「ウォッシャー液が出なくなった!どうしたら直る?」
「ポンプやモーターを修理するのにかかる費用はいくら?」
「ウォッシャー液が出ないと車検に通らないの?」
上記のような疑問・不安をお持ちではありませんか?
いきなりウォッシャー液が出なくなると、「車に何か不調が起きているのかも」と不安になりますよね。
ウォッシャー液が出なくなる原因には、DIYですぐに直せるモノから修理を依頼する重度の故障までさまざまケースがあります。
この記事では、
・原因の特定方法
・修理費用の相場
・車検に通るのかなど
などを解説します!
ウォッシャー液がフロント・リアの片方しか出ない、勢いが弱い・出が悪い場合などで困っている方にも参考になるはずです。
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まず確認したい4つのチェックリスト
ウォッシャー液が出なくなったら、まずは以下4つの点をチェックしてみてください。
・ウォッシャー液の不足がないか
・ウォッシャー液を送るホースの外れ、破損がないか
・ウォッシャーノズルが詰まっていないか
・ウォッシャー液が凍結していないか
上記が要因となっている場合、ものによってはプロに修理を依頼せず、ドライバー自身が自分で解決できる可能性もあります。
車の故障を疑う前に、まずは一度それぞれの項目について確認を行ってみてください。
以下からは、それぞれの詳しい概要と対処法について紹介していきます。
ウォッシャー液の不足がないか
1つ目のチェックポイントは、ウォッシャー液自体の残量です。
まずは、ウォッシャー液に不足がないかをチェックしてみてください。
ウォッシャータンク内部のウォッシャー液が切れていたり大きく減少していたりする場合、ウォッシャー液が出てこなくなります。
ウォッシャー液が入っているウォッシャータンクは、ほとんどの車の場合エンジンルームの左側にあります。
一度ウォッシャー液の残量を確認してみましょう。
もしウォッシャー液が切れていた場合はホームセンター、カー用品店で購入できます。
費用相場は150円〜700円程度(2L)です。
ウォッシャー液を送るホースの外れ、破損がないか
2つ目のチェックポイントは、「ホースが外れていないか」「ホースが破損していないか」です。
ウォッシャー液の残量が十分にあった場合は、次にホースの周りをチェックしてみましょう。
ホース内圧が上がることにより、ホース同士を繋ぐジョイントから外れてしまっていたり、劣化により傷や穴ができていたりする場合も、ウォッシャー液が出なくなります。
ホースはフロントとリア別々で配線されているため、どちらか一方だけウォッシャー液が出ない場合は、こちらが原因である可能性が高いです。
ホースが外れていた場合は、付け直せばウォッシャー液が出るようになります。
>なおホースやジョイントに破損が見られた場合は、ホースを交換する必要があるため注意しましょう。
どちらもホームセンターやカー用品店で購入可能です。
ホースの交換費用は、200~2,000円程度です。ジョイント単体の交換なら、1つ200〜300円程度です。
ウォッシャーノズルが詰まっていないか
3つ目のチェックポイントは、ウォッシャーノズルにゴミなどが詰まっていないかです。
ホースにも問題がないという場合は、次にウォッシャーノズルをチェックしてみてください。
ウォッシャーノズルに以下のようなものが詰まっていて、ウォッシャー液が出て来れなくなっている可能性があります。
・ホコリ
・砂
・ワックス
・雪
・氷
・水垢
・ウォッシャー液の成分
ウォッシャーノズルが詰まっていた場合は、自分で掃除することで解決できます。
歯ブラシや爪楊枝、安全ピンの針などで汚れを除去することも可能ですが、おすすめなのはノズル専用のクリーナーを使うこと。
ウォッシャーノズルのために作られた専用の道具を使用することで、より安全かつ確実に汚れを除去しやすくなるでしょう。
ノズル専用クリーナーはドラッグストア、ホームセンター、カー用品店で購入でき、費用相場は、200〜500円程度。安価なため、ぜひ1つ購入しておきましょう。
※片方のノズルのみ出ない場合は詰まりが原因である可能性が高いです。
ウォッシャー液が凍結していないか
4つ目のチェックポイントは、ウォッシャー液の凍結についてです。
ノズルにも問題がないという場合は、ウォッシャー液がタンク内部。ノズル付近で凍結してしまっている可能性があります。
