【要注意】ワイパーが原因で車検に落ちる4つのパターン

「ワイパーが正しく動かない…」
「アームがぐらついて水滴が上手く拭きとれない…」
「動かすたびに変な音がするけど大丈夫?」

ワイパーに上記のような不具合がある場合は、車検に通るか不安に思うのではないでしょうか?

実はワイパーは、車検で特に厳しくチェックされるパーツの1つでありワイパーに不具合、不備があり、車検に合格できないケースは多いです。

そこで当記事では、

  • 車検におけるワイパー周りの保安基準
  • 不合格になりやすいワイパーの特徴
  • ワイパーの交換費用

などについて解説。

記事を読むことで、ワイパーを問題なく車検に通せます。

後半では、リアワイパーを取り外した場合の車検ついても解説していきます。

もうすぐ車検を受ける・運転の安全を確保したいという方は、ぜひ参考にしてください。

目次

ワイパーに関する保安基準

ワイパーを確実に車検に通すためにも、まずはワイパーに関する保安基準について知っておきましょう。

ワイパーの保安基準は、「道路運送車両の保安基準」第45条「窓ふき器等」に関する項目で確認できます。

内容を簡潔にまとめると、以下のようになります。

  • 車の前面に自動式の窓拭き機をつけること
  • 前の視野を確保できること
  • 洗浄液噴射装置(ウォッシャー液)を備える
  • デフロスタ機能を備える(車内外を仕切れないオープンカーやピックアップトラック等を除く)
  • デフロスタ機能が、ガラスの曇りを素早く取れること
  • 洗浄液噴射装置は、十分な液を噴射できる
  • 洗浄液噴射装置やホースから液漏れがない

上記のように、ワイパー自体はもちろん、それに付随する機器に問題があってもNGです。

上記の保安基準をもとに、車検では以下のような点が確認されます。

  • ワイパーの見た目に問題がないか
  • 作動音に異常はないか
  • 動作に不具合がないか
  • ゴムは劣化していないか

音や動きについては検査員が目で見てチェックするため、見る人によって合否の基準にばらつきが出る可能性があります。

車検に通る確率を少しでも上げたいのであれば、「このようなワイパーはほぼ絶対に不合格になる」という特徴を抑えておくことが重要です。

次の項目では、どのような人が検査しても不合格とされるワイパーの特徴について紹介します。

車検で不合格になるワイパー4選

ワイパーに以下のような不具合があると、ほぼ確実に不合格となります。

  • ワイパーが動かない
  • アームが折れている
  • ゴムが劣化・破損している
  • ウォッシャー液が出ない・ガラスに噴射できない

それぞれの詳細について、以下で詳しく解説していきます。

ワイパーが動かない

ワイパーが正常に動かない場合、不合格となります。

正常に動作しないと、はっきりとした視界を確保できず、運転に支障をきたす可能性があるためです。

ワイパーが動かない原因としては、以下のようなものが考えられるでしょう。

  • ワイパーの根元にあるナットが緩んでいる
  • ワイパーリンクの故障
  • ワイパースイッチの故障
  • モーターユニットが壊れている
  • ヒューズが切れている
  • アースが接触不良を起こしている

上記のように、どこかしらのパーツが故障しているケースがほとんど。

 

パーツ名 費用相場 工賃
ワイパーモーター 6,000~10,000円 5,000~8,000円
ワイパーリンク 6,000~10,000円 2,000~4,000円
ワイパースイッチ 5,500~7,500円 500円~
ヒューズ 100~200円(1つ) ~500円

