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オイルランプが一瞬でも点灯したら注意!原因と応急処置を解説

「車を運転していて、やかんのような形のランプがピカッと赤く点灯した」

「いつもではないけど、オイルランプが点灯することがある」

このようにオイルランプが点灯したら、どうすればいいのでしょうか。

オイルランプは緊急性の高い警告灯で、点灯したらそのまま走行を続けるのは危険です。

今回は、オイルランプが点灯する原因や点灯したときの応急処置について解説します。

少しくらい大丈夫とは思わずに、ランプが点灯したらこの記事に沿って早めの対応をしましょう。

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目次

車のオイルランプ(油圧警告灯)が点灯する原因

矢印がさすマークがオイルランプ

オイルランプが点灯する原因は、エンジンオイル量の減少です。

オイルランプは「油圧警告灯」という名前の通り、エンジンオイルの油圧が低下すると点灯します。

エンジンオイルは車の中で循環しており、各部分に送るため圧力をかけられています。

この油圧が低下するとオイルが各部分に送られず、センサーが異常と判断しランプの点灯につながるのです。

油圧の低下は、オイル漏れなどオイル量の減少により引き起こされるので、オイルランプが点灯しているときは、オイルがかなり減っている状態です。

初期症状では、走行中オイルランプが一瞬だけ点灯することがあります。

オイルランプが一度でも点灯したら注意してください。

常時点灯していなくても、以下のように点灯したらオイル量が減少している可能性が高いです。

  • ブレーキを踏むと点いたり消えたりする
  • カーブや坂道を走るとたまに点く
  • 点滅するがしばらくすると消える

これらは、減少したオイルが車体の一方に一時的に偏ることで起こります。

放置しているとますますオイルが少なくなり、ランプが常に点灯する状態になります。

ただし、オイルランプが点灯しても問題ない例外としてあるのが、エンジンをかけたときに点灯する場合です。

エンジンをかけたときはオイルランプ以外の警告灯も点灯しますが、これは正常です。

ちなみに、やかんのような形をしているオイルランプと似たもので「OIL」の文字が出るマークがあります。

これはスズキのトラックや軽トラなどに使われる、エンジンオイル交換のお知らせ機能です。

この機能はオイル交換をしても自動では消えず、手動で消す必要があります。

【3STEP】オイルランプが点灯したときの応急処置

オイルランプが点灯したとき、どうしたらいいのでしょうか。

オイルランプの点灯は緊急度が高い異常を表すので、なるべく早い対応が必要です。

今すぐできる応急処置として以下の3項目があります。

  1. 車を安全なところに停める
  2. エンジンオイル量をチェック
  3. エンジンオイルの補充

それでは順番に解説します。

車を安全な場所に停める

まずは慌てずに、車を安全なところに停めましょう。

もし安全な所に車を停止できないなら、ハザードランプを点灯させながらスピードを下げ安全な所を探します。

オイルランプが点灯したまま走行を続けるのは危険です。

しかし慌てて車を停止させて事故に遭ってしまっては元も子もありません。

高速道路を走行中にオイルランプが点灯したときは、サービスエリアパーキングエリアを探しましょう。

難しければ非常停止帯に移動し、事故を防ぐために三角停止表示板を設置しましょう。

まずは安全を第一に考え車を停車させることが大切です。

停車後はエンジンを切ってください。

エンジンオイル量をチェック

車を安全に停車することができたら、エンジンオイルの量を確認しましょう。

オイル量は、ボンネットを開けたところにあるオイルレベルゲージで確認できます。

オイルレベルゲージとは、エンジンオイルの量と汚れ具合を確認できる計器のことです。

矢印がさす部品がオイルレベルゲージ

以下の手順で確認することができます。

  1. エンジンを停止してボンネットを開ける
  2. エンジンを冷ましてからオイルレベルゲージを引き抜く
  3. オイルレベルゲージに付着しているオイルを拭く
  4. 元の位置に差し込み、再度引き抜く
  5. オイルが付着している部分でオイル量を確認する

