車のトラブルにはオイル漏れがあります。
オイル漏れは、何らかの原因で車体の下から液体が垂れていたり内部でオイルが漏れてしまうトラブルですが、その状態を放置しておくことはよくありません。
エンジンオイルは、エンジンを動かす潤滑油の役目があり、エンジン内部の金属の摩擦を軽減したり冷却機能を果たしたりする重要な役割を担っています。
オイルが漏れてしまうと、オーバーヒートを起こして車が動かなくなることがあると同時に引火する危険もあります。
この記事では、オイル漏れの原因・対処法をそれぞれ紹介していきますので、トラブルの解決にぜひ参考にしてみてください。
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エンジンオイル漏れには2種類ある
エンジンオイル漏れのトラブルは2種類あり、内部漏れと外部漏れがあります。
エンジンオイル漏れの種類 | 状態 | 特徴 | 対処法 |
内部漏れ | 燃焼室からオイルが漏れている状態 | 進行してくると、マフラーから
白煙が出る可能性 |
定期的な
メンテナンスの実施 |
外部漏れ | 車の停車時に車体の下に液体が
ポタポタと落ちている状態 |
走行中のガソリン燃焼・マフラーから
出る高温の排気ガスで引火する可能性 |
内部漏れ
内部漏れは、燃焼室からオイルが漏れている状態のことをいいます。
内部で漏れているので気付きにくいのが特徴ですが、内部漏れが進行してくるとマフラーから白煙が出てくるといった症状が見られます。
エンジンオイルの減りが早いようなら内部漏れを疑ってください。
症状が見られるまで進行しないように、定期的なメンテナンスをしましょう。
外部漏れ
外部漏れは、車の停車時に車体の下に液体がポタポタと落ちている状態です。
落ちている液体が、黒く焦げ臭かったらオイル漏れの可能性がありますので、早急に対処が必要です。
走行中のガソリン燃焼やマフラーから出る高温の排気ガスで引火することも考えられます。
オイル漏れを発見した場合は、走行を控えて必ず対処するようにしましょう。
エンジンオイル漏れが起こる5つの原因
オイル漏れはどんな原因から起きてしまうのでしょうか。
原因の主な理由としては、車体が破損してオイルが漏れてしまう外部的損傷以外にも、長年使われる部品の劣化からオイルが漏れてしまうことがあります。
その原因は以下の5つです。
原因2.ガスケットの劣化
原因3.オイルパンの破損
原因4.ドレンボルトの摩耗
原因5.ピストンリングの摩耗
順番に紹介していきます。
原因1.バルブステムシールの劣化
エンジンには吸排気バルブがあり、シリンダーヘッド部分に取り付けられ、燃焼室の気密を保っています。
ピストンの動きで開いたり閉じたりして、吸気、排気を繰り返す仕組みです。
この部分に取り付けられているバルブステムとバルブガイドを密着させる部品がバルブステムシールになります。
バルブステムシールの劣化で吸排気バルブに隙間ができると、燃焼室に入ってはいけないはずのエンジンオイルが混入してしまい、オイル漏れの原因になってしまいます。
原因2.ガスケットの劣化
ガスケットは、部品同士の歪みによる隙間を埋めるための部品で、液漏れや気体漏れを防ぐ役割をしています。
金属製の物や液体ガスケットと呼ばれるものがあり、ともに経年劣化で隙間が生じてオイル漏れを起こしてしまいます。
私たちの生活でもガスケットは使われており、水道の水やガスコンロのガスが漏れないのも配管のつなぎ目にガスケットが使われているからです。
このように、ガスケットはオイル漏れを防ぐために重要な部品なのです。
原因3.オイルパンの破損
オイルパンとは、循環するエンジンオイルを、再びポンプで吸い上げて循環させるためにエンジンオイルを溜めておく場所です。
オイルパンはエンジン下部に取り付けられており、車体から丸裸の状態になっています。
そのため、オイルパンに溜められたエンジンオイルは走行中の風に冷やされることで冷却機能を発揮する仕組みです。
オイル漏れの量が多い場合は、オイルパンが破損していることが疑われます。
経年劣化での錆からの破損、ボルトのゆるみからでのオイル漏れなども考えられるので、オイル漏れが起きているときは必ず確認するようにしましょう。
原因4.ドレンボルトの摩耗
ドレンボルトは、オイルパンやエンジンタンクに付いている小さなボルトで、以下の役割を担っています。
タンク内のオイルが漏れないようにする
ドレンボルトを抜くことで古いオイルを排出する
ドレンボルトは経年劣化で摩耗が起こり、オイル漏れを引き起こす原因になります。
また、ドレンボルトは締め付ける力も関係し、年数とともにゆるむ可能性が出てくるので定期的な交換が重要になってきます。
原因5.ピストンリングの摩耗
ピストンリングは、主に4つの機能があります。
・余分なエンジンオイルが燃焼室に入らないようコントロールする
・ピストンで受けた熱を逃がす
・ピストンがいろいろな場所に当たらないように位置を正す
ピストンリングの経年劣化による摩耗は避けられません。
ピストンリングに傷が付いてしまうと、燃焼室にオイルが上がってきてしまい、内部漏れの原因になってしまいます。
ピストンリングは様々な役割を持ち、摩耗すると車に支障をきたすことになるので定期的にメンテナンスを行ってください。


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エンジンオイル漏れを放置すると危険!
