廃車の買取に一括査定はNG！実際の見積もりで判明した高く売るコツを解説

2024 8/23

2024年8月23日

廃車の買取業者を探していると、「相見積もりをとって一番高いところに売りたい」と考える方も多いでしょう。

なるべく見積もりの時間をかけずに、かつ高い金額で車を売りたいですよね。

車の一括査定サイトは、自分の車の情報を入れて申し込めば、複数の販売店で見積もりができるサービスです。

個々の販売店に連絡を取る必要がなく、一番高値をつけてくれた販売店に売ることができるのがメリットです。

お客様

廃車を売却する場合も一括査定サイトを使えるの？

ハイシャル

結論から言えば、廃車するときに一括査定サイトを使うのは、損をしやすいためおすすめできません。

今回は、実際に一括査定サイトで廃車にする車の見積もり依頼をして、廃車の買取で一括査定サイトを使うのはお得なのかを検証しました。

さらに、一括査定サイトの注意点や廃車買取で高額査定を狙うコツについても解説しています。

この記事を読めば、最もお得で楽に廃車を買い取ってもらう方法がわかるはずです。

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廃車買取に特化した一括査定のサイトはない

車の買取では、主に、ナビクル、カーセンサー、カービュー、ズバット、モータといった一括査定サイトが利用されています。

しかし実は、廃車に特化した一括査定サイトはありません。

廃車の一括査定サイトがない理由は、中古車買取に比べると利用する人や買取業者が少ないからです。

そのため、自分で廃車業者を探して依頼する方が多いので、業者を選ぶ際は料金やサービスをよく調べてから依頼するようにしましょう。

詳しいやり方は、後ほど「“電話査定で相見積もり”が廃車を高く売るコツ」で解説します。

廃車の買取に一括査定がNGな理由

前述した通り、廃車に特化したサイトはないですが、中古車の一括査定サイトはあります。

結論からいうと、以下の2つの理由から、廃車予定の車を中古車の一括査定サイトで見積もり依頼するのはおすすめできません。

大量に電話がかかってくるから
買取価格がつかないことが多いから

実際に一括査定サイトで見積もりをとった結果を交えながら、それぞれの理由を詳しく説明していきます。

査定してもらった車の詳細（クリックで表示）

メーカー・車種	スズキ・ワゴンR
カラー	オレンジ
年式	H18年（17年経過）
走行距離	約100,000km
車検残り	3か月（R5年12月まで）
走行状態	事故でフロント損傷、エアバックが出ている、エンジン不調で走行不能

※2023年9月に一括査定サイト「ナビクル」を利用

大量に電話がかかってくるから

車買取一括査定サイトに申し込むと、買取業者から大量の電話がかかってきます。

写真は一括査定の申込をしたあとの着信履歴ですが、申込をしてから1～2分で、たて続けに3社から電話がかかってきました。

また、ショートメッセージでも連絡が入っており、すべてに対応するなら少なくとも1時間以上は必要です。

一括査定の申込をしたあとの着信履歴とショートメッセージ

ではなぜこのような営業電話がたくさんかかってくるのでしょうか。

理由は、業者は他社よりもいち早くファーストコンタクトを取りたいと考えているからです。

車一括査定サイトを利用した方の口コミでは、一番先に電話がかかってきた業者に依頼をしている人が多い傾向にあります。

そのため、それぞれの業者が我先にと営業電話をかけてくるので、電話がストレスになってしまう方は一括査定を使わないようにしましょう。

買取価格がつかないことが多いから

廃車予定の車を少しでもお金にしたいという心理から一括査定で見積もりを取る方もいますが、実際に査定してもらうと買取価格がつかないことが多いのが現状です。

今回、実際に一括査定サイトで自走不可のスズキ・ワゴンRの情報を入力した結果は、以下のようになりました。

査定してもらった車の詳細（クリックで表示）

メーカー・車種	スズキ・ワゴンR
カラー	オレンジ
年式	H18年（17年経過）
走行距離	約100,000km
車検残り	3か月（R5年12月まで）
走行状態	事故でフロント損傷、エアバックが出ている、エンジン不調で走行不能

