷した車を高く売りたい場合は、当サイト「ハイシャル」のような廃車買取業者に売却するのがおすすめ。

廃車買取業者であれば、損傷している車であっても高価買取が期待できます。

ハイシャルには廃車に詳しいスタッフが揃っているため、廃車が初めての方であっても安心して手続きを進められます。

屋根の損傷に悩まされている方は、ぜひ一度ご相談ください。