ウォッシャー液の凍結というトラブルは、特に冷えた環境で多く見られる現象。寒い地域で冬を迎えたときや、暖かい地域から寒い地域に移動した際によく発生します。
凍結したウォッシャー液は、外の気温が暖かくなるにつれて解消されていきます。
とはいえ一刻も早く車を出さねばならない場合、外が暖かくなるのを待っていられませんよね。
自力でウォッシャー液の凍結を解消したい場合に行える手段は3つ。1つ目は、エンジンを始動させることです。
エンジンを始動させ、しばらく待機しましょう。
視界が十分に確保されているのであれば、走り出しても問題ありません。
エンジンを動かすことでエンジンルームが温まるため、徐々にウォッシャー液の凍結が解消されていきます。
2つ目の方法は、ウォッシャー液の濃度を調整することです。
ウォッシャー液を補充する際、通常は液を水で薄めて使用します。
このとき、水で薄めず原液をそのまま使用することで、凍結温度が下がり、凍結しにくくなることが期待できるのです。
なお特に寒い場所を走る場合は、原液であっても凍結する可能性があります。
また、「凍結して液体が外に出てこない」という事態は防げても、「ウォッシャー液を窓に放出した途端に凍結して、フロントガラスが見えなくなってしまった」という状況に陥るリスクもあるでしょう。
とりわけ寒い地域に住んでいるという方は、3つ目の方法がおすすめです。
3つ目の方法とは、あらかじめ寒冷地用のウォッシャー液を使用しておくこと。
ウォッシャー液の中には、寒い土地での凍結を防止する作用が期待されるものもあります。寒冷地用のウォッシャー液を使用することで、冬場も安心して利用できるでしょう。
寒冷地用のウォッシャー液はドラッグストア、ホームセンター、カー用品店で購入可能です。
費用相場は 300〜1,000円程度(2L)になります。
プロに依頼すべき4つのケースと修理費用
ここまでで、ウォッシャー液が出なくなった場合にまずチェックすべきポイントについて解説してきました。
上記のポイントをチェックしても直せなかった場合、車の中にある何かしらのパーツが壊れていたり、配線トラブルが生じていたりする可能性があります。
ウォッシャー液を出なくさせることのある故障とその修理費用は、以下の通りです。
原因 | 修理費用 |
モーターの故障 | 4,000〜8,000円程度 |
ポンプの故障 | 13,000円程度 |
配線トラブル(ヒューズが飛んでいる) | 1,000円〜2,000円程度 |
チェックバルブの故障 | 数百円〜1,000円程度 |
以上が原因となっている場合、ドライバー自身で解決することは原則できないため、プロに頼むようにしましょう。
以下からは、原因ごとの詳しい対応や修理費用の目安について紹介します。
モーターの故障
まずは、モーターの作動音が聞こえるかをチェックしてみましょう。
ウォッシャー液を出そうとしてもモーターの動く音が聞こえない場合、モーターが故障している可能性があります。
ウォッシャーポンプの中には、モーターが入っています。
モーターによってタービンと呼ばれる装置を回転させることで、パイプを通してウォッシャー液が吸い上げられます。
そしてノズルの方へとウォッシャー液が向かっていき、そのまま外へ噴射される、というのがウォッシャーポンプの仕組みです。
つまりモーターは、ウォッシャー液を噴出させる上で欠かせないパーツということになりますね。
モーターが壊れているとウォッシャー液が出てこなくなるため、プロに直してもらう必要があります。
ウォッシャーモーターの交換費用は、工賃含め4,000〜17,000円程度です。
※部品単体で2,500〜12,000円と車種によってバラつきがあるため注意が必要です。
ポンプの故障
以下のような状態にある場合、ポンプが故障しているかもしれません。
・レバーを引いても正常に動作しない
・レバーを引いても作動音が聞こえない
・フロントやリアのうち片方だけウォッシャー液が出ない
片方だけウォッシャー液が出なくなる原因は、フロントとリアで違うポンプが使用されているためです。
日本の車のほとんどは、フロントとリアで同じウォッシャータンクを使用しています。しかしウォッシャー液を運搬するポンプは、タンクと違い、前と後ろで別々のものが用意されている場合がほとんどです。
したがって片方だけ出なくなるということは、片方のウォッシャーポンプが壊れている可能性が高いといえるのです。
ウォッシャーポンプの交換にかかる費用は、13,000円程度です。