オイルを拭き取る際、ゴミを付着させないように気をつけてください。

オイルレベルゲージには、オイル量の上限と下限を示す2つの穴がついています。

付着したオイルが上限と下限の間にあるのが適正量です。

2つの目印の間よりもオイルが下にある場合は、オイル量の不足を示しています。

車種によってはレベルゲージがなく、車内のモニターなどで確認できる車もあります。

エンジンオイルの補充

オイル量の不足が確認できたら、エンジンオイルの補充をしてください。

もし予備のオイルがあれば、水平なところで注ぎ足します。

オイルの注ぎ足しは応急処置にすぎず、本来であればオイル交換が望ましいです。

以下の場所でオイル交換ができます。

  • ガソリンスタンド
  • ディーラー
  • 整備工場

ガソリンスタンドなどが見つからないのであれば、ロードサービスを呼びましょう。

走行し続けると最悪の場合エンジンが故障

オイルランプが点灯したまま走行を続けるのは大変危険です。

なぜなら、エンジンがかからなくなり走行不能になる恐れがあるからです。

エンジンオイルには、エンジン内の部品の冷却や潤滑、保護などの役割があります。

車の最重要な消耗品と言っても過言ではありません。

オイルランプが点灯し、オイル量が減少したまま走行をし続けると現れる2つの症状があります。

  • エンジンからの異音(ノッキング)
  • エンジンの焼き付き

1つ目の症状として、オイルランプが点灯したまま走行しているとエンジンから異音が発生します。

ノッキングといい、「カラカラ」「カタカタ」といった硬いものがぶつかり合うような音がします。

これはエンジンオイル量の不足により、エンジン内部に潤滑性が失われ部品同士の摩擦が大きくなっている状態です。

さらに放置してしまうと、部品が完全に動かなくなってしまいます。

エンジンからの異音とその原因については、以下の記事でも詳しく解説しています。

あわせて読みたい
エンジンの異音の原因は音の種類でわかる!8パターンの修理費用も解説 「エンジンから変な音がする」 「修理した方がいいのかな?」 「対処法と修理費用の目安が知りたい」 走行中にエンジンルームから聞きなれない音がすると、大丈夫かな?...

2つ目の症状としてエンジンの焼き付きがあります。

エンジンの焼き付きは、オイルの不足でエンジン内部が冷却・潤滑されず、熱を持ち続けることで部品が固まって動かなくなる症状です。

焼き付いてしまうと部品が固まってしまい、エンジンは完全に動かなくなります。

修理するにはエンジンの載せ替えが必要で、費用も高額です。

これらの症状はすぐに起こるものではないですが、最悪のケースとして可能性は十分にあります。

オイルランプが点灯したら放置せず、すぐにオイル交換をしましょう。

オイル交換してもランプが点灯する4つの原因

オイル交換をし、エンジンオイル量が適正であってもオイルランプが点灯したままの場合もあります。

これはオイル量以外の原因により、以下の3つが挙げられます。

  • オイルポンプの破損や摩耗
  • オイルプレッシャースイッチの故障
  • オイルストレーナーの不具合

では、順番に解説します。

オイルポンプの破損や摩耗

オイルランプが点灯する原因に、オイルポンプの破損や摩耗があります。

オイルポンプとは、エンジンオイルをくみ上げエンジン内部に循環させる部品です。

人間で例えると血液を循環させている心臓に当たります。

オイルポンプによってエンジン内部にオイルが送られ、エンジンは正常に動きます。

オイルポンプが破損・摩耗してしまうのは、エンジンが動いている間は常に動いているからです。

破損してしまうと、オイルがエンジン内部を循環できなくなります。

オイルが送られなくなることで、油圧が発生しなくなってオイルランプが点灯します。

オイルプレッシャースイッチの故障 

オイルプレッシャースイッチの故障も、オイルランプが点灯する原因になります。

オイルプレッシャースイッチとは、エンジン内の油圧を検知する装置でセンサーのようなものです。

この装置で正しく油圧を検知できていないと、油圧が正常であってもオイルランプが点灯します。

オイルプレッシャースイッチは電気を流す配線などもあり複雑で精密な作りとなっています。

そのため、単純な機械的な動きをする部品と比べて故障のリスクは高いです。

オイルストレーナーの不具合

オイルストレーナーの不具合も、オイルランプが点灯する原因の一つです。

オイルストレーナーとは、エンジンオイルをろ過する筒状の部品のことです。

オイルポンプの手前に位置し、金網でゴミや異物を除去しています。

全てのオイルはオイルストレーナーでろ過され、オイルポンプに送り出されエンジン内部を循環しているのです。

オイルストレーナーが異物などで詰まってしまうと、エンジンオイルは循環できずオイルランプが点灯します。

オイルランプの点灯を予防するには定期的な点検を

オイルランプの点灯を防ぐには、車の定期的なメンテナンスを行うことが大切です。

エンジンオイルは、どうしてもエンジンを動かすたびに少しずつ減り汚れるものです。

オイル交換を定期的に行うことで、オイルランプの点灯につながる故障の予防となります。

オイル交換はディーラーや整備工場、カーショップなどで、一般的な車であれば約5,000円で依頼できます。

エンジンオイルの交換頻度は半年に1回か、走行距離5,000kmが目安です。

綺麗なエンジンオイルであれば車は故障しにくくなり、長持ちするので長期的に見て経済的です。

何キロも走った走行距離の多い車や年式の古い車は、劣化によりオイルが減ってしまうこともあるでしょう。

延命処置的な意味合いでもオイルをこまめに交換し、オイルランプの点灯や走行不能などの最悪の事態を防ぎましょう。

修理費用が高いなら車を手放すことも検討

オイルランプの点灯がきっかけで業者に修理を依頼し、意外と修理代が高額になってしまった方もいるのではないでしょうか。

オイルランプが点灯する車やオイルが頻繁に減ってしまう車は、メンテナンス不足や古い車であることが多いです。

特に走行距離が長く、年式の古い車は一度修理をした後、他の部分も故障する可能性が高い傾向にあります。

それならば、修理をせずに車を売却し乗り換えることも1つの方法です。

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