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車のバッテリーの寿命は2〜5年が目安!交換時期のサインや値段まで徹底解説

「バッテリーの寿命が来ていないか心配だ……」
「車を買ってからバッテリーを交換していないけど大丈夫?」
「ガソリンスタンドでバッテリーの寿命が来ていると言われたけど本当?」

車のバッテリーは普段見えないところにあり、劣化していても気付きにくいため、寿命が来ていないか心配ですよね。

車のバッテリーの寿命は5年程度といえますが、状況により左右されます。

そのため、バッテリーの寿命の相場を知るだけでなく、バッテリーの寿命が来ているかチェックする方法を知ることで、より正確に愛車のバッテリーの寿命を知ることができます。

そこでこの記事では、下記の内容を解説します。

  • 車のバッテリーの寿命の目安
  • バッテリーに寿命が来ているか判断する方法
  • お得な交換方法

この記事を読んでいただければ、損をしない交換タイミング・交換方法が判断できるようになるので、ぜひ最後までお読みください。

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目次

車のバッテリーの寿命は2〜5年が目安

一般的な乗用車のバッテリーの目安は、2〜5年ほどです。

さらに、以下の2点も覚えておくとより寿命を判断しやすいです。

  • 2〜3年のメーカー保証より長持ちするのが実情
  • 激しい使い方や寒冷地ではより短い

それぞれについて詳しく説明します。

2〜3年のメーカー保証より長持ちするのが実情

多くのバッテリーメーカーの公式な目安としては、新品のバッテリーの寿命は2〜3年程度とされています。

これは、製品の保証期間が2〜3年に設定されていることが多いという点からもわかります。

しかし、実際のところは5年程度は使えることが多いです。

整備工場などでは、5年程度をバッテリーの交換時期の基準としているところもあり、5年という期間はひとつの目安になります。

つまりは、前回のバッテリー交換から5年が経過していれば、早めにバッテリー交換を検討するべきとも言えます。

激しい使い方や寒冷地ではより短い

寒冷地で使用する車のバッテリーや、走行距離の増えるペースが速い、激しい使い方をする車のバッテリーは、劣化が早く、寿命も短くなりやすいです。

そもそも車のバッテリーに使われている鉛蓄電池は、繰り返し充電と放電を繰り返すことで少しずつ劣化していくという特徴があります。

走行距離が多いとそれに応じて電装品を使う時間も長くなり、バッテリーの充放電回数も必然的に増えます。

また、気温が低い状況でも、バッテリーの劣化は早まりやすくなります。

低温下では、電圧を生み出すための化学反応が遅くなり、電圧が発生しにくくなります。

電装品により消費する電力は平常時と変わらないか、むしろ大きくなるため、充放電の回数が増え、寿命が早まるのです。

そのため、このような使い方に当てはまる場合は、メーカーの推奨する2~3年の交換スパンでバッテリーを交換するのがおすすめです。

交換時期を見極める4つのポイント

バッテリーの交換時期の4つのサインは以下の通りです。

  • 電圧が低い
  • エンジンがかかりにくい
  • ヘッドライトの明るさが暗い・不安定
  • ワイパーや窓の開閉が遅い

ひとつめの「電圧が低い」が大元の原因であり、それによって後3つの症状が現れます。

先ほど説明した通り、ほとんどの車のバッテリーは保証期間が2~3年で、実際のところは5年程度は使用可能です。

とはいえ、保証期間を過ぎると、急な故障やバッテリー上がりの際、自己責任で対処する必要があります。

急な故障やバッテリー上がりが起きると、最悪の場合、車を動かせなくなります。

このようなことで困らないよう、バッテリーの交換時期がきていないかしっかりチェックし、急な故障やバッテリー上がりを防ぐようにしましょう。

電圧が低い

バッテリーが発する電気の電圧が低いと、交換時期のサインです。

そして、電圧チェックするのが、一般人にできる方法のなかでは最も正確です。

電圧は、電気の強さの指標であるとイメージしてください。

ほとんどの乗用車や小型貨物車のバッテリー電圧は、名目上の値は12Vですが、バッテリーのコンディションや、エンジンが動いているかどうかによって上下します。

エンジン停止時 エンジン動作時
要交換 11V未満 12V未満
劣化の可能性あり 11~12.5V 12~13V
正常 12.5V以上 13~15V
過充電 15V以上

