「エンジンの警告灯が点灯したけどこのままで大丈夫?」
「なんだかガタガタ揺れるな……」
「そのまま走行しても問題はないのかな?」
このようなことで悩んでいませんか?
エンジンの警告灯が点灯しガタガタ揺れると、とても心配になりますよね。このままの状態で走行を続けても支障はないのか、不安になるでしょう。
そこで今回は
警告灯が点灯しガタガタ揺れる4つの原因
修理費用の目安
走行可能なケースと危険なケース
について解説します。
この記事を読むと、エンジンの警告灯が点灯しガタガタ揺れる原因と修理費用がわかります。
いますぐ走行をやめたほうがいいケースも解説するので、車の状態を見てどうするべきか判断できますよ。
エンジンの警告灯や振動は、車からのSOSです。見逃すことなく、早めに修理を依頼しましょう。
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エンジンの警告灯が点灯&ガタガタ揺れる4つの原因と修理費用
エンジンの警告灯が点灯したり、ガタガタと揺れたりする原因は、点火系統になんらかの不具合があるケースが多くみられます。
まずは点火系統部品の故障を疑って、他の部品にも原因がないかを確認しましょう。
主な故障原因は以下の4つが考えられます。
イグニッションコイルの故障
スパークプラグの故障
センサー類の故障
インジェクター・エアクリーナーの故障
修理費用もあわせて解説します。
イグニッションコイルの故障
エンジンがガタガタと揺れる原因で一番多いのが、イグニッションコイルの故障です。
イグニッションコイルとは点火系統の部品の1つで、スパークプラグが火花を飛ばすために高電圧を発生させる役割があります。
イグニッションコイルが故障すると、スパークプラグが火花を飛ばせず、混合気に点火できません。
点火できずに燃焼が上手く行われないと、失火の原因になり、エンジンがガタガタ揺れる原因になります。
信号待ちから発進しようとしたときにガタガタ揺れたり、アイドリングが不安定になったりするなどの症状がでます。
また、1気筒でも失火するとエンジンの異常を感知しチェックランプが点灯することも。
エンジンがガタガタと揺れる、チェックランプが点灯する場合はイグニッションコイルの故障を疑ってください。
イグニションコイルの修理費用は40,000円~120,000円
イグニッションコイルの修理費用は40,000円〜120,000円が目安です。
故障した箇所だけ交換する方法もありますが、すべてのイグニッションコイルを交換することをおすすめします。
なぜなら、1本故障するということは他のイグニッションコイルも傷んでおり、不具合がでる可能性が高いからです。
故障したイグニッションコイルを交換しても、1週間もたたないうちに他の箇所も故障してしまった……なんて例もあります。
軽自動車のエンジンには3〜4本、普通自動車には4〜8本のイグニッションコイルが取り付けられています。
すべて交換すると、軽自動車だと4,000円〜60,000円ほど、普通自動車だと40,000円〜120,000円ほど費用が必要です。
決して安い修理ではありませんが、安心して走行するためにもすべてのイグニッションコイルを交換しておいたほうがいいでしょう。
スパークプラグの故障
次に考えられるのが、スパークプラグの故障です。
スパークプラグは、イグニッションコイルからの高電圧を受け、火花を飛ばし燃焼を起こす役割があります。
スパークプラグが故障すると、火花を飛ばせず、ガソリンと空気が混ざった混合気に点火できなくなります。
混合気に点火ができなくなると燃焼が正常に行われず、失火の原因になりエンジンがガタガタと揺れる原因に。
イグニッションコイルの故障と同様に、1気筒でも失火するとチェックランプが点灯する可能性もあります。
症状はイグニッションコイルの故障とよく似ているので、どちらの不具合なのかは故障診断をして判断しましょう。
スパークプラグの修理費用は8,000円~40,000円
スパークプラグの交換費用は8,000円〜40,000円ほどと、種類によって大きく異なります。
スパークプラグの種類 | 交換時期 | 1本当たりの値段 |
一般 | 10,000㎞ | 約1,000円 |
イリジウム | 100,000㎞ | 約2,500円 |
一般のスパークプラグが1本1,000円なのに対し、寿命が長いイリジウムタイプは2,500円とかなり差があります。
どちらを使用するかによって交換費用は変わるので、車にあうものを取り付けましょう。
交換工賃は4気筒で4,000円〜8,000円ほどを設定している業者がほとんどです。
スパークプラグもイグニッションコイルと同様に、故障した箇所だけでなくすべての部品を交換することをおすすめします。
消耗品でもあるので、適切な時期に交換しましょう。
センサー類の故障
3つ目に考えられるのは、センサー類の故障です。
センサーとひとくちにいっても、エンジンにはさまざまな種類のセンサーが取り付けられています。
冷却水の温度を検知する「冷却水音センサー」
吸入空気量を検知する「吸入空気量センサー」
スロットルバルブの開度を検知する「スロットルポジションセンサー」
異常燃焼を検知する「ノックセンサー」
排気ガス中の酸素濃度を検知する「O2センサー」
センサーの中でも故障する頻度が高いのが「O2センサー」です。
O2センサーは排気ガス中の酸素濃度を測り、混合気中の酸素量が適切かどうかを検知する役割があります。