※2023年9月に一括査定サイト「ナビクル」を利用

▼実際に一括査定した結果

業者名	業種	査定価格
カーネクスト	廃車買取	5,000円
JAC	中古車買取	0円
ネクステージ	中古車買取	実車査定が必要
ビッグモーター	中古車買取	0円

※2023年9月に一括査定サイト「ナビクル」を利用

連絡があった4社のうち3社が中古車買取業者で、そのうちの2社からは「値段がつけられない」と言われてしまいました。

1社からは「不動車でも問題ないので実物を見て査定をさせてほしい」という連絡がありましたが、実車査定をしたうえで値段がつかないと判断されるリスクもあります。

一括査定の業者はほとんどが車両の再販を目的とした中古車買取業者なので、廃車寸前のには買取価格がつきません。

たとえば下記のような車は中古車として再販するには難しいと判断されます。

不動車（自走できない車）
事故車
水没車
年式が10年、走行距離が10万キロを超える車

再販するには修理、人件費、新しい部品代など費用がかかりますので、費用対効果が望めない場合は価格がつかないと思ってください。

廃車寸前の車は、専門の廃車買取業者へ売却する方がお得です。

今回、廃車買取業者である1社からは5,000円の買取価格がつきましたが、次の章で紹介する「廃車を高く売るコツ」を実践すると3万円まで上げることができました。

もし一括査定で値段をつけてくれる業者が見つかったとしても、それが最高額とは限らないので注意しましょう。

“電話査定で相見積もり”が廃車を高く売るコツ

廃車を高く売るコツは、一括査定サイトは使わず、廃車買取業者の電話査定で相見積もりをとることです。

廃車買取業者には、下記のようなメリットがあります。

廃車買取業者は電話で査定ができる
引き取り・手続き代行が無料

「再販して利益を出せるか」を基準に査定する中古車買取業者とは違い、廃車買取業者は「リサイクルパーツや金属資源として価値があるか」を基準に査定をしています。

そのため、廃車寸前の車は廃車買取業者の方が高い値段がつきやすいのです。

やりとりに手間がかかり値段もつきにくい一括査定サイトを使うよりも、いくつかの廃車買取業者へ直接査定を依頼した方が、効率的に高く売れる業者を探せます。

それでは、廃車買取業者で相見積もりをとるメリットについて、1つずつ説明していきます。

廃車買取業者は電話で査定ができる

ほとんどの廃車買取業者は、電話やメール、LINEなどで査定が完結するので、時間や手間をかけることなく見積もり金額を知ることができます。

というのも、リサイクルパーツや金属資源として利用する場合は傷やへこみなどによって査定価格は大きく変わらないため、実際に車両を見る必要がないからです。

具体的には、下記のような情報がわかれば査定ができます。

▼査定で聞かれる情報

車検証に書いてある情報

メーカー、車種
年式
車検の残り期間
車の名義（所有者が誰か）
走行距離
排気量
車台番号

実物をみて判断する情報

傷、へこみがあるかどうか
エアバッグが作動しているかどうか
タイヤがまっすぐ転がるかどうか
エンジンがかかるかどうか

買取価格を電話口で教えてもらえるので、複数社から相見積もりを取るのも1業者3分とすると5業者で15分ほどです。

一括査定サイトを使わなくても、3～5社ほど電話で相見積もりを取ることで、依頼する業者を絞りこむことができますよ。

一方で、中古車買取業者は店舗や出張で実車査定をしていることがほとんどです。

先ほども触れた通り、一括査定サイトを利用した場合も中古車買取業者から「実際に車を見せてほしい」という連絡が入ります。

複数社と日程調整をする必要があるので、売却先を決めるまで何日もかかってしまいます。

このように、一括査定サイトを使うよりも直接いくつかの廃車買取業者で電話査定をする方が手間がかからずおすすめです。