エンジンオイル漏れを発見してそのまま放置してしまうのは危険です。
ここではオイル漏れを放置した場合のトラブルを紹介していきます。
車検に通らない
オイル漏れを起こしている状態での車検は通りません。
もし、オイル漏れの状態で走行した場合は道路交通法違反になります。
車検時に検査員が行う下回り検査でオイル漏れがあった場合、その時点で車検を通すことはできないので早急に修理をしましょう。
修理費用が高額になる
オイル漏れを発見してからそのまま放置すると、症状がさらにひどくなって修理費用が高額になるおそれがあります。
早期発見、軽度の状態で修理できれば数千円~数万円の修理費用で高額になることはありませんが、放置する時間が長ければ長いほど部品代と作業工賃が高額になり、十万円以上の修理費用が必要になってきます。
漏れたオイルに点火するリスク
オイル漏れの状態を放置すると、オイルの量が減り十分な冷却機能を発揮することができずにエンジンの焼き付けを起こしてしまいます。
このような熱い状態のエンジンオイルがマフラーなどに付いて引火するリスクが増え、車両火災の原因になることも考えられます。
エンジンオイルの減少は燃焼室の機能も失われ、走行不能になってしまうので、放置することは絶対に避けてください。
エンジンオイル漏れが発生した時の応急処置
上記で紹介した通り、エンジンオイル漏れの放置は見過ごせません。
ではエンジンオイル漏れを発見した場合、どのように処置をすればよいのでしょうか。
ここではエンジンオイル漏れの応急処置を以下の3つ紹介していきますので、参考にしてみてくださいね。
・オイルへの添加剤を使う
・粘度の高いオイルに変更する
一時的な処置になるので、応急処置を行ったらなるべく早く修理に出すようにしましょう。
エンジンオイル漏れ止め剤を使う
エンジンオイル漏れ止め剤は、エンジンオイルに混ぜて使います。
混ぜて使うことによって、ゴム類などの劣化を一時的に回復し、粘度をあげてエンジンオイルを漏れにくくする働きをします。
予防策として、ゴム類の劣化を遅れさせるために漏れ止め剤を使うこともあります。
ただし、シールが破損している場合は漏れ止め剤の効果は期待できないので、あくまで一時的な対処として考えましょう。
オイルへの添加剤を使う
エンジンオイル添加剤は、一言でいえばエンジンオイルの性能を良くするための液体で、大きく2種類に分けられます。
・劣化して硬くなったゴム類を修復する
どちらもエンジンオイルに混ぜることで清浄効果を強化、酸化や劣化を防ぐ、潤滑性を高めることができる効果は一緒です。
オイル漏れの量が多い場合には効果を発揮することができないので、あまりにもひどい場合は早急に修理に出しましょう。
粘度の高いオイルに変更する
オイル自体を粘度の高いものにするのも一つの方法です。
オイルがサラサラしているものだと、ゴムが劣化して隙間ができたときにオイルが流れやすくなってしまいます。
粘度が高いオイルを使うことによって、隙間を埋めて漏れが止まる場合があります。
ただし、粘度が高いオイルが全ての車に合うわけではありません。
車それぞれに適した粘度のオイルがあり、もし合わないオイルを使ってしまうとエンジンに負担がかかってオイルの効果を発揮できず、さらに燃費も悪くなってしまいます。
オイル交換する場合は、自動車メーカーが推奨してる粘度を確認してから作業してくださいね。
エンジンオイル漏れの修理費用
エンジンオイル漏れの修理費用は、症状の状態によって金額が違ってきます。
修理項目 | 修理費用 |
オイルの添加剤 | 数千円~1万円 |
ボルトの締め直し | 数千円程度 |
劣化したパーツ交換 | 数万円~十万円程度 |
エンジンの組み直し | 数十万~百万円 |
数千円で済むものから百万円程かかってくることもあります。
原因や修理内容によって金額の幅があるので、修理に出すか車を手放すかを検討するために修理費用の目安を確認していきましょう。
添加剤の購入
オイルの添加剤は、数千円から1万円程で購入できます。
高額な費用を抑えたい場合は添加剤で様子を見てみましょう。
実際に添加剤を使用して、オイル漏れが止まった事例は多くあります。
添加剤で必ずしもオイル漏れが止まるとはいえませんが、安価で効果が見られれば金額的にもメリットといえます。
ボルトの締め直し
オイル漏れで一番多い原因は、ボルトからの漏れです。
ボルトがゆるんでいることが原因のオイル漏れは、締め直しだけでオイル漏れを回避することができます。
締め直しだけなら10分~15分で作業は終わり、金額も数千円程度で済みます。
劣化したパーツの交換
ガスケットやオイルパンなどの経年劣化したパーツ交換は、部品代と工賃を合わせると数万円~十万円程の修理費用になります。
パーツ交換の場合は取り外しの作業が必要になってきますが、車によって手順が異なったりしてくるので金額も上がってしまいます。
国産車か外国車、社外品か純正品かでも大きく金額が変わってきますので、必ず見積もりを出してもらうようにしてください。
エンジンの組み直し
ピストンリングなどの摩耗でエンジンを組み直して修理する場合は、数十万円~百万円程の修理費用がかかってしまいます。
エンジン自体を組み直す作業は時間と手間がかかるので、高額になる場合がほとんどです。
国産車より外国車のエンジン組み直し修理は特に高額になる傾向にあります。
パーツ交換同様、エンジン組み直し修理が必要なときも必ず見積もりを出してもらうようにしましょう。
あまりにも金額が高額な場合は、車検の時期が近ければ手放して車を買い替えることも検討してみましょう。
修理費用が高額になる場合には廃車も要検討
車のオイル漏れは、放っておくと車全体に悪影響を及ぼします。
オイル漏れの状態で走行するのは道路交通法違反になってしまうので、必ず処置が必要になってきます。
車検に通らない、点火のリスクなど車にとっていいことは一つもありません。
オイル漏れの症状がひどい場合は金額も高額になりますので、廃車することも考えてみてはどうでしょうか。
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