O2センサーが故障すると、酸素濃度を正確に検知できず、混合気の調節が上手くできなくなります。
ガソリンと酸素の比率が適切でなければ、エンジンがパワーを発揮できずガタガタと揺れたりチェックランプが点灯したりする原因に。
中にはチェックランプだけが点灯するケースもあるので、早めに故障診断を行いましょう。
O2センサーの修理費用は20,000円~40,000円
O2センサーの交換費用は20,000円〜40,000円程度です。
車種によって異なりますがセンサー類は部品代が高く、10,000円〜25,000円ほどかかります。
交換工賃もふくめると修理費用が高いと感じるかもしれませんが、センサーはエンジンの状態を知るための大切な部品です。
不安なく走行するためにも、早めに交換しましょう。
インジェクター・エアクリーナーの故障
4つ目に考えられるのは、インジェクターの故障です。
インジェクターとは、燃焼室内に燃料を噴射する装置です。電子制御によって必要な量を適切なタイミングで噴射する役割があります。
インジェクターが故障すると、正確な量の燃料を燃焼室内に噴射できなくなります。
燃料は薄くても濃くてもエンジンに負担がかかり、異音や振動、スピードがでないなどの不具合につながることも。
また、エアクリーナーの詰まりも不具合の原因になります。
エアクリーナーはエンジンに空気を取り込むとき、ゴミや異物をエンジン内に入れないようフィルターの役目をしています。
交換しないでそのまま使い続けると、目詰まりを起こし適切な量の空気を取り入れられません。
エアコンのフィルターも、ほこりが付着した状態では動きが悪くなりますよね。車のエアクリーナーにも同じことがいえます。
点火系統に異常が見られないのなら、燃料系統やエアクリーナーなどを疑ってください。
インジェクターの修理費用は90,000円~140,000円
インジェクターの交換費用は90,000円〜140,000円ほどと高額になっています。
エンジンの気筒数によって本数は変化するものの、部品代は1本15,000円〜20,000円ほどかかります。
特殊なタイプだと交換に300,000円以上必要なケースもあるほどです。
頻繁に交換する部品ではありませんが、エンジンの主要部品であり、重要なパーツです。
燃料を噴射できないとエンジンは動かないので、故障したのなら交換が必要になるでしょう。
エンジン警告灯が点灯・ガタガタしていても少しの走行は可能
エンジンの警告灯が点灯し、ガタガタ揺れる症状がでていても、少しの間なら走行できます。
実際にエンジンの警告灯は「黄色」で点灯します。信号機でも同じですが、黄色は「注意」の合図です。
いますぐ走行不可能!というわけではないので、近くにあるディーラーや整備工場へ自走するくらいなら問題ないでしょう。
しかし、長距離を走るのはおすすめできません。いくら「注意」の段階とはいえ、できるだけ負担のかかる走行は避けるべきです。
もしどうしても遠くのディーラーや整備工場を利用したいなどの理由がある場合は、レッカー車を依頼することをおすすめします。
エンジンルームから焦げ臭いがする場合は注意
しかし、エンジンルームから焦げ臭いにおいがする場合は注意が必要です。
エンジンルームから焦げ臭いにおいがするのは、エンジンオイルがなんらかの原因で漏れている可能性が考えられます。
そのまま走行を続けると、エンジン内部が破損したり、オーバーヒートを起こしたりする場合があります。
最悪の場合、車から発火するなど自分にも周りにも危険が及ぶ確率もゼロではありません。
そうなると、車の修理費用だけではすまなくなります。
エンジンルームから異臭を感じたら、安全な場所に車を停車し、レッカー車を手配するなど自走を控えましょう。
自分だけでなく周りの安全も考えて、判断してください。
乗り続けるとエンジンが故障する可能性があるので修理はマスト
エンジンの警告灯の点灯やガタガタ揺れる症状がある場合は、早めに修理することをおすすめします。
理由は、放置して走行を続けるとエンジンが故障する可能性があるからです。
エンジンの警告灯は「注意」の合図、言い換えると「直すならいまのうちに」という車からのメッセージです。
車からの忠告を無視して乗り続けると、取り返しのつかない事態になる恐れもあります。
エンジンが始動しない
オーバーヒート
発火
このようなケースが考えられます。
また、ガタガタ揺れる症状を放置すると、エンジンだけでなくほかの部品にも負担がかかり、修理範囲が広がる可能性もあります。
警告灯の点灯やエンジンの振動などの不具合があるのなら、できるだけ早く修理をして走行するようにしましょう。
修理費用が高くつくなら車を手放す選択肢も
もし、修理費用があまりにも高くなってしまったら、車を手放すことも1つの方法です。
走行距離や年式を考えて、あと何年乗るのか、高い修理費用をかける価値はあるのかを判断してください。
高年式(年式が新しい車)なら、ディーラーでの下取りや中古車買取業者などを利用するといいでしょう。
手続きや乗り換えの手間を減らしたいならディーラーの下取りを、手間はかかってもいいから少しでも高額で買い取ってほしいのなら中古車買取業者がおすすめです。
しかし、低年式(年式が古い車)や走行距離が多い車は値段がつかない場合があります。
そのようなときは、廃車買取業者がおすすめです。
廃車買取業者なら、低年式や走行距離が多い車だけでなく、事故車や不動車など自走できない車も買い取ってくれます。
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