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引き取り・手続き代行が無料

廃車買取業者に依頼するもう一つのメリットは、面倒な廃車手続きの代行や車両の引き取りが全て無料であることです。

廃車関係の書類や手続きは非常に複雑なため、どこから手をつけていいか分からない方がほとんどですが、廃車買取業者なら無料で代行してくれるので安心です。

また、動かなくなった車でも積載車（車両の運搬船用のトラック）で引き取りをしてもらえます。

この引き取りも無料で行っている業者がほとんどなので、レッカー代の心配も不要です。

車を保管場所まで引き取りに来てもらい、必要書類を提出するだけであとは何もしなくていいので、簡単に手続きが完了します。

このように、いくつかの廃車買取業者へ電話で相見積もりをとるのが、廃車を楽に高く売るコツです。

弊社ハイシャルでも電話やWebフォームから最短20秒で見積もりが可能ですので、ぜひお気軽にご利用ください。

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【比較表】おすすめ廃車買取業者ベスト4

廃車を高く売るコツがわかったところで、実際にどの業者へ査定を依頼したらいいか迷いますよね。

そこで、実際に査定を依頼した結果をもとに、おすすめの廃車買取業者ベスト4の比較表を作成しました。

▼廃車買取業者の比較表

順位・業者名	1位廃車王	2位ビッグエイト	3位日本廃車センター	4位カーネクスト
査定価格① (ワゴンR)	A 30,000円	B 14,883円	B 20,000円	C 5,000円
査定価格② (フィット)	A 45,000円	B 37,000円	B 35,000円	C 10,000～20,000円
営業時間	A 9:00~22:00 年中無休	C 平日9:00~18:00、土~15:00	B 10:00~19:00 年中無休	A 8:00~22:00 年中無休
やりとり	A すぐに金額が出る質疑応答もスムーズ	B メールが丁寧査定の待ち時間あり	C 査定の待ち時間ありオペレーターによる差あり	B すぐに金額が出る還付金の説明が不充分
最短引取日① (金曜に申込)	B 7日以内 (日祝休み)	B 5日後 (日祝休み)	B 4日後 (日祝休み)	C 7日後 (日祝相談)
最短引取日② (水曜に申込)	B 7日以内 (日祝休み)	A 2日後 (日祝休み)	A 2日後 (日祝休み)	C 7日後 (日祝相談)
立ち会い	必要	必要	必要	不要
書類の出し方	手渡し	手渡し・郵送	郵送	手渡し・郵送

査定してもらった車の詳細（クリックで表示）

1台目

メーカー・車種	スズキ・ワゴンR
カラー	オレンジ
年式	H18年（17年経過）
走行距離	約100,000km
車検残り	3か月（R5年12月まで）
走行状態	事故でフロント損傷、エアバックが出ている、エンジン不調で走行不能

2台目

メーカー・車種	ホンダ・フィット
カラー	ホワイト
年式	H19年（16年経過）
走行距離	約120,000km
車検残り	4か月前に車検切れ（R5年5月まで）
走行状態	バッテリー上がりで走行不能、バッテリーにケーブルをつなげば走行可能

ランキングの作成方法（クリックで表示）

調査時期	①2023年9月15日(金)、②2023年9月20日(水)
調査対象	2023年9月15日時点でGoogleにおいて「廃車買取」の検索結果上位に表示された廃車買取業者4社（スポンサーとハイシャルを除く）
調査方法	①ワゴンRと②フィットの情報を各業者へ電話・メールで伝え、査定価格と最短引取日をたずねた。
評価方法	各項目を点数化し、合計点数が多い順にランキングを作成した。
評価項目	査定価格：1～3点×2台分、最短引取日：1～3点×2台分、やりとりのスムーズさ：1～3点、営業時間：1～3点、引取り日の立ち会いの必要性：1～2点、必要書類の出し方：1～3点(合計23点満点)