バッテリーの電圧をチェックする方法は、下記の3つがあります。

  • テスターを購入して自分で計測する
  • ガソリンスタンドで計測してもらう
  • ディーラー・整備工場で計測してもらう

自身で測定したい場合は、テスターを購入しましょう。

テスターは、ネットショッピングなどで1,000円程度から購入できます。

ボンネット等のバッテリー格納箇所を開け、テスターのプラス端子、マイナス端子をそれぞれバッテリーのプラス端子、マイナス端子につないで電圧の値が測定できます。

上の表を参考に、バッテリーの状態を判断しましょう。

また、車用のバッテリーの中には、あらかじめテスターが組み込まれていて、LEDライトや液晶などの表示で、常時電圧がわかるようになっているものもあります

交換の際にそういった製品を選ぶのもひとつの選択肢です。

わざわざテスターを購入したくない場合は、給油の際などに、ガソリンスタンドのスタッフに声をかけると測定してくれることもあります。

ただし、ガソリンスタンドでの電圧チェックは、バッテリー販売の営業活動の一環として、寿命が来ていないのに、それを誤魔化してバッテリー交換を勧められるケースにも注意してください。

スタッフに「寿命が来ているか」ではなく、電圧の値を尋ねて、上の表を参考に自分で判断するという方法もあります。

とはいえ、本当に寿命が来ているかについて厳密な判断をするには、やはりプロの目が必要

ディーラーや、整備工場などで測定してもらうのが最も確実です。

これらの業者で使うプロ向けのテスターでは、電圧以外にも、バッテリー寿命を判断するための様々な指標がわかるうえ、スタッフの知識や経験も豊富です。

エンジンがかかりにくい

バッテリーが劣化して電圧が下がると、エンジンがかかりにくくなっていくことがあります。

エンジンをかける際に、「キュルキュルキュル」」というセルモーターの音が鳴りますが、エンジンがかかるまでにこの「キュル」という音が鳴る回数が多くなると、バッテリーの劣化が考えられます

エンジンを始動するためのパーツであるセルモーターは、車のパーツの中でも特に強い電気を大量に必要とします。

そのため、バッテリーが劣化した際に、まず影響があるのがエンジンをかけるセルモーターの動作なのです。

ヘッドライトの明るさが暗い・不安定

バッテリーが劣化して電圧が下がると、ヘッドライトが暗くなります

また、エンジン回転数が低く充電量が少ないときや、エアコンやヒーターなど他の大電力が必要な機器を動かしたときにヘッドライトが暗くなり、回転数をあげたり、機器をOFFにすると明るくなる、ということがあります。

これも、バッテリーの性能が車の使用状況に追いついていない証拠であり、バッテリーが劣化しているときの症状です。

ヘッドライトもまた、車のパーツの中では非常にバッテリーへの負担が大きいパーツです。

そのため、バッテリーの状態がもろに明るさへ影響するのです。

ただし、近年増えているLEDタイプのヘッドライトの場合、消費電力は小さいため、このチェック方法が参考にならない場合もあることに注意してください。

ワイパーや窓の開閉が遅い

ワイパーやパワーウインドウの動作が遅くなるのも、バッテリー劣化のサインです。

これらも、セルモーターやヘッドライトほどではありませんが、使う電力が比較的大きいパーツであり、バッテリーの状態を反映しやすいものです。

バッテリーの値段は車のタイプによって大きく異なる

バッテリーが交換時期に達すると、バッテリーあがりのリスクが高まります。

前の章で説明した症状に当てはまった場合は、速やかにバッテリーを交換しなければなりません。

となると、やはりバッテリー交換にどれくらいの費用がかかるか気になりますよね。

実は、バッテリーにはタイプや性能によってたくさんの種類があり、それによって値段が大きく変わります

具体的には、大きく分けると次の4つのタイプがあります。

タイプ 価格
従来型 5,000円〜2万円
充電制御車用 5,000円〜2万円
アイドリング
ストップ車用
1〜3万円
ハイブリッド車用
補機バッテリー
15,000円〜4万円