ヒューズはホームセンター・カー用品店で購入可能です。

それ以外の3点はディーラーや大手カー用品店(車検サービスを実施している場所)にて購入可能です。

ワイパーが動かない場合は、故障が重症化したり事故を引き起こしたりする前に、ディーラーなどで修理を依頼しましょう。

アームが折れている

アームが折れてしまっている場合も、車検には通りません。

アームとは、ガラス部分に面するブレード部分を支えている金属のパーツのこと。

細いフォルムとなっているため、強風や大雪など天候の影響を受けて折れやすい部品だといえます。

外部の影響だけでなく、長年使用し続けていることによる経年劣化で弱って折れることもあるでしょう。

アームが折れた場合、ゴムの面がフロントガラスと密着しなくなり、ウォッシャー液がきれいに拭き取れなくなります。

すると視界が確保できなくなるため、運転に支障が出てくることにつながるでしょう。

「アームが折れる」と聞くと、ぱっと見で判別できるくらいはっきりと折れている姿を想像する方も多いでしょう。

しかし折れ方や折れ具合によっては、一目で折れているかどうか判断できないケースもあります。

ドライバーの方が最初から気付いていたケースもあれば、車検の際に指摘を受けて初めて気付いたというケースも存在するほどです。

アームの交換費用は1,500~4,000円程(1つ)で、工賃は1,500〜2,000円ほどです。

ホームセンター・カー用品店で購入可能です。

ゴムが劣化・破損している

ワイパーのゴム部分が劣化していたり破損していたりする場合も、車検に通らなくなります。

ワイパーゴムは消耗品であるため、長い間使っていくうち、紫外線によってどんどん劣化していき、ヒビ割れ、最終的にはゴム切れが起きてしまいます。

紫外線を受けると劣化が早まるため、太陽の下に停めることの多い青空駐車や夏場はフロントガラスが熱を帯びるため、ゴムの劣化がより早くなります。

上記のような駐車環境では、駐車した後にワイパーを立ててガラス面と離すなどして、ゴムの状態を長持ちさせましょう。

ゴム部分が劣化・破損した場合、以下のようにさまざまな異常を引き起こすため、注意が必要です。

  • 異音を発生させる
  • ガラスにダメージを与える
  • ガラスと接触しなくなる

ガラスにダメージが加われば、さらなる故障や事故に繋がります。

また、ガラスと接触しなくなれば、ウォッシャー液が拭き取れなくなるため安全な視界が確保できなくなるでしょう。

ワイパーゴムの交換費用は400〜1,200円程で、工賃は500〜1,000円程です。

ホームセンター・カー用品店で購入可能です。

ウォッシャー液が出ない・ガラスに噴射できない

ウォッシャー液は、ガラスに付着した汚れを落とすために不可欠なもの。

ウォッシャー液が出ないと、窓に付着したホコリや鳥のフンがしっかり除去できず、車外の様子を確認しにくくなります。

したがってウォッシャー液が出なかったり、力が弱まっていてガラスにしっかりと噴射できなかったりする場合は車検に通すことができません

ウォッシャー液関連の不具合や点検基準はこちらの記事を参考にしてみてください!

ワイパーのビビりは修理・点検のサイン

ワイパーがガタガタ震えたり、上手に拭きとれず跡が残ったり、窓を拭くたび高い異音がする現象は、

「ビビる」と言われます。この現象は、ワイパー周りの機器や部位が不調を起こしている・パーツ交換が必要だと知らせてくれるサインだと言えます。

車検を受けるうえで、日常的にご自身の車のコンディションを確認することは非常に大事です。

ビビりが出た時はワイパーに何らかの問題が発生してないか、自身でチェックしてみましょう。

 ご自身でチェックするのが難しい場合はお近くのディーラーやカー用品店にチェックしてもらいましょう。

ビビりが起きていると車検に落ちる訳ではないですが、あまりにもひどいと、検査員によっては不合格にする可能性がありますので、運転の安全を確保する意味でも

定期的なチェックは忘れずに行いましょう。

リアワイパーを外しても車検は通る?

ここまで、車検で不合格になるワイパーの特徴や交換費用などについて解説しました。

では、フロントワイパーだけでなくリアワイパーもなくてはならないのでしょうか。

結論から言うと、リアワイパーはなくても車検に合格できる可能性が高いといえます。

フロントワイパーについては保安基準で定められていますが、リアワイパーの有無については記載がないため、車検の合否に影響はありません

しかし、保安基準がないとはいえ、「元々ついていたリアワイパー」を外した場合、必ず通ると言い切ることはできません。

この点、車の見た目をよくするためにカスタムを行う方は特に注意が必要です。

というのも、カスタムにより見た目をよくしたり、ハイエース等の商用車の視界をよくするという目的で、保安基準がないリア側をワイパーレスにする方は一定数いるようですが、
検査員によっては車検に通してもらえないケースがあります。

例えば元々リアワイパーが付いているにも関わらずそれを取り外した場合、「車を改造した」と判断されたり、リア側はワイパーレスなのに作動用のスイッチが残っている場合は不合格に
なるケースがあります。

また、リアワイパーを取り外すことで接続部分の突起が残るため、「この部分が事故を招く可能性がある」と判断されて不合格になることもあるでしょう。

上記のケースに対応するためには

  • リアワイパー用のスイッチを取り外す
  • 外した突起部分に保護キャップをつける

リアワイパーを外しても車検に通るケースがほとんどですが、絶対と言い切ることはできないため、あらかじめ注意しておく必要があります

まとめ

最後に内容をおさらいします。

車検ではワイパーの動作や見た目について、主に目視でチェックされます。

ワイパーが動かない、アームが折れている、ワイパーゴムのひび割れ・ちぎれ、ウォッシャー液をガラスにしっかりと噴射できない

といった不具合がある場合、車検で不合格になる可能性も

「ワイパーが壊れていたせいで車検に落ちた」という事態を防ぐためにも、車検の時期が近づいてきたら問題がないかチェックしておくことをおすすめします。

問題があった場合は、自分でパーツを交換したり、プロの力を借りたりする形で早めに解決しておきましょう。

ワイパー自体の交換費用は2,500~4,000円程。しかし、交換するパーツによって値段や

依頼した際の工賃もかなり違うので注意が必要です。

ドライバー自身で交換を行うことで費用を安く済ませられますが、さらなる故障につながる可能性もあるため、自分で交換を行うのは整備に慣れている方のみにしましょう。

プロに依頼する場合、ディーラーよりもカー用品店の方が安く済みやすい傾向にあります。

ワイパーのビビりが起きた場合は、部品交換の時期が近いと言えます。

もし、ビビりの症状がひどい場合は速やかにワイパー周りをチェック!

ご自身での確認が難しい場合はプロに依頼しましょう。

 

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