車種にもよりますが、交換時の工賃の目安は、2,000〜5,000円。高くとも8,000円程度です。
※更にポンプは前述のモーターと1体型であることがあり、双方ともに交換が必要になる可能性があります。その場合、両方の部品が必要になるので、その分費用もかかります。
配線トラブル(ヒューズが飛んでいる)
ヒューズが飛んでいるなどの配線トラブルがあると、ウォッシャー液が出なくなる可能性があります。
ウォッシャー液を放出させるポンプは、電気によって動いているためです。
ヒューズボックスは、ほとんどの車の場合エンジンルームに用意されています。
ボックスを開き、中のヒューズが飛んでいないかを一度確認してみましょう。
ヒューズが飛んでいた場合、ドライバー自身が修理するのは困難です。また、ヒューズを交換するだけでは、ヒューズ切れの原因は解決できていません。
またすぐにヒューズ切れが起きてしまうので、原因を突き止める必要があります。
安全面も考慮して、点検・修理は必ずプロに依頼するようにしてください。
修理にかかる費用は、工賃・部品代含め1,000円〜2,000円程度です。
チェックバルブの故障
モーターやポンプ、配線に問題がない場合、チェックバルブが故障している可能性があります。
チェックバルブとは、逆止弁とも呼ばれるパーツのことです。
チェックバルブの役割は、ウォッシャー液がひとりでに逆流したり、勝手に出てきたりしないようにすること。
内部にはバネ付きのフタが取り付けられています。
普段はフタが閉じられており、ウォッシャー液が出てくる際のみ開くことで、ウォッシャー液の逆流などを防いでいるのです。
チェックバルブの中にあるバネが錆びて硬くなると、ウォッシャー液のポンプから水圧を受けても開かなくなる事態に。
その結果、作動させてもウォッシャー液が出てこられなくなってしまいます。
「チェックバルブを外した状態でポンプを作動させれば、問題なくウォッシャー液が出てくる」という場合、ほぼチェックバルブに問題があると考えてよいでしょう。
チェックバルブの交換にかかる費用は、数百円〜1,000円程度です。
工賃の相場は2,000〜4,000円程度です。
ウォッシャー液が出ないと車検に通らないことがある
ウォッシャー液が出ない状態にある場合、車検に通らなくなることがある点にも注意が必要です。
国土交通省が発表する「車両の保安基準 第147条」に次の記載があります。
”洗浄液噴射装置及びデフロスタの視野の確保に係る性能等に関し、保安基準第45条第2 項の告示で定める基準は、次の各号に掲げる基準とする。
一洗浄液噴射装置にあっては、前面ガラスの外側が汚染された場合において、前面ガラスの直前の視界を確保するのに十分な洗浄液を噴射するものであること。この場合において、洗浄液を噴射させた場合に洗浄液が窓拭き器の払しょく範囲内にあたるも のは、この基準に適合するものとする。 ”
参照:https://www.mlit.go.jp/jidosha/kijyun/saimokukokuji/saikoku_069_00.pdf
つまり、「自動車の前面ガラスからの視野を確保する機器の設置」が義務付けられております。
そのため車検ではウォッシャー液に関する点検の項目が用意されており、車に取り付けられたすべてのノズルからウォッシャー液が放出されるかどうかをチェックされます。
というのも、上記で解説している通り、ウォッシャー液が出ないと安全に走行するのが難しくなるためです。
液の出が悪い場合でも車検に通らない可能性があるので、確実に車検に通るようにするためには直しておくのがベターだといえるでしょう。
修理費用が高くなる場合は車を売却することも
ウォッシャー液関連のトラブルを解決するのにかかる費用は、故障している原因やパーツによっても大きく異なります。
まずは冒頭でも解説した4つのチェックリストを確認してみて、もし自身で対応できないと感じたら、プロに修理を依頼しましょう。
修理が安く済む場合は、そのまま修理を行っても問題ありません。
しかし、中には修理に大きな費用がかかってしまうケースもあります。
特にモーターやポンプが故障した場合、点検費用やその他部品の交換費用なども同時にかかるため、思わぬ高額な出費が発生するケースもあるため注意が必要です。
出費が大きくなることが予想される方は、修理せず車を手放してしまうのも選択肢のひとつとして考えてみてはいかがでしょうか。
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