さらに、それぞれのタイプの中でも、溜められる電気の容量や低温耐性などといった、総合的な性能が低いものから高いものまであり、それに応じて価格が変動します。

従来型バッテリー:5000円~2万円

従来型のバッテリーの価格(定価)の目安は、5,000円〜2万円です。

従来型バッテリーとは、後ほど紹介する、充電制御車、アイドリングストップ車、ハイブリッド車など、専用のバッテリーを必要とする車種以外に使われるバッテリーです。

つまり、特に目立った機能や特徴のない、ベーシックで昔からあるタイプのバッテリーであり、比較的安価で手に入るのが特徴です。

ただし、次に紹介するように、現在目にすることのあるほとんどの車は、従来型バッテリーが対応できない「充電制御車」にあたるため、従来型バッテリーが使える車は昔から使われている古い車のみと言えます。

充電制御車用バッテリー:5000円~2万円

充電制御車用バッテリーの価格(定価)の目安は、5,000円〜2万円です。

充電制御車用バッテリーとは、その名の通り、充電制御車と呼ばれるタイプの車種に対応したバッテリーのことです。

充電制御車とは、エンジンの動力を電力に変換し、バッテリーに充電するプロセスをできるだけ効率化するような制御により、燃費性能などを高めるシステムが導入された車のことです。

2000年代の後半から2010年代の前半にかけて、ほとんどの車種が充電制御を採用するようになったため、この時期以降に製造された車は基本的には充電制御車であると考えて構いません。

ちなみに、お使いの車が充電制御対応かどうかを判断する目安として、車台番号を確認するという方法があります。

車台番号のハイフンの左が「CBA」または「3DA」など、3桁のアルファベット・数字の車種の場合は、その車は充電制御車である可能性が高いです。

車台番号の確認方法はとても簡単です。以下の記事で解説しているので、参考にしてください。

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アイドリングストップ車用バッテリー:1〜3万円

アイドリングストップ車用バッテリーの価格の相場は、1〜3万円です。

アイドリングストップ車は、車が停車・走行を繰り返すたびに、何度もエンジンの始動と停止を繰り返します

先に述べた通り、エンジンの始動には大きな電力を必要とし、バッテリーにかかる負荷が非常に大きくなります。

さらに、アイドリングストップをしている間は、エンジンによる電力の供給に頼ることなく、カーナビ、エアコン、ヘッドライトなどといった、数多くの電装品を動かす必要があります。

そのため、アイドリングストップ車は、そうでない車とは比べものにならないほどの負担をバッテリーにかけることになります。

そこで、専用設計の劣化に強いバッテリーが必要になるのです。

それに応じて、アイドリングストップ車用のバッテリーの価格は必然的に高くなる傾向にあります。

ハイブリッド車用補機バッテリー:15,000円〜4万円

ハイブリッド車用補機バッテリーの価格の目安は、15,000円〜4万円です。

ハイブリッド車には、駆動用バッテリー補機バッテリーという2種類のバッテリーが搭載されています。

駆動用バッテリーは、その名の通り、車を動かすモーターの駆動に使われる、サイズが大きい高出力なバッテリーです。

一方で補機バッテリーは、ライト、カーナビ、エアコンなどのあらゆる電装品を動かすために用いられるバッテリーです。

すなわち、ハイブリッド車における補機バッテリーの役割は、ガソリン車のバッテリーとほとんど同じです。

ただし、ボンネット内にバッテリーを装備するガソリン車と違って、多くのハイブリッド車は、補機バッテリーを室内に装備しています。

車のバッテリーは、充放電の際に、化学反応により人体に有害なガスを発生します。

そのため、ハイブリッド車用の補機バッテリーには、そのガスを車外に排出するための機構が備わっています。

また、ハイブリッド車は、メーカーや車種によって、駆動用バッテリーや補機バッテリーの制御する方法が異なります

その点で、ハイブリッド車のバッテリー選びはやや慎重になる必要があり、できれば車種ごとの専用品を選ぶことが望ましいです。

ハイブリッド車向けの汎用バッテリーを選ぶ際は特に、バッテリーのメーカーが出している適合表などに目を通し、そのバッテリーがお持ちの車に適合することを確認しましょう。

【おすすめ順】バッテリー交換を格安で済ませる方法とは?

ここまで、タイプ別のバッテリーの価格の相場を紹介してきましたが、これらの値段は、メーカーが発表している定価に基づいて紹介しました。

しかし実は、バッテリーは、AmazonなどのECサイトであればより安く購入できます

ECサイトは、様々なものを安価に入手できることで有名ですが、車のバッテリーは、特に値引率が大きい傾向にあるのです。

商品によっては、定価の半額ほどで販売されているケースも珍しくありません。

そこで、ここでは、バッテリーの買い方や交換方法についておすすめ順に解説していきます。

自分で購入し、カー用品店や整備工場に持ち込む

車のバッテリーを交換する上で、いちばんおすすめな方法は、バッテリーの本体をECサイトなどで格安で購入し、カー用品店や整備工場に持ち込んで交換を依頼することです。

バッテリー本体の品質は購入ルートによっては変わらないため、安く買えるECサイトを選ぶと良いでしょう。

一方、交換作業については、車種に応じた工具や技術が必要であったり、数少ない決められた場所でしかバッテリーの処分ができなかったりと、さまざまな課題があります。

そのため、交換作業のみを業者に依頼するというやり方が費用対効果が良いです。

バッテリー本体を持ち込んだ場合の、交換工賃の目安は、500〜3,000円程度です。

持ち込みパーツの場合は、工賃が上乗せされる業者も多いですが、それでもカー用品店などで定価でバッテリーを購入して交換するより安い場合が多いです。

ただし、業者によっては、持ち込みによる交換作業を断っているところもあるので、事前に確認することをおすすめします。

自分で購入・交換する

逆に、上に述べた交換に関する課題が苦でない場合は、自分で交換すると良いでしょう。

具体的には、工具が揃っていて、交換方法を知っていることに加え、バッテリーを処分できるルートを確保できている場合です。

実は、バッテリー交換は、工具や知識を必要とはするものの、車の整備としてはごく簡単な部類です。

交換手順を説明します。

①準備

まず、必要であれば距離計や燃費計などの計器類の値をメモしておきます。

これらの計器類の値は、バッテリーを外すとリセットされてしまうことがあるからです。

その後、ボンネットを開けて、バッテリーの位置を確認します。

②マイナス端子からケーブルを取り外す

ソケットレンチやメガネレンチなどを用いて、マイナス端子に固定されているケーブルを外します。

必ずマイナス端子を先に外してください

マイナス端子は車のボディ全体に直接繋がっているため、先に外したプラス端子が車体に接触すると、ショートします。

ショートすると、火災や感電のおそれがあります。

③プラス端子からケーブルを外す

マイナス端子を外した後に、プラス端子側のケーブルを外します

プラス端子にはカバーがついていることが多いですが、手で簡単に外すことができます。

ケーブルの外し方はマイナス端子と同じです。

④バッテリー固定金具を外す

ソケットレンチやメガネレンチを用いて、バッテリーを固定している金具を外します。

その際、ショートや感電を防ぐため、バッテリーの端子に工具が当たらないように注意しましょう。

⑤新しいバッテリーに置き換える

金具が外れたら、端子に触れないように注意しながら古いバッテリーを取り出します

次に、新しいバッテリーを同じ向きにセットします。

⑥逆順で戻す

ここまでの手順を全て逆に行います

まず固定金具でバッテリーを固定し、次にプラス端子、マイナス端子の順でケーブルを取り付けます。

⑦エンジンを始動し、確認する

作業が終わったら、エンジンをかけてみて、きちんとかかるか、電装品はちゃんと使えるかを確認しましょう。

できれば、バッテリーを充電するために30分程度走行すると良いでしょう。

以上がバッテリー交換の手順です。ある程度整備が自分でできる人であれば難なくこなせる作業でしょう。

また、古いバッテリーは、以下のようなルートにより処理できます。

  • オートバックスなどのカー用品店
  • ガソリンスタンド
  • リサイクル業者
  • 大手ホームセンター
  • バッテリーをオンライン購入した業者

バッテリーの処分方法については、以下の記事で詳しく解説していますので、参考にしてください。

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ディーラー・カー用品店で購入・交換する

ディーラー・カー用品店などで定価でバッテリーを購入し、そのままそこで交換してもらう方法もあります。

一番のメリットは、手ぶらで店舗に行って、交換まで済ませて帰ってくることができるため、手間がかからない点です。

また、確実な取り付けや、不良品対応など、サービス品質が高いことも特徴です。

手間や時間をかけたくない人や、作業のクオリティサービスに高い基準を求める人におすすめです。

しかし、先述の通り、バッテリーは、定価と市場価格の乖離が大きいです。

そのため、定価販売を基本とするこれらの店舗での購入は、価格の面でお得感が薄れます

予算やスケジュールに応じて判断すると良いでしょう。

バッテリーの劣化を抑える方法4選

バッテリーの劣化を抑え、寿命を伸ばすためには充放電のサイクルを、少なく、穏やかにすることが重要です。

そのためには、以下のようなことに気をつけましょう。

  • 定期的に運転する
  • 無駄な電装品をOFFにする
  • エンジンを止めた状態で電装品を使わない
  • 定期的に点検、メンテナンスする

定期的に運転する

バッテリーの劣化を抑えるためには、定期的に運転することが重要です。

バッテリーは、使用していない状態で放置すると、自然に放電していきます。

バッテリーが放電された状態でエンジンを始動させようとすると、バッテリーはさらに劣化します。

さらに、過放電となると、バッテリーがあがってしまう可能性も高くなります。

バッテリーの種類や古さ、気温などの環境によってバッテリーが上がってしまうまでの時間は変動しますが、無理のない範囲で定期的に車を動かすようにすると安心です。

無駄な電装品をOFFにする

ライトやエアコンなどの電装品を必要以上に使わないように気をつけることもバッテリーの寿命を伸ばすには有用です。

これらの電装品は基本的にエンジンが動いた状態で使うことが多いため、バッテリーあがりの心配をせず、ついつい必要以上に使ってしまいがちです。

しかし、電装品を動かすのに電気が必要なことは変わりなく、エンジン始動中に電装品を使うということは、常にバッテリーの放電と充電が繰り返され、劣化が進行しているということです。

バッテリーの劣化はどうしても避けられないものですが、必要ないときには意識的にOFFにする、という区別が大切になります。

エンジンを止めた状態で電装品を使わない

エンジンが動いていない時に電装品を使うことは、バッテリーの寿命に大きな悪影響を及ぼします。

先述の通り、エンジンが動いている時に電装品を使うと、バッテリーの残量が減った分だけ絶えず充電されるため、残量の変動は少なくなります。

しかし、エンジンが止まっている時は、充電は途絶えるため、電装品を動かすと、バッテリーは放電する一方です。

その後エンジンを始動して充電したとしても、バッテリー残量の変動が大きく、バッテリーを大きく劣化させます

また、エンジンを止めた状態での電装品の使用は、バッテリーあがりに直結するため、極力避けましょう。

車を停めた状態でエアコンやライト、オーディオなどの電装品を使いたい場合は、適切にアイドリングをすることで、バッテリーへの負担を減らすことができます。

定期的に点検、メンテナンスする

バッテリーの劣化を直接的に抑える方法ではありませんが、バッテリーの点検やメンテナンスをすることも、バッテリーを長持ちさせるために重要です。

点検については、上に説明したように、テスターでの電圧チェックをおこない、電圧が適切に保たれていることを確認しましょう。

また、メンテナンスについては、電解液を補充するタイプのバッテリーの場合は、水位が下がっていないかをチェックした上で、適切な水位になるように専用の電解液を補充しましょう。

バッテリー交換をしたばかりなのに電圧が下がっていたり電解液が減っていた場合は、車の不調が疑われます

このような場合はバッテリーの劣化も早くなります

バッテリーへの負担を減らせるように車のコンディションを保つためにも、点検とメンテナンスは重要です

バッテリーがあがってしまったときの対処法4選

ここまで解説してきたように、バッテリーが寿命を迎えた場合や、バッテリーを過放電させてしまうと、バッテリーの電圧がエンジンを始動できないほどに下がってしまう、いわゆる「バッテリーあがり」の状態になります。

バッテリーの寿命に気づかなかったり、交換を怠っていたり、バッテリーを過放電させてしまったりしたためにバッテリーがあがった場合の対処法について見ていきましょう。

  • 他の車に救援を頼む
  • ジャンプスターターを使う
  • ロードサービスを呼ぶ
  • 押しがけをする(MT車のみ)

これらの方法がありますが、注意したいのは、これらは全て応急処置に過ぎないということです。

一度あがってしまったバッテリーは、その後もすぐにあがってしまうようになります。

バッテリーあがりが起こった場合は、以下の方法で対処したのちに、速やかにバッテリーを交換しましょう。

他の車に救援を頼む

バッテリーあがりの際は、他の車に救援を頼むのがひとつの手です。

具体的には、問題なく動く他の車のバッテリーから電源を供給し、バッテリーがあがった車のエンジンを始動させるという方法です。

救援車と故障車のバッテリーを接続するための専用のケーブルである「ジャンピングケーブル」が必要になります。

ホームセンターやカー用品店などで数千円で手に入るため、車内に常備しておくことをおすすめします。

ジャンプスターターを使う 

ジャンプスターターは、救援車がいなくても、バッテリーがあがった車を始動させることができるアイテムです。

車を始動させることに特化したモバイルバッテリーのようなものとイメージしてください。

バッテリーがあがった車のバッテリーにジャンプスターターを接続すれば、通常通りの操作でエンジンを始動できます

格安のものだと数千円、スタンダードなものだと1万円前後から入手できます。

救援を頼める車がいなくてもバッテリーあがりに対処できるため、こちらも車内に常備すると良いでしょう。

ロードサービスを呼ぶ

上記2つの手段が取れない場合は、ロードサービスを利用しましょう。

ロードサービスは、車が出先で故障した際に、応急処置や、レッカー移動のために作業スタッフが駆けつけてくれるサービスのことです。

JAFや、任意保険に付帯しているサービスが代表的です。

バッテリーあがりによりエンジンがかからなくなってしまった場合、JAFや、ご加入の任意保険の連絡先に連絡すると、スタッフが駆けつけ、応急処置によりエンジンを始動してもらえます

これらのサービスは、JAF会員や任意保険加入済みなら無料で利用できることがほとんどです。

押しがけをする(MT車のみ)

上記3つの手段がどれもとれず、さらに、MT車の場合は、「押しがけ」という最後の手段をとることもできます。

押しがけとは、エンジンがかかっていない状態の車を、人力で押したり、下り坂を利用したりして動かし、車が空走した状態で一気にエンジンに動力を伝えることでエンジンをかけるという始動方法です。

手順は以下の通りです。

  1. 押しがけができるスペースを確保
  2. キーをオンにしてギアを入れる
  3. サイドブレーキを解除してクラッチを切りながら車体を押す
  4. クラッチを繋いでエンジンをかける
  5. クラッチを切りアクセルを踏み込んでエンジンを吹かす

押しがけを行うには、交通量や人通りの少ない直線が確保できる広い駐車場や、長い緩やかな坂道など安全が確保できるスペースが必要です。

周りに注意して行うようにしましょう。

バッテリーの寿命が来た車は廃車も検討

今回解説した通り、バッテリーの寿命は、長くて5年

バッテリーについては交換すれば済む話ですが、実はその間にたくさんのパーツや消耗品が交換時期に達しています。

例えば、エンジンオイル、ATフルード、ブレーキフルード、ブレーキパッド、タイヤなどが代表的なものです。

これらが消耗したまま車に乗っていると、最悪の場合車が動かなくなったり、事故のもとになります。

だからと言って、バッテリー交換に合わせてこれら全てを交換するのも高い費用がかかります

様々なパーツや消耗品の交換時期が同時にきている場合、全ての交換費用を払うのではなく、廃車を検討するのもひとつの手です。

廃車買取業者なら、廃車に関する手数料は一切かからない上に、買い取った車両を資源として活用するため、廃車にも買取金額がつくことがほとんどです。

弊社の廃車買取サービス「ハイシャル」も、手数料無料、高値買取で廃車の引き取りを承っており、電話1本で査定まで完了する、手続きの負担も少ないものになっています。

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廃車買取実績

買取価格
¥60,000
車種
ホンダ フィット
型式
DBA-GD3
年式
H17(2005)
走行距離
93,000 km
満足度
100%
買取エリア
大阪府
買取価格
¥2,000
車種
ホンダ ザッツ
型式
ABA-JD2
年式
H19(2007)
走行距離
110,000 km
満足度
100%
買取エリア
北海道
買取価格
¥150,000
車種
トヨタ アクア
型式
DAA-NHP10
年式
H25(2013)
走行距離
110,000 km
満足度
100%
買取エリア
神奈川県
買取価格
¥80,000
車種
トヨタ エスティマ
型式
TA-ACR30
年式
H15(2003)
走行距離
210,000 km
満足度
100%
買取エリア
神